不定積分
幽冥 | ||
46137 | 融けた祈りとペンデュラム、 水晶の夜に灼かれた荊を抱いて、 十六夜を待つ。 静寂の夜闇に抱かれる、 後ろの正面は誰だ。 何処までも続く水平線の彼方、 あなたはもう何処にも居ないから。 それでも其処に居るとしても、 もう何も言わなくていいから。 夢む月影、その裏で咲(わら)えばいいよ。 如何して、如何して、如何して、 何故憎んだんだ。 唯対象、自分と対象。 それでも、 愛していたのは何故? ザイデル収差で翳した未来は、 何処を如何しても消えてしまうの。 ラプラスの悪魔に呑み込まれ、 軈て私が私である意味も失くなるから。 そうして何事も無く、 世界は潮汐の子守唄に落とし込まれ、 愛し愛された記憶さえ忘れて。 俯きがちな暗夜の畔に、 病魔に溺れた一つの心、 行く宛てもなく彷徨い歩いて、 辿り着いた先の摩天楼。 吹雪く花瓣が纏わり付いて、 二律背反のオノマトペ。 アルウェーン波が耳を傾ければ、 軈て炎は體(からだ)を求めますが、 時既に遅し、髄の奥深くへ迄、 融かし尽くされた還るべき場所は何処へ、 徒空(そら)を摇蕩う放蕩者も これ以上悲しみを隠し通せぬ。 ザイデル収差で翳した未来は、 何処を如何しても消えてしまうの。 ラプラスの悪魔に呑み込まれ、 軈て私が私である意味も失くなるから。 そうして何事も無く、 世界は潮汐の子守唄に落とし込まれ、 愛し愛された記憶さえ忘れて。 ザイデル収差で翳した未来は、 何処を如何しても消えてしまうの。 ラプラスの悪魔に呑み込まれ、 軈て私が私である意味も失くなるから。 そうして何事も無く、 世界は潮汐の子守唄に落とし込まれ、 愛し愛された記憶さえ忘れて。 |
現見 | ||
31049 | トドメを刺す不可思議な付加体の安堵、 素粒子を鑑みた夕べの細胞は誰? 煙る顛末(てんまつ)を見た小夜は彼方。 収束の約束手形、 あなたの言の葉ふわりと突き刺した。 心ノ臓の其の最期。 明けない夜はとても大きくて、 押し潰されて涙は黒へと流れ出た、融けてく。 ズキズキして痛む、チカチカ眩む。 ズタズタにされた此の恋心。 赦さない。ねぇ!赦さない… 屹度五回目の殺害予告。 消えたキミの代わりを捜していた。 どの偶像も吐き出しては棄てた。 声を出せば私の首を絞めるだけ。 不確定性の鴉を嗜む(たしなむ)、二鼠藤(にそふじ)を噛む。 世紀末は此の身に斉しく(ひとしく)降り積もる。 幾星霜(いくせいそう)の夢を追い続けた。 邯鄲(かんたん)の歩みで縛り付けたその藁人形で。 誰を呪う、明日を呪う、キミを呪う。 硝子張り、蜷局(とぐろ)を巻けば。 毒々しい火花は咲き誇る。 躁鬱に塗れた怠惰を、 誰か救ってはくれませんか? 麗しい待雪草(まつゆきそう)の希死念慮の向こう側、 気色の悪い讒言(ざんげん)にメモリを盗られた 黒色矮星(こくしょくわせい)、現を抜かせよ何時迄も。 夢を見よ、愚者共よ。 未練がましくシオンを咲かせれば、 路傍の一人なぞ 振り向かせることくらい出来ましょうぞ。 枯れた水平思考。 展開する妄言、侃々諤々(かんかんがくがく)メタモルフォーゼ 幾何学の哀惜(あいせき)、久しく見ない彼の展望は。 金星の灼け付く天の中揺蕩う尾根の下。 月の心臓、息の根を止めた摩天楼。 最上階で見下ろした下界は総て海の中で。 息をするだけで罪の最終心理の黙示録を。 |
ハイマートシュタット | ||
O Mann, der Dekadenz kennt. O Mann, der die Sterne komponiert. Ist es Faulheit? Ist es Seelenfrieden? Mond am See, um Verwicklungen zu vermeiden. O wandernder ewiger Reisender. 頽廃を知り、 星を詠む人よ。 其は安佚か? 将又、閑佚なのか? 禦ぐ蟠る 湖畔の月よ。 彷徨う旅人よ。 北東へと往け。 畏懼するだけでは 約束を果たせぬから。 白亜の大地に、 生ふ、黝く伸びる摩天楼。 一つ星が喚ぶ一宇。 蠡測など出来ない 心、泥んでいく。 |
👻 | ||
割れた硝子の向こう側、 脚の無い自分が立っていた。 認めたくないその事実、 無常に體を切り裂いた。 私の還るべき場所は、 薄暗いあの山の隅の樹の下、 誰も来ない墓の下で。 キミの跫を待ち侘びています。 寂しさで躯が浮いてしまいそう。 此乃體に刺さった、 破片を抜き取り参います。 逖くに視える陽炎が、 薄氷の夕暮れを喚ひ熾す。 彼方に消えた翳を、 追いかけて光の余韻で、 私は軈て可視光線になるの。 未だ誰の目にも留まらぬ、 此乃空虚、存在。 ふわふわり、蒼穹を飛んだら。 御星様に為らずに幽霊になるんだよ。 是で又。 キミと憑き合えるのです。 冷たくて燃える氷の其乃體、 其処に天国などは有りませんでした。 全て幽霊の所為です。 |
👻👻 | ||
仄かな街灯の明かりの下の、 鮮やかな息吹を断つ。 針は尚も見目麗しく、 ポツリ、また滴り落ちて、 萌しは見せない、キミ雲隠れ。 震える心、微睡む。 陰口の合間、爛れた肌膚で、 寂然と熱は生まれる。 グシャグシャに潰された人魂は、 硝子色に染まる真秀場。 干戈を交える死出の旅路いつか、 此乃體、罪に浸され、 灼き尽くされる。 其くらいなら未だ現世の、 恋で身を焦がしたい。 止め処無く流れゆく音の行く先、 深夜の交差点、中央。 意志薄弱の月を仰げば、 償えぬ輪廻。 飽和した透過した、 何を見た不知火の、 逸脱をした譫妄した、 切り裂いた體。 軈て自我は融けて、 記憶も削げ落ちてしまうのでしょう。 あなたの所為で。 悲しみは音も無く、 忍び寄るパラノイア。 唆される煙を撒く、 咲いた夜に。 そして哭き止む、零になる。 誰が慰めている。 まだ夢を見るオートマタ。 歯車が軋る。 狂い出した、息をした、 瞬いたアルギエバ。 伝聞は草葉の陰で、 跫を待ち侘び。 静かに息を止め、 約束を交わしたのです。 全て幽霊の所為です。 |
👻👻👻 | ||
双の翼は折り取られて、 飛び出せずにいたけど、 言い掛けの言葉、 未だに飲み込んでいるだけ、 其れで幸… 僕が此の世にもう居ないこと、 誰にも知られたくなくて、 屋上から見下ろした、 君の似姿追いかけたって、 壊れた體さえ、 消える陽炎が 届かない怪電波は、 屹度消えてくれない。 脅かす影湛えた、 涙の猜疑感じて、 拐かした道つれ黒い翳、 浮足がたつ儘空へと、 気づく綻びを縫い合わせても、 液は止まらず。 虹彩に深く杭打ち込めば、 さざめく命の光にも、 枯れ葉舞えば、 木枯らし吹く理も、 あぁ、夢の中はキミは咲うのに。 何時からこの世界は、 氷雨の中に在る。 或る幽明境を異にする、 蛙鳴蝉噪の礼賛者、 融けるキミの心音、 混ざる大気打ち震えて、 死ぬでしょう。 壊れた體さえ、 消える陽炎が 届かない怪電波は、 屹度消えてくれない。 今でも間に合うのか、 分からないけど、 全て幽霊の所為ですが、 微笑みました。 |
春は名のみの寂しさ、私は満開の桜の木の下で。 | ||
10125 | 季節が輪廻繰り返していくように 振り返らずに 時が私の心を醜くするのならば 溢れる想い、 あの雪のその下で花を咲かせて あなたを待つ。 揺れる枝の先で風が泣いた。 春は名のみの寒さ 触れることのないように、 固く閉ざしたはずだったけど まだ啼いていたいと うたうたい、谷渡りを響かせて。 私の黒く赤い血液が、 溶けて川の流れに沿って、 愛だとか感情とか失くなっていく。 キミのために編んだ古い言葉が 胸を刺す、背中を押す。 もう、想いは届かないから。 |
rsvpn | ||
10069 | ありふれてる死を遠ざけても、 偲ぶれど篠突く雨は降る。 無限に続く渦の中で鷹は、 旋回する微睡みを。 色界は卑下、月影は皓、 悪辣片手にヘドロは嗤い出す。 死骸逆巻く十三番目の被疑者。 そのエランヴィタール。 トドメの辿々しい逸楽の世界。 紺青に沈む今生の別れに咲いた、 あなたの頭蓋に咲いた、 彼岸花を節穴の目に捧ぐ。 目に余る蔭、黝い棘 行く手を遮る不穏の嵐さえ。 秘匿の間人、陵に溶け込む マロニエの花咲きし頃。 仄めく悔過を愛して卒塔婆。 誰彼構わず呪い殺さば またツギハギの花、意中の鳥、 閉じ込めてしまわば雲ぞ恋し。 ありふれてる死を遠ざけても、 偲ぶれど篠突く雨は降る。 無限に続く渦の中で鷹は、 旋回する微睡みを。 逃げられません? 逃がしはしない。 胃液で融けるは優しき 目々のテトラトリ✕テトラ。 裸の特異点に事象の命をもぐ。 あなたの所以を取り出す。 語り手を殺… |
🜚 | ||
青白く融けた光球の 機微、スビキュール騷ぐ。 崩壊する重力波の意味 崩れ去った矮星を眺めて、 時間を捻じ曲げて、 乱雑に符号を振り分けて、 天底に赦しを乞う花辯、 全て星座の所為です。 閉ざす、夜の鳥籠の中にて 描く星の謡。 冷やかな観測者の声、否。 鏖殺、薄暮こそ嗤うキミ、 彼方の引力で 引き寄せた唖者、曖い真秀場。 死こそ盲目の伝道者なら、 全て星座の所為です。 |
リンネテンセイ | ||
11753 | 侘しさ感じますが、 何処にも見ぬ景色。 去来程の死を、 迎へ入らば、 思慕は彼方。 逢ひ見ての月、 春の宵醒むる寝待月。 徒、いたづらに時が満ちるのを、 憂し世の明け離れぬ程に、 往ぬ風花。 満ち満ちて征く君の、 罘の科在れど、 鬻ぐ魂は、 夕暮れに沈む。 秋霖を呑む、 潮の魄。 往く河の流れは絶えずして、 本歌取りの言の葉紡ぎつつ、 仰ぐ艮の刻響く、 さすらば生ふ。 紐解く銀、玉の緒の、 想い絶へてしなくば、 死ぬる事あらまし、 浅まし此の心在らず、 花ぞ散る。 |
イサナに魂を渡せども、届かぬ想いに身を焦がせども、軈て玉の緒が絶えてしまうことも、剰え幾星霜の時を経て天に昇ることも全て運命なら、艱難辛苦さえ受け入れ難く往く河の流れを下る寒々しい夜に煙る悠久の月影に膨らむを知る。 | ||
歌声の逖くから、 あなたの喚ぶ声が、 幾重にも折り重なって、 降り潰もっていく。 月の翳に隠した、 ミヤコワスレの言葉、 塞いだ瞳の裏で、 未だにコメツキボシが昇る。 クジラの唄が頭の奥まで響いて、 直に殺されてしまうなら、 その刹那にあなたを想う。 最後の旋律奏でましょう。 叶わない願いだとしても、 あなたへと届きますように。 エリダヌスの果てまで、 歩いても見通せず。 ただ浮かぶ星空の広さを、 今更、知るだけでした。 きっとあなたは、 今もどこかで笑っているの。 そこに私がいない儘、 軈て食い尽くされる運命だけど、 此の唄、歌っています。 掻き消されて灰になっても、 心は途切れませんので。 鎖と繋がれた儘で、 星になるくらいなら、 せめて此の體棄てても、 あなたの下へ。 今、その刹那にあなたを想う。 最後の旋律奏でましょう。 叶わない願いだとしても、 あなたへと届きますように、願う。 幾億光年先で、 あなた見守っています。 |
コンフェ | ||
消えた灯を追いかけ、 あなたの言葉信じ、 此処迄、歩いてきたけれどもう。 其処に憧憬などは無くて、 憾み言を 堵列した瓦落多ばかりで。 其でも良い、 愛していました、その言葉を。 今、放ち。 沈んだ陽が僕の肩を、 透かして笑いながら。 もう戻ることのないキミの影。 月夜に優しく 連れ出してくれたのに。 自らキミを突き放した。 何もがもが 後悔と共に融け出して、 踊っている。 |
initium[brevis] | ||
いつか花の 馨しきを想い、 枯れ散ってしまった 優美な言の葉。 此の世は理不尽で、 中を覗き込んで、 霧の先、終焉に あなたは去るのでしょう? 投影された結節を、 真理値が暗示すれば、 行方も知らない咎人が、 自ら首を晒す。 |
ጨ | ||
此処は誰もいない世界線、 海の底にパンゲアが咲く。 人は未来を求めて息絶えて、 昨日の午後より 真秀場に微睡み、 死して立ち往生の鷦鷯、 天変地異より出でし翳、 網膜に融けた、 鎔ける月の宣戦布告、 籠絡は博愛の使者であり、 全て世界の所為です。 |
シヌ | ||
41540 | 首を乗せた貨車が話した。 明晩、回生が催促を、 初瀬颪マセマティカ。 手を繋いだ人形は嗤う。 泥塗、縺れるケバルライ。 時化る海、二日前の惰性で。 世迷言は⊿、正則化はメテオ。 近日点で誹った、 歌は、音色、深海で。 軈て 死ぬでしょう。 死に急いでる。 在せパラノイア、ツギハギを融かし。 問うケニング、鯨の道。 曝えるパレイドリア。 静穏の海、夜半の灯。 六なる星のプリマ・トゥ・サディラー。 海の徴、指し示せ。 書き損じた遺書は墨色。 カラスに喰わせた自ずの肉片は、 腐臭を放ちつつ。 その無意味な命で、 お前様は幾人、 殺し遊ばせたか? 見晒せ、水晶張り。 くらげなすこの世界は、 未だ進行形。 そして 暈を刺せ、髄まで溶かして くらげの杜でミオクローヌス。 私は私じゃなくなるの? ア、ラ、タ、シ キ、リ、キ、リ マ、イ、ノ、? ト、コ、ヨ、? イ、マ、ダ、? ユ、メ、ミ、ル ア、ド、リ、ヴ、ン ソ、ノ、サ、キ ト、ア、ペ、イ、ロ、ン ナ、ド、?、? ソ、ン、ザ、イ シ、ナ、イ、ノ デ、ショ、ウ、ガ。 在せパラノイア、ツギハギを融かし。 問うケニング、鯨の道。 曝えるパレイドリア。 私は現世の真秀場ですが、 六文銭では足りません。 三途の川遊び。 あなたは常世の映シ鏡ですが、 六文銭で渡りません。 三途の川遊び、 水底の徒花。 |
ᛤ short | ||
いつしか待ち人来たれ でも心做し /でもねでもね苦しくて 誰にも言えず命溶かして 別れ霜が吹く谷の底 死出の旅路は寂しかれど /醒めて覚めてよあなたの心夢見てる 心を聴いていて /わからないこと 何もない 雨降って地固まるとかいいますが、 雨降って地崩れちゃ意味がないのさ 元々、あの人と私の間には何もないので 死ぬしかないのです その爪で私の身を切り裂いて その牙で噛み切り裂きし、殺して ポタポタ滴る何か 鉄の味がするでしょう 全て心の所為です |
リンカネイション | ||
13300 | 消えた想い十六夜を乞う 春の宵未だ醒めやらず もう何も思い残す事は無いと そう思っていたけれど冷めない儘 夜風寒く寂しくまた夢の彼方の六連星 悴む右手に紫苑を添えて優しく取り出す 冬の残り香慈しむ小夜は 円環の孤立波に解けて 繰り返す言葉は浅葱色の空へ透過して消えた 春の宵醒める寝待月 徒、意味もなく時が過ぎるのを 憂し世が明けきらず儘 白雪は消える 桜の匂いに絆された夢は鳶色簷荵、 密かな願いに気付かず 雨の降るこの街は煙吐く ざわめく青葉に現を抜かした鐘の花の 真を聴いた暗い月の海の その下ミヤコワスレ トドメを刺す 何度目の輪廻 その輪の意味は心と永久に在る 星の霜、振り身降り積もる 其人の言葉を静かに手折り また夜明け2時半に 咲き誇りいつか散る 愛は此の世の答えでしょう…? 他人は想いを寄せそれに応えて 軈て骨になり残るのは想いだけ その墓の下で。 |
潮汐 | 422 | |
合作 | 13021 | 溺れてしまった世界で 沈んで浮かんでるようで ちょっと、眠りたい。 瞳閉じる 溺れてしまった世界で はぐれていたんだ僕らは あくびもうつらない気がする 有明の新月も 日暮もないけれど 眩しい夜空を見ていたから ひとつ 覚えています 暗くて濁ったプールで 遊んでいたんだ僕らは ちょっと、潜りたい。 口を塞ぐ 青くて白んだ世界で 探していたんだ僕らは このまま出会えない気がする しゅうまつのサイレンも 兆しもないけれど 眩しい夜空をのぞいたら 潮風の音がする 有明の新月も 日暮もないけれど 眩しい夜空を見ていたから ひとつ 覚えています |
KAISERSCHINITT | 623 | |
42817 | 息継ぎができない地下 交差点の外套の公差 叫ぶ夢の始まりは いつでもお皿の上にある猫が 僕に問いかけてくるんだ 苦しそうだけどでも幸せだから 消火栓に絡まる君の声だけ 融ける 謡う エーテルの海 途切れないで屹度 また空に沈んで できないことを望んで 潮騒に身を投げる 貝殻の中の君に一つの真実 心が痺れる元素の中の その身を浸した恐怖とか 閉じた本の一ページに 浮かんでは消えてく 泡沫の言葉は どうにも僕には鋭すぎて 指に傷をつけてしまいました 消火栓に絡まる君の声だけ 融ける 謡う エーテルの海 途切れないで屹度 また空に沈んで 月がやがて堕ちるように 眠りにつくよ雛鳥が土に還る 世界に見守られながら目を閉じる 狭い部屋の片隅で 息をしているのは罪と ただ泣いている 僕に抗う術はないのでした キミが最期に見た景色を 僕はただ追いかけていた 消えていく存在意義の 海の中陰に酔う |
エピゴーネン | 1510 | |
107068 | 揺るぎの無い 嘘が走る 躓いては 立ち止まるよ 足りない欠片 捜してる 帰り道見つけた ホシ 振り返るなと(揺るぎの無い 嘘が走る) 後ろ髪引く闇が(躓いては 立ち止まるよ) そこまで来て 離さない(足りない欠片 捜してる) 月が凍る、来る 朔の花(帰り道見つけた ホシ) 震えだす結晶 燃える溟(降り出した 星の雨) 揺れだす夜が 囁きだして(ここは知らない街並み) 灼け付いた言葉が(長引いた命が 星を溶かすまで) 君の骨、溶かすまで(なにも知らないふり) 降り出した 星の雨(震えだす結晶 燃える溟) ここは知らない街並み(揺れだす夜が 囁きだして) 長引いた命が 星を溶かすまで(灼け付いた言葉が) なにも知らないふりさ(君の骨、溶かすまで) 曇りだした 空の底で 紡ぎだした物語が 解れた 消えた 君の所為 赦される筈も無いね また嘘を吐く(曇りだした 空の底で) 誰かの四十九日(紡ぎだした物語が) あぁ旅立ち あの空へ(解れた 消えた 君の所為) 冥王代の朝がやってくる(赦される筈も無いね) 繰り返した 音叉が軈て(戸惑えば苦しくて) 蕩けだしてく 囚われた羽(足が縺れる泥濘) 沢山の目が(悪魔が嗤う午前二時半の) 脳を壊して、棄てるまで(虚無の鐘が鳴らされる) 戸惑えば苦しくて(繰り返した 音叉が軈て) 足が縺れる泥濘(蕩けだしてく 囚われた羽) 悪魔が嗤う午前二時半の(沢山の目が) 虚無の鐘が鳴らされるの(脳を壊して棄てるまで) (凩と冬の涙も) (明かされないずっと 変わらない) (追いかけた 届く筈無い) (叫び声がまた 凍り付くまで) 凩と冬の涙も 明かされないずっと 変わらない 追いかけた 届く筈無い 叫び声がまた 凍り付くまで |
49日前 | 764 | |
41356 | 言葉に重み感じられなくなり 何かが弾けた 澱む 撥ねる 混ざる 毒と解したの 合わせ鏡が哂う 夕暮れは裂け 星は涙を 心からの言葉はどこにもない ただ隠し続けたもの めくるめく不幸は 生クリームになるからね 透けた魂は君の影だよ どこにでもいる どこにもいない 友達から聞いた話だよ 隣のあの子が 飛び降りたんだって 本当なのかな そこにいる君嗤っているの 何気ない言の葉で シオンの花が咲いたら また会える 果てしない川の向こうに あるのは 星 アケルナルの 光 南 夢に見ていたけど 今 見つめたのは寒空 相思相愛 孤独に倒れ 波間に揺蕩う キミの影 それは ありふれた頭蓋骨を 言葉少なに飲み込んだのは 誰 麻天楼 さぁ 月の息の根を止めるため 心が割れてしまえばそれは 幸せなのに息につけたのは 君とあのひと ヒラメのいびきがとても うるさいので 受動的な束縛をあげる 雨漏りがひどくなったら いつか ここは いつしかの海へ こんな歌など意味はないのです ヒトデが檻から逃げ出すように また 同じ言葉をつなげるだけで 既製品の味がして 調味料を殺す 時間がたてば まな板の上 殺されると気付いたのは 鍋の裏側を 見上げたから |
mnhszshlh | 250 | |
20283 | 消えゆく心に愛を求め叫ぶ深海の漂う本当の私を 見つけて欲しかったのでしょう 裏切りの音 微か 確かにこの目で見てた 全てあなたの所為と冷たく 過去を蔑まれただ 立ち尽くしてた私 悲しみ やがて 消えない笑顔の裏 ただ君のこと愛したいだけ 許されないよと拒まれ ただ矩形波の輪廻色の中 ただ君の背中を追いかけ あぁ桃源郷 あぁ妄想と 罵られ貶められる 言葉だけでは伝わらないさ きっと終わらない夜がまた来る 戸惑うあなたに 愛を求め叫ぶ深海の 漂う本当の私を 見つけて欲しかったのでしょう 裏切りの音 微か 確かにこの目で見てた 全て私の所為と冷たく 今を蔑まれただ見ている |
コティン | 253 | |
15992 | ハマル、ハダル、フォーマルハウト、 メラク、ミラク、アル・タリマイン、 シェアト、タリタ、アルシャウカット、 デネブ、コルネフォロス、アルデラミン 気付いてました ここにいる意味 それは昔見た冬の残像で、 迸る昨日の夢のはじまりは 南の一つ星で、 夢の代、斥力に囚われた 電子のゴミ箱で、僕は何を待つ 何も見えないまま 微睡みさえ 言葉にならず 往く時の流れさえ、毀れ 未だそこにiがあるなら とても涙ぐましく恙無くて やがて堕ちる星屑 全て元に戻るとしても 君がそこで何を見たのか 何が君をつき動かしたのか 殺す夢だけ 言葉にしては 雫の残り香、上を向いてた でも言ノ葉は無限などでは 言い表せない心の澱を 少し勘違いしてた 頭の上の彼岸花は君の 剰え 僕にかぶりついた 頭の上 咲いた花火は とても赤く 毒々しくて 僕はそれを見ていられなくなって 押し入れに隠れます 赤い水が染み出してきて おいでおいで手招きしてる 行くと、終わる。知ってる癖に 足が言うことを聞かないので、 叩いた衝撃で その花瓶は割れたかな。 目の前は真っ白になって 時は巡る、 |
カトル | 580 | |
43528 | 翳のない傘の下ずっと 間の抜けた音が空を舞った 外れたネジのㅤ火花散る 忘れてた言葉を縫い合わせて ただ落ちる夢を見る ふわっと 溶けた小骨が胸を刺した 後戻りする 砂時計も 頭を垂れて笑っている さあカトル カトル 泳ぎ出した 回る 回る 冷たくなって カトル カトル どこにいるの 消える 消える 走馬灯 でもカトル カトル 消えないでよ 止まる 止まる 夢の世界 キミが キミが いないときっと この世界は大嫌い ソーダ色に沈む空の境界線の 先に見えた君の姿は 昨日見た夢の夢の中 弾け飛ぶ蛍のように Lalala.. 知らない街 人を刺す雨の群れ(空模様は心乱す) ああ止まない不安の種を振りまいて(押し殺して さあ 刳り貫いて) ああカトル カトル 振り向かない(それは愛という) 踊る 踊る 誰かの為(偽りの心臓を殺して) カトル カトル 首を伸ばし 食べる 食べる 私の*** カトル カトル 切り裂いてた(苦しみ 優しさ刺さる) 叫ぶ 叫ぶ 子供達が(なぜあの人私に) 融ける 噎ぶ 貫いてた 騒ぐ はしゃぐ 夢の中 遊び疲れた君を追い抜いてたの 始まらない物語に 存在しないはずの感情 戻らない心融かし尽くして |
.,. 前世の記憶 | 1308 | |
72852 | きみがいないそらも あおくかがやく すべておわりをつげた いまもきみをおもうよ ずっと かくしてたわらにんぎょうが とけてきえるまで なにもしらないふり していようよ いつだって きみはさ... でも いきをしてごめんなさい きみがくれたこのいのちだけど あかいからすがないている それが◆をいみしても いきをしてごめんなさい きみがくれたこのいのちだけど あかいからすがないている それが◆をいみしても いきをしてごめんなさい きみがくれたこのいのちだけど あかいからすがないている それが◆をいみしても ほしたちがざわめいてる そこにあらわれたのは いのちをもたないなにかでした いきをしてごめんなさい きみがくれたこのいのちだけど あかいからすがないている それが◆をいみしても いきをしてごめんなさい きみがくれたこのいのちだけど あかいからすがないている それが◆をいみしても |
要塞クジラがやってくる | 192 | |
10632 | あしがちょんぎれたナマコ なきわめく まひるのほしたち ミサイルのもり くぐりぬけてあそぶよ ひとわだれでもいちどくちばいろのゆめをみるさ かなしばりのくまのみ そらをとんでった き がく る う ほどながいなが い しょ く しゅたなびかせ ちゅーぶ わあむ わ で ん き う なぎのゆめおみ る だ ろ お さ むざ む し あおいやませみ も か な しそおにわら てる うきみの そ の う た なんてだれにも と ど き や し ない よま たあ い つがつくるのわ ま が い も の ほん もの なん て みむきもされな い の さ あおいがいとおにあたまおかみちぎられるよ どろどろにな て きみのそばでないてる よおさいくじらがやあてくる だれものみこまれゆくだけ よおさいくじらがやあてくる たすかるのわあくにんだけ よおさいくじらがやあてきて きのおもあしたもとけてく よおさいくじらがやあてきて あしからじょじょにのみこんで よおさいくじらがやあてくる だれものみこまれゆくだけ よおさいくじらがやあてくる たすかるのわあくにんだけ よおさいくじらがやあてきて きのおもあしたもとけてく よおさいくじらがやあてきて あしからじょじょにのみこんで だまされたけんきゅうしゃたちわなにもしらない ままそいつお つ くりだしたばつおうけた |
untitled | 104 | |
7118 | 繰り返し、始まり、 儚い砂時計は 独りなら憧れてた 機械仕掛けの言葉 壊したりない、曖昧かい? 言葉足らず いつも黒、黒の黒で ノスタルジアの外で、あぁ… 瞳の外零下5度 頭の中絶対0度 君も99度 いわずもがな 華ノ氏 鯨の歌が聞こえる 午前0時の憂鬱 ばねばかり壊れた 腐る最期のとおせんぼ Hahaha... 立ち止まり 息継ぎ 知らない、去る5月に ひらり舞う 秘密の箱 混ざる 飾る悲しさ あられ くも あめ ゆき 拙い 外れたネジ 疑いと嘘を固め 見失う心さえも 足りないもの 弱音の音 あのねいつか きっといつか 塞ぎこむ空模様 戻れない星 さようなら 鯆の歌が聞こえる 午前3時の躁鬱 心ノ臓 解れた 君が最期のとおせんぼ |
stnjbzka | 157 | |
12457 | でもね、今悲しくて 君のために歌うこの歌も いつの日か届けばいい それまでには僕はおかしくなる 優しさを教えてくれた君の心 分からなかったけれど 何も見えなくなるよ 思い出さえ 壊れていくよ 君と僕の脆い言葉を 重ね合わせ、できる真実が 僕をやがて灼き尽くすさ 誰も彼も止められやしない フシギだね、ヒトカゲが。 ここは誰もいない世界線 いつもいる夢のうさぎ 私の目を、要らないと投げ捨て しらないさ、君なんてさぁ 消えてしまう事は 当たり前でしょ もういいよ。飽きた心を、 悲しそうに見つめるだけで 君と僕の脆い言葉を 重ね合わせできる真実が 僕をやがて灼き尽くすさ 誰も彼も 止められやしないさ やがて、僕の前から 君が、君が消えてしまっても 泣かないさ、思い出すから。 ずっと、ずっと… その手離さないで…? |
mind | 101 | |
6281 | いつまでも見ている 最期の君の心臓 儚い音を 明日聴く、きっと いるよ、さよなら さよなら いつまでも友達でいるから やっぱり悲しい 感情を持たない人形に どうして涙を求めるのでしょうか 君はもうすぐ あの空の向こう側に きっと旅立つ 静か、きっと 涙、食べた 横顔 鬼火、連れていかれた心 瞳を閉じて 重ねた心臓 たくさんの思い出花になれ やっと今、巡り会えたの 縛る 飾る心拍数で 歩き出す街 光り出すビル どこまでも落ちていく 空にきっと |
特異日前夜 | 145 | |
11896 | 光る六角形 パラダイムの中 ひらりふわり舞い散る 夢鏡 苦しくて泣いちゃった どうしようもない いつかまた君と会える日が楽しみ 足りない時間 研ぎ澄まされた雫 ありったけの知識集めても 君の言の葉 終の花言葉 音で表せないの 見つけた欠片集めたい なんかいらない心配をしちゃったって 毎回だ心配ないからね 僕のこと覚えてるの? 案外、最初に死んじゃうモブキャラみたいに 生きたって意味が無い こじつけだけの恋愛は滑ったって 大概な 曖昧な感情飲み込んで吐いちゃった また殺される夢を見ては喜んでるの誰だろうね? 視線感じた深夜の高架下で 死んじゃいや 行かないで まだ聞きたいことだらけだったって 今更、爆ぜる色彩の末尾に付与した 超弦理論で解いた未来に 泣き叫ぶ素粒子が 嗤う 誹る 転ぶシリウス 光る六角形 パラダイムの中 ひらりふわり舞い散る 夢鏡 苦しくて泣いちゃった どうしようもない いつかまた君と会える日が楽しみ 足りない時間 研ぎ澄まされた雫 ありったけの知識集めても 君の言の葉 終の花言葉 音で表せないの |
ホシノマヨイジ | ||
13450 | パッと光った運命線 彼方 ただ因果の流れ 意味を失くしましたね 誰も彼も知らず目を逸らした きっと違った世界線で 息をして夢を見ていた けれど罪を重ねては 総て星が燃え尽きる迄を 夢を飛ばしてた怪光線 噛み潰した痛みを抱いて 久方ぶりの 惑い閃きで 今、騙る離心率で 雫未だ傷を知らず 息を止めず生きて 罪を救い記憶飛ばす 明日問われ敬虔なる信徒 rararararara 暗い夢を見ていた そこには 三なる双眸を 持ち睨みつける赤き獣 夢のその先を知らず 彼は音も出さず貪り 貪婪な心を満たして 渇きに餓えたその波動で 黒い夕焼けに沈むのは 人の頭に生える彼岸花 やはり私は心の病でした 仆れても なお キミを想い続け できれば翼を切り落として 言の葉伝えて楽になりたいが それも今では枷となり鎖となりて 真実と不幸は 相も変わらず無情ですが それが私の犯した罪ならばと 君がそこにいるならと ただ棄てた感情が 元には戻らなくなりましたので 深い夜にその闇の回廊を 行燈片手に参ります 咲いたスグリを無視しては哭いた 涙が生温い。 クラゲの火の玉付いてきて しばらく眺めた |
トケイノハリ | ||
69958 | きりさめにねむる やまおくの はいじんじゃのなかの ふるびたほこらに ある さびたびょうしんできざんだ じかんふるびたとけいが とじこめた さびしいしょうじょのものがたり そのおおきなふこうはだれもしらで ひとりねむる ざしきろうのなか だれかにつれだしてほしかったのだ ふびんなおとをならしきざむ とけいのはりは ごぜん3じをさす めのまえにぶらさがるのは だれかのためのあさのくびのわ ちゅうぶらりんで だれのものかわからないけど とけいにてまねきされたきがしたんだ そんなことあるはずないけど たしかに なきごえきこえたきがした びょうしんにてをふれてみれば ほら そこにわたしがいた 蠑輔″霎シ縺セ繧後◆ こわくはなかったけど いまだとけいのはりはごぜん3じをさす あくむにまどろむ12のこくいんが あやしくひかればまたひきずりこむ ふびんなおとをならしきざむ とけいのはりは ごぜん3じをさす めのまえにぶらさがるのは だれかのためのあさのくびのわ ちゅうぶらりんで こわくはなかったけど いまだとけいのはりはごぜん3じをさす あくむにまどろむ12のこくいんが あやしくひかればまたひきずりこむ ふびんなおとをならしきざむ とけいのはりは ごぜん3じをさす めのまえにぶらさがるのは だれかのためのあさのくびのわ ちゅうぶらりんりん |
ゆふとどろき | ||
幾許悲しけ 幾許繁き戀かも 吾が心哭き いちされど 北風が与 重吹き 夜ら寝目ゆ 音を待つ。 臥すも見上げた 月こそ忘れ形見 冬寂れの野に出でし 足手翳よ キミ宛置手紙 磷ぐ戀を書き綴りました。 あけてみてと もう届かない声と此乃體よ 私に向けられていた言葉全て 紛い物でしたか? ありがとう、そしてさようなら。 二度と会えない人、 |
流氷が哭く頃に | ||
黒い羽根飾り 夜に翳す 求めたもの 心寂しく 誰かの声で 目を覚ました この街には 闇が似合う 正弦波なんて ただ脆くて 幽かな声 息遣いで 皮肉を呑んで 荊が咲く 最果ての日 傷付かない 仄めかす崖下に 希死の夜明けが来た 流氷が哭く頃に 私は海月なすままに花を咲かせ 無言に夢現 痺れた心、彼方に消えた 君の似姿 誘い瞬き 月影高く この世界、不条理の海 深海に捧ぐ鬼火 府瞰したIで 嫌気が差し 凍て付く 殺意の森 温度目盛りが 千鳥足で 三重点 妄りな臨界 氷の飴 声が墜ちる 反省文 林檎の雨 今際の際で 何を見るの 明くる朝に 訊ねた 障った 流氷が哭く頃に 私は海月なすままに花を咲かせ 無言に夢現 痺れた心、彼方に消えた 君の似姿 誘い瞬き 月影高く この世界、不条理の海 深海に捧ぐ鬼火 流氷が哭く頃に 私は海月なすままに花を咲かせ 無言に夢現 痺れた心、彼方に消えた 君の似姿 誘い瞬き 月影高く この世界、不条理の海 深海に捧ぐ鬼火 |
忘れないで | ||
ゆめをみてた つきはなす きづく ゆううつの そとがわ だれかの なみだのうえにある にちじょうです たりないね まだだ もどれない しかも ぼくはまだ なにもしらないままだよ しんだ ゆめごこちで かんじていて くるしくて さびしくていま めいせきむで あいしてくれなくてもいい そばにいて なにより やさしさの かめんをかぶせた エゴのかたまりで だれよりも すがっている そううつのまにまに すてた かんじょうは ほうわしたんだ はじまりのそのひから ああ ひげにされ ひていされたのです そう きおくなんてしがらみが じゃまをしてるだけ いまいましい ことばでおしえてよ さあ きみのこころをみせて だれにもいえないひみつのやくそくが だから… ねぇ? かんじょうは ほうわしたんだ はじまりのそのひから ああ ひげにされ ひていされたのです そう きおくなんてしがらみが じゃまをしてるだけ いまいましい ことばでおしえてよ ああ ことばくずして はじまりのそのひから ああ ひげにされ ひていされたのです そう きおくなんてしがらみが じゃまをしてるだけ いまいましい ことばでおしえてよ |
夢 | ||
触れてみれば 消えてしまいそうで 触れるのが怖くて ただ見つめるだけ 私が誰かの一番になんてなれない そんなことは最初から分かってた それでも傍に居たいの ただキミが好きだったから 何を考えてるか分からないって 避けられて 傷付けられて それも仕方ないな 大丈夫? 隠してた涙の夜 何も変わらないはずなのに 誰かに縋って また、夢に沈む 暗がりに墜とした月のカケラ 最終列車も逝ってしまった 誰も居ない駅のホームで 来るはずもないキミを待った それでもいいや 凍えそうな体 引き摺り 街灯の下、また明けない夜を 孤独に過ごすの 隠してた涙の夜 何も変わらないはずなのに 誰かに縋って また、夢に沈む さよなら、触れてみたくて手を伸ばした だけど怖くて突き飛ばしてまった ここは夢の中だよ ねぇ、大丈夫。 また赤いカラスが助けてくれるの 隠してた涙の夜 何も変わらないはずなのに 誰かに縋って また、夢に沈む 私はここにいるよ いつまでも またキミが笑ってくれるまで 花を咲かせているよ |
赤いカラス、碧い土鳩 | 3578 | |
199910 | キミがいなくなった夜 ボクはキミを探して回る トンネルを抜けた先に見たのは 目を見開いた海坊主 それと視線が合って こっちに近づいてきたけど 赤いカラスが鳴いた時 それは海に帰った もうキミには会えないようだ 赤いカラスが鳴いたから キミと過ごした日々を ボクは忘れないよ 融けた秒針が刺さって 碧い土鳩が鳴きました 迎えた終わりをかき消す ような声でした 振り払う虚しさ 暗い 暗い 穴の中から 聞こえた呼ぶ声に耳を澄ませ まだ早いと そう悟った 苦しくはないけれど この胸を締め付ける ものは何か分からない教えてと キミはもう居ないけど 割れた月が水面に佇み 心を騙し取る 水底には引き込まれた人の泡沫が もうキミとは会わないよと 赤いカラスがそう言った キミと過ごした思い出 ボクは忘れたいよ |
†┏┛墓┗┓〜𐭜 ᜊ°ཫ° )ᜊ | ||
あいだれいやしきこと悩まし 存在価値を問うが応答は、汝及(なし)く。 同𬧓(あとつごう)あえかなる月、 靉靅(あいはい)たる空に。 轟(ほめ)く仄めく緯(よこいと)違(よこしま)に 立て板に水。 さかしまに立ち居れば、 哉生魄(さいせいはく)と晦ます彼の人と 寝乱れて咲き乱れ さも浮世は恥(やさ)し、優しさと。 今どんなに言葉を綴ろうと、 擬古調に煙に撒こうとも 斉しく夜は来るので、 私の影に置き手紙を握らせて 花筏を縫う血潮に忍ばせた 未だ春の夜を浮漂(なずさ)う恋心。 永遠(とことわ)恋(こう)な 往にし方秀つ方の 背肉空国(そししむなくに)、 江湖を度る身なろ。 寝目路(いめじ)に荊(うまら)、 薄氷(うすらい)、夜の程ろ。 露に濡れ草枕、鹿島立ち。 彼の背の其乃向こう。 訪う行者、 汩(おおま)く荒磯波(ありそなみ)。 有りて枢木(くるるぎ)、 在りし日の蠛蠓(まぐなき)と 葦火(あしふ)炊く也。 遠くの家にて露に濡れ涙雲、 奇御魂(くしみたま)毀れて荒御魂。 いつか望んだ水晶の夜と氛い。 キミは覭髳(ばくぼう)たる 幽篁に踏み込んで 優曇華の花を凪ぐが 消えない怨みと 永遠恋な 去(い)にし辺(え)秀つ方の 吾が墓(おきつき)に キミの跫は降らず。 |
0↑2 | ||
遥か逖く濫觴より湯々と流るるは いつか聞いた旋律の余波、夢路と宣う。 あなたがくれたものと、失ったものを指折り数えて、 嘘で固めた心にさらば 逖退く。 嗚呼、何度目の夏か。 もうすぐそこまで来ている、 長雨眺め、後戻り出来ない季節が。 風に盗られた声であなたの名前を何度も號んだ、 端から叶わない恋なんてもう要らないよ、 でも誰かの優しい声がするから… 無意味でも進み続けます。 永遠の雨降り続ける交差点の真ん中 傘を抛って、終わりが来るのを待つ。 今なら泣いているの誰にも気付かれないよね… 私が消えたらまたあなたは咲ってくれますか…? 記憶さえ融けて面影も消える頃、 本当の幸せなんてもう孤独私には意味がないでしょう。 不確かなままで描いた ともすれば私は嘆く。 たとえ声が届いたとしてもあなたは咲わない。 さよなら、 END? |
長夜 | ||
未だ見えない儘 常世は續く ありふれてる詞 色彩隱している 夢む月翳を嘲り乍ら どれだけ再會願えど叶わず 四季は無常に死んでゆく どれだけ別れを想えど 胸の傷は癒えることなく 亂れた儘の心模樣を 誰かがまた幸せになれる様にと 街を彩るネオンの華は 愛と戀の殘り香達 その哀しさを見聞きしたパラノイアだから 立つ瀨も無く 流れ 流れ 彷徨い歩いた 十重二十重の 後悔 寂しさ 苦しみ 優しさ 長夜に響け此の唄 途切れた愛さえ取り戾せるなら 月へと祈らむ 融けた體いつか、いつか形作る生きた證を 紅い魚 泡に乘せて嗤う 彈む 巫山戯た答え忘れ 誰もが言ふ命は廻る 霧に隱れた機關仕掛けの時計と 俤、曝した桃源郷の末 また… どれだけ再會願えど叶わず 四季は無常に死んでゆく どれだけ罪過を抱え 生き晒すのだ? もう會えませんね長夜路 |
マタリキ | ||
展開 衝動 性愛 天命 霊体 流動 塵劫 収縮 敬虔 黎明 低迷 人生 喧々囂々 完全体 精査 暗がりに沈む翳の花 黒い花辯をチラつかせて 何故、此処に来たのか 判らない儘で。 揺れる君の髪、星飾り 追いかけようとも脚が縺れて あぁ、気付いた。 此処は夢の中だ だ だ 騙されて何時もの朝へ流されて哭いた。 (騙されて何時もの朝へ流されて哭いた。) 星の瀛、綺麗だったのに (星の瀛、綺麗だったのに) 何時の間にか沼の底 (何時の間にか沼の底) 愛されてないさドロニンギョ。 (蝕む。) いつかなりたいな、ニシキゴイ。 (電離層破棄) またカラスに攫われて (痙攣気味の) 食い尽くされる。 (北斗七星) 知っているけれど、呑み込んだ。 (届かぬ) 私はわるいこ、アクマのこ。 (黒い雨降る。) 早く誰かに見つけて欲しいのだ。 (やめて やめて) (心の裏の) (南斗六星) 常闇は無限郷 非科学の博愛 イン・ビトロ、イン・ビボ 重ね合わせテト 潮騒の遐くから聞こえる遠鳴りの (潮騒の遐くから聞こえる遠鳴りの) 誰も知らない星の名前教えて (誰も知らない星の名前教えて) |
===== | 115 | |
2017 | 眠りに堕ちた月と独白の退路 回路、二重の街 雲を突き抜け摩天楼 崩れていく心 黒い人影が其を縛り 月の精にも手に負えない悪夢を 見せ、 星、 未だ、 屹度、 毀れていく。 おげんきですか げかいのみなさま くものうえよりたかく いちどのぼりきれば おりられない いっぽうつうこうの 今際の際 淀んだ曇り空の中/辺りを見渡せど皓い溟 氷る指先の端を糺せ/誰にも知り得ない音素の列 逝先判らず仕舞いの線路も 黒い雨も降り続けるでしょう /不穏さを奏でる墓の隊列 頽廃、ダイアローグはモノローグへと変わるのでしょう 私、風船欲しいな。欲しいな。 薄暗くて、煤に塗れた記憶なんかで嗤えない もう少しだけあと少しだけ。 封印されたくないな。 だけど私は二人も要らない。 要らない。 |
スナメリは今際の際にて、 | ||
まちかどのひは ゆめ ねんざして ざしょうしたかげろう にしきおり おりおりの コリオリ こりごり あぁ、いみもふらふら あめふらし まだフラダンス すいしんりょく うらぎり かなきりごえ きりきりまいですが とばくと じじょうじばくのかなた きばくざいは ゆめまくら ニトログリセリンは あまくて うかれて ねんしょうしないで せんすいかんの のりおりラクチン すいへいさん あらい あらたな アラルかい バラバラ いばら すいへいせんは なみのはな ゆめうつつは ハクジラのなみだ こんべきのよる やみはおとずれる あぁ、いきたかせきは おどろいた まだひるねの じかんじゃない ねがえり さとがえりで よみがえりのだいじゅうたい おとぼけおばけは サボジラ ななめに おさらをみつめて どくをはく どくはくの こどく どくどくしい ひどく どくじな ひつくなせんとうきがそらをなく スナメリはゆめうつつ だれかがポイすて どっかにとんでいったナイフです いまわのきわにて およぐことが たのしくて まいあがった まがさしてこわした いのち だれのものだろう? |
飛行機雲 | ||
言葉を失くして幻想 罅割れた蒼穹の間で 蹲る星屑 フユの欠片を指差し啼いていた 欲しがる命 泣き叫んだ 今、そう羽搏いて 謀らず 霜、裂いた 翼を抱いて 星の海 寒空を覆い尽くすような三角形 見事な雨空の飛行機雲 心奪われ反対の空見上げて 涙する最果ての旅 還りの路に咲いた シオンの花の 囁く声に耳を澄ませば 廻る暮れ方 クロソイド 頭ごなしの金盞花 揺れて 全て 傾いていく 窓の外は未知の領域 鮮明な幻で振り翳す そっと受け取る 逓減する予言 箱の要らないこの庭も とめどなく広がる心の中の溝に 背負い込んだ因果の灯 陰る更待月、虹色の夢と 旅立ちの日 風切り羽が悲鳴を上げた カーマン・ラインのその向こうへと 海が泣き出す意味を知る 寒空を覆い尽くすような三角形 見事な雨空の飛行機雲 心奪われ反対の空見上げて 涙する最果ての旅 還りの路に咲いた シオンの花の 囁く声に耳を澄ませば |