イサナに魂を渡せども、届かぬ想いに身を焦がせども、軈て玉の緒が絶えてしまうことも、剰え幾星霜の時を経て天に昇ることも全て運命なら、艱難辛苦さえ受け入れ難く往く河の流れを下る寒々しい夜に煙る悠久の月影に膨らむを知る。
不定積分
https://youtu.be/JNP51uNQTvs
名の無い星が空に堕ちたら模倣 非公開/削除済み
2024年2月20日0:37
歌声の逖くから、 あなたの喚ぶ声が、 幾重にも折り重なって、 降り潰もっていく。 月の翳に隠した、 ミヤコワスレの言葉、 塞いだ瞳の裏で、 未だにコメツキボシが昇る。 クジラの唄が頭の奥まで響いて、 直に殺されてしまうなら、 その刹那にあなたを想う。 最後の旋律奏でましょう。 叶わない願いだとしても、 あなたへと届きますように。 エリダヌスの果てまで、 歩いても見通せず。 ただ浮かぶ星空の広さを、 今更、知るだけでした。 きっとあなたは、 今もどこかで笑っているの。 そこに私がいない儘、 軈て食い尽くされる運命だけど、 此の唄、歌っています。 掻き消されて灰になっても、 心は途切れませんので。 鎖と繋がれた儘で、 星になるくらいなら、 せめて此の體棄てても、 あなたの下へ。 今、その刹那にあなたを想う。 最後の旋律奏でましょう。 叶わない願いだとしても、 あなたへと届きますように、願う。 幾億光年先で、 あなた見守っています。