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全て歌詞の所為です。のロゴ 全て歌詞の所為です。

全てあなたの音です。

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全てあなたの音です。 1004 白銅貨を拾い上げて、 砂を払いのけてみて、 与太話を飲み込むので、 麻酔がかかりました。 薄汚れた切先の錆、 二束三文の蚊帳、 お得意様の言う通り、 過大評価で括りましょう。 紙飛行機を握りしめて、 しどろもどろに乱れ、 冗談を履き違えては、 身も蓋もありませんね。
♩♩ 72
全てあなたの音です。 2101 成すが儘に植え付けられて、 逃げ道の場所を探し続ける。 朦朧とした意識の中、 我を忘れるのです。 形を留めぬ亡骸が、 乱雑な文字で手紙を綴る。 泣けど喚けど届きはせず、 意味を成さないのです。 酔いが醒め、 戻れなくなり、 憂いを拵えました。 それは是非を問わぬ鉤爪で、 浮世は夢と存じます、 沙汰に魘されど道は崩れ、 未だ喧しいのです。 それはポリュビオス換字表が、 混晶にうな垂れる様で、 鏡合わせの道は繋がり、 抗うことは無いのです。 砂を噛まし傷つけられて、 弁償の対価に牙をむける。 手にしたものは一夜の後、 害を及ぼすのです。 応報を残した劇物は、 存在することもできずにいる、 透歯の桶で水を掬い、 偽善と知るのでした。 巻き戻し、 柵を断ち、 耐えられなくなりました。 それは是非を問わぬ鉤爪で、 浮世は夢と存じます、 沙汰に魘されど道は崩れ、 未だ喧しいのです。 それはポリュビオス換字表が、 混晶にうな垂れる様で、 鏡合わせの道は繋がり、 抗うことは無いのです。 引きずり方を、 思い起こしてしまいました。 全てあなたの音です。 それは是非を問わぬ鉤爪で、 浮世は夢と存じます、 沙汰に魘されど道は崩れ、 未だ喧しいのです。 それはポリュビオス換字表が、 混晶にうな垂れる様で、 鏡合わせの道は繋がり、 抗うことは無いのです。 引きずり込まれ、 思い出せずにいるのですが、 可能性は無いのです。
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全てあなたの音です。 3178 穴を開けられた両の手で、 漏れ出た黒い液を掬い取る。 得体の知れない温かさが、 傷口に染みるのです。 穴を開けられた両の目で、 青く輝く其れを見続ける。 柔らかな人工の光が、 静かに網膜を焼き切るのです。 荒れ果てた地に残る、 腕を千切られた振り子時計が、 今 終末の鐘を、 鳴らそうとして首を刎ねるのです。 不快な音も言葉も、 夢も記憶も感情も過去も、 顕在化した心地良さでは、 毒にも薬にもならないのです。 見えないモノを見たがり、 信じ難い事を信じ続け、 自我を取り戻せどすでに遅し、 死が迫るでしょう。 全てあなたの音です。 穴を開けられた両の手で、 有りもしないモノを掴んでいた。 其処に感触はある筈なく、 虚無だけが残るのです。 穴を開けられた両の目で、 漠然と外を眺めていたよ。 此の世に存在する全てに、 取るに足る意味は無いのですから。 影も陽も有らず、 ただ曖昧な光芒が照らし、 映された人々は、 善も悪も分からなくなるのです。 誰も終わり方を知らない儘、 誰かがそれを繋ぎ合わせていく、 誰かが意志を残そうとしても、 やがて無慈悲に黒く塗り潰された。 不快な音も言葉も、 夢も記憶も感情も過去も、 顕在化した心地良さでは、 毒にも薬にもならないのです。 見えないモノを見たがり、 信じ難い事を信じ続け、 沢山の影に囲まれて、 身動きが取れずにいた。
干渉 56
全てあなたの音です。 1672 誰も気づいていない場所から、 誰にも気づかれぬ様に。 誰も気づかないふりをしてる、 あなたはどこにいるの? 何もそこにいない筈なのに、 何かの光が射してる、 何を見ることも叶わないなら、 わたしはなんだというの? それは耳から砂を零す様だった。 脊髄という名の化合物が、 自ら四肢を操って、 やがて我々を蝕み続け、 真似事を始めるのです。 誰もそれに気付かないことを、 誰かに教えたくて、 誰もがそれに支配されてる、 あなたもおなじように。 何もそこにいない筈なのに、 何かの音が聞こえる。 何も隠していない筈なのに、 わたしをさがしているの。 それは遠い惑星に堕ちる様だった。 名の無い星という名の悪意が、 自らの作為をもとに、 やがて我々を引き裂き始め、 干渉を始めるのです。
149
全てあなたの音です。 3198 静寂に彩る花びらは、 鮮やかな色を纏い、 安易に近づく獲物を待ち、 甘美が溶け出した蜜で誘い、 おびき寄せられた者たちを、 呑み込んでしまいました。 虹彩の運ぶ蔓延は、 誤謬が生み出した雪景色。 夕照待たず崩れ落ちる。 全てが遅すぎました。 暗影に連なる階段は、 薄暗く汚れていて、 ひとつひとつ駆け上がる毎に、 下の方から薄れ消え始め、 行き場を無くした我々を、 閉じ込めてしまうのです。 改竄を走る凍傷は、 心臓に発露した雪景色。 束ねた露光に降り注ぐ、 全てあなたの音です。 未だ物言わぬ信号は、 黒塗りの秘匿を炙り出し、 寒空を滴る血液が、 緩やかに背筋を伝うのです。 虹彩の運ぶ蔓延は、 誤謬が生み出した雪景色。 夕照待たず崩れ落ちる。 全て■■■の音です。 可能性は無いのです。
♫♫[short] 42
全てあなたの音です。 1363 未然形の血が迸る、 嫋やかな毒を添えて。 矩形波は未だ爪を剥いで、 涙が止まらないのです。 息も絶え、 脳漿が漏れ、 体が動かなくなる。 粗鋼の虎挟に、 足を掬われたのなら、 黒い霧が無くなるまで、 下を見てはなりません。 飛び交う断末魔に、 足が竦む様ならば、 決して聞いてはなりません。 全てあなたの音です。
♩♩♩ 97
全てあなたの音です。 3787 穴を開けた両腕は、 猜疑心に断ち切られ、 二つの切断面には、 蛆虫も湧かないのです。 穴を開けた両脚は、 もはや記憶も失い、 嘗て脅かしたモノに、 怯えている様でした。 撃鉄の無い麻酔銃が、 誰を撃つのか分からず儘、 妄信と憎悪が、 牙を剝くのを見守るのです。 不快な音ばかりが、 交差するこの場所では、 過去の名前も、今の報いも、 その全てが意味を為さないのです。 知る事は罪であり、 知らぬもまたも罪であり、 目を開ける迄もなく気付くでしょう。 死に至る日を。 全てあなたの音です。 穴を開けた両腕は、 今や機能せずにいる。 爪も皮膚も腐り落ちて、 姿形を留めず。 穴を開けた両脚は、 歩く事も儘ならず、 此の世の言葉の意味など、 知る由も無いのでしょう? 陰を食らい、光を呑み、 それでも尚、欲に塗れて、 標的を定めて、 次の獲物を待ち伏せるのです。 他人を貶し、 自己をも貶し、 自ら縄で首を絞めたのは、 傲慢を餌にして肥大した、 被害妄想の、 末路でした。 不快な音ばかりが、 交差するこの場所では、 過去の名前も、今の報いも、 その全てが意味を為さないのです。 知る事は罪であり、 知らぬもまたも罪であり、 目を開ける迄もなく気付くでしょう。 可能性は無いのです。
ハービサイド 57
全てあなたの音です。 1904 孤独の怠惰に身を任せた、 希死念慮と自己嫌悪。 風向きに任せた乖離の先、 行く末も知れず。 見捨てた空は既に暗闇、 黒に飲み込まれた街。 噛み砕いた氷晶石の味、 とうに思い出せず。 逃げ込んだ先は不毛の大地、 犇めく嘘の憐憫。 蔓草の絡んだ走馬灯に、 未だ追い付けず。 解毒されたディストピアの先、 酷く歪んだ光景。 意気地なしの浄化に耐え切れず、 合鍵は破綻した。 甘い蜜を垂らし、 悪人はそれに引き寄せられて、 張り巡らせた意図に気付かずに、 愚かさを露呈させる。 そして炙り出された、 腕を外された泥人形、 相反する二つの思惑が、 鏡を脅かすのです。 惨状の先に辿り着いた、 終わりなき因果の果て。 過去を根掘り葉掘り晒し上げて、 溜飲を下げる。 記憶の底へと消えたものは、 やがて毒物に変わり、 血液の循環を悪くして、 視野を狭めるのです。 悪意はまた悪意を生み出し、 憎悪へと移り変わる。 裏切り者は裏切られました、 全てあなたの音です。 見捨てた空は既に暗闇、 黒に飲み込まれた街。 一人として残らず消えていく、 全てあなたの所為です。
リューゲ 44
全てあなたの音です。 1300 木漏れ日の照らす封筒に、 紛い物の語り部が集まる。 病葉が残した寂寥が、 藍色に染まるのです。 霜に焼けた残滓は美しく、 雨に濡れた縁は悍しく、 足枷が未練から外れず、 仮初と知るのでした。 陽炎が融かす油絵に、 牙を抜かれた亡骸が眠る。 昔日に魘され目を覚まし、 栞を挟むのでした。 霜に焼けた残滓は浅ましく、 雨に濡れた縁は恐ろしく、 足枷が未練から外れず、 間違いと知るのでした。 餞別は霧の中に、 名残りは雲と共に。 解けた絵空事は塵となり、 独り善がりの儘。 物語に追悼を、 後悔に訣別を。 解けた絵空事は塵となり、 独り善がりの儘。
42
全てあなたの音です。 1354 誰かの声が、 助けを呼んでいた。 誰もが見て見ぬ振りをして、 影は融けて消えた。 塵の先では、 祟りがお目見えで、 有刺鉄線が巻き付いた、 皮膚は爛れていた。 孤独の迷路に囚われた、 盲信は酷く哀れなモノで、 嘘吐きたちを丸呑みして、 冒涜となりますか? 常に選択を間違えた、 茶番劇は間もなく幕を閉じ、 ずっと前から聞こえていた、 全てあなたの音です。 役目を終えた、 冬が解け始めた、 姿形もとうに忘れ、 床にこびり付いた。 塵の先には、 祟りが御出ましで、 暗闇に引きずられた者は、 首を落とすのです。 指先の末路を妬んだ、 プリズムの記憶は遥か彼方、 光と影の繋がりなど、 理不尽には見えぬでしょう。 除け者は踏み台にされて、 形有るモノはいずれ崩れる、 ずっと前から気付いていた、 全てあなたの音です。 常に選択を間違えた、 茶番劇は間もなく幕を閉じ、 ずっと前から聞こえていた、 全て■■■の音です。 それはいつしか、 塵に塗れていて、 悪夢であることを知らずに、 終わりを告げました。
嬰/変 52
全てあなたの音です。 1515 絡まったケーブルが火花を散らし発煙する。 潜在的な危険に誰も気付かないまま。 嵩を増す赤錆が排水溝を詰まらせ、 どろりとした心情が床に溢れこびり付く。 街の端に、 一人佇む、 電話ボックスが誘い、 ダイアルに手を掛けてしまえば、 飲み込まれてしまうでしょう。 ガタリと響く作動音、 機械油の臭いで目が眩み、 真空管が映し出す、 件が語る予言には、 従うべきではありません。 帰りのバスの中は恐ろしいほどに静かで、 座席に残る誰かのどす黒い影を見た。 古いエレベーターの黄ばんだボタンを押して、 ワイヤーの軋む音にこの身を預けて願う。 六つの銭を、 束ねて置いて、 苔むした淵に腰掛け、 出鱈目な抑揚と記憶で、 其の唄を歌いました。 破滅を導く警告、 窓に逆立つ照照坊主、 罅割れた硝子が映す、 件が語る予言には、 従わなくてはなりません。 街の端に、 一人佇む、 電話ボックスが誘い、 ダイアルに手を掛けてしまえば、 飲み込まれてしまうでしょう。 ガタリと響く作動音、 機械油の臭いで目が眩み、 真空管が映し出す、 件が語る予言には、 破滅を導く警告、 窓に逆立つ照照坊主、 罅割れた硝子が映す、 件が語る予言には、 従わなくてはなりません。
帰り道で見えた夕焼けが 32
全てあなたの音です。 778 鳥が囀る、 虫が騒めく、 夏も躊躇う程の暑さで、 風は儚く、 雲は寂しく、 何処かへと消えていった。 防災無線のチャイムが、 いつも通りの擦れた声で、 時間通り鳴り響いて、 それに驚き空を見上げた。 帰り道で見えた夕焼けが、 いつもより何故か眩しく感じ、 飲み込まれてしまわぬ様にと、 走って家に帰りました。 鳥も囁く、 虫も静まる、 夏も戸惑う程の暑さで、 風は儚く、 雲は寂しく、 向かう先も分からずに。 在りし日の夏の記憶は、 とうに忘れてしまったけれど、 何故か懐かしい気がして、 それに驚き空を見上げた。 帰り道で見えた夕焼けが、 いつもより何故か眩しく感じ、 飲み込まれてしまわぬ様にと、 走って家に帰りました。 我が物顔の夕日も、 その日の終わりと別れであり、 夜の帳が下りたら、 暗闇に姿を消すでしょう。 帰り道で見えた夕焼けが、 いつもより何故か眩しく感じ、 飲み込まれてしまわぬ様にと、 走って家に帰りました。 風は儚く、 雲は寂しく、 何処かへと消えていった。
ティニタス 63
全てあなたの音です。 1521 地平線の遥か彼方、 鳥が逡巡する。 夜明けの風は悍ましく、 憂いに先立つ。 静閑と見つめるあなたは、 何を思うの? 何を探すの? 寒空の意思と知らず儘、 誰が為に花は開くのでしょう。 寂寥の囚われ人が、 北風に嗚咽する。 取り繕いの暗がりが、 無常を隔てる。 静閑と俯くあなたは、 何に戸惑う? 何を躊躇う? 寒空の意思と知らず儘、 誰が為に花は枯れるのでしょう。 残り香を描く潮時は、 惨憺たる謂れだと云う。 独りよがりの耳鳴りに、 頭を抱えるが儘。 残り香を描く潮時は、 惨憺たる謂れだと云う。 独りよがりの耳鳴りに、 頭を抱えるが儘。
プレリュード 43
全てあなたの音です。 1027 虚無が広がるこの場所に、 一人取り残され戸惑う。 たとえ誰かに付き添えど、 心の孤独は消えずに。 果てしなく広がる景色、 その殆どに触れれずに、 全てを理解したくとも、 ジレンマに悩まされた。 虚空が広がる夜空で、 星々が健気に輝く。 たとえそれらが火の玉で、 意志を持たぬモノだとしても。 果てしなく広がる景色、 その殆どは無意味です。 誰が為には有らぬのです。 誰のモノでもなくて。 背負うべき意を持たぬなら、 それは無価値だと定まるか? 無価値は罪か? 無価値は悪か? 背負う程の価値はあるか? 上辺の取り繕いでも、 無意味な見て呉れだとしても、 弱者は縋るしかないのです。 価値にありつけるその日まで。
流転 77
全てあなたの音です。 2637 誰もいない筈の部屋で、 誰かに見られてる。 得体の知れない感情に、 ドアを阻まれて。 誰もいない筈の部屋で、 誰かに聞かれてる。 誰にも言えない秘密すら、 全て知られてる。 一時的な流行に、 中身などは無く、 それはテレメトリ信号が、 残した意思でした。 何も見えない暗闇の中、 声を枯らして叫ぶだけ。 歪んだ音だけが反響し、 秩序の崩壊を告げる。 誰もいない筈の部屋に、 誰かがそこにいる。 形を持たぬ影の群れが、 僕を取り囲む。 誰もいない筈の部屋で、 誰かの声を聞く。 敵か味方かも分からずに、 耳に囁いた。 無に等しい責任を、 押し付け合うだけ、 それはテレメトリ信号が、 残せぬ意思でした。 何も見えない深海の底、 腕の無いまま藻掻けども、 光も届かぬこの場所では、 全てが無駄に終わるだけ。
無題かも。
全てあなたの音です。 インスト曲
iⁱ
合作 9030 目を閉じた、孤独に。 カゲが色褪せるまで。 偽物の陽炎が、ヒトを欺いた。 気味の悪い隙間に、無謀にも近づいた、 堕落したヒトダマが、 手を拱いていた。 醜悪すら手放しして喜ぶのならば、 無知の怠惰を炙り出す方が相応しいのか? 意地汚さすら啄む甘い泣き言では、 帰り道を得る保障にさえ成らぬだろう。 歩く事すら害悪の膿となるならば、 爛れ、 焼けた、 この命を、 悪魔にさえ捧げよう。 穢された血の名の下に、 自己嫌悪の果実は実るのでしょう。 カゲに蝕まれた案山子が、 吊るされ、 干乾び、 涙を流す。 されど彼の貪欲さはまるで、 螺旋階段の様。 禁じられた灯火が夜明けを照らす。 幾何かの憂慮の上では蛇足だが、 虚仮威しまで衒うのは、安堵の為だろうか? 最早、釈然の記憶は行き詰ってしまった。 それが崇拝の意味だと分らない儘。 身震いをした、 錠前は外れる筈がないのに。 助けを呼んだ、叫びを上げた、 夥しい憎悪に、 追い付かれていた。 掴まれていた。 人形は未だ掌で、 手足をもがれて弄ばれていた。 罰は悪足掻きにも為らず、 動けぬようにと口を塞がれた。 酷く錆び付いたレコードが、 世迷言を繰り返す。 辛うじて残った意識で藁に縋った。 昔日を幾度も裏返した。 未来を、 脆く、 淡く、 白く、 黒く、 惨く、 強く、 拒んだ。/目を開けた、孤独に。 カゲが色褪せるまで。 偽物の陽炎がヒトを欺いた。 気味の悪い隙間に、無謀にも近づけば、/どうにもならずに、きえてしまうようです。 堕落したヒトダマは消える。/ぐずぐずと音を立て憎しんだ。 あなたを。 あなたを? あなたを! 穢された血の名の下に、 自己嫌悪の果実は実るのでしょう。 カゲに蝕まれた案山子が、 吊るされ、 干乾び、 涙を流す。 されど彼の貪欲さはまるで、 螺旋階段の様。 禁じられた灯火が夜明けを呑み込むから。 先に進めず、 後にも戻れず、 物語の最後のページを、 破いたのです。
タウ[short] 45
全てあなたの音です。 1218 黄道沿いの海の浜辺では、 夜光虫の笑う声がする。 桜並木の法事の後は、 草の根も残らぬという。 師走行きの片道切符は、 斜方投射の盃を持ち、 梅雨前線の御出ましでは、 破傷風が足らぬという。 市松模様が住む、 烏揚羽のお墓参りが、 霜柱に杭を打ち込み、 崩れるのです。 三角関数は未だ災難で、 脇差で手帳を混ぜました。 私達はまだ胚ですが、 あなたは既にタウとなりますか? 白銅貨を井戸に投げました。 終わりは見えていますか?
スーアサイド (CXXXII mix.) 76
全てあなたの音です。 1460 孤独な円を描く怠惰は、 耽々と人を狙う。 夕焼けが眩しいあの日のあなたを、 想い出すのです。 見上げた空は既に暗くて、 光線が此方を指す。 砕けたラピスラズリの破片の先、 水の音がした。 向かう先は存在せぬ街、 逃げ出して笑い合った。 心臓に触れぬ様、 釘を打ち込み、 点を描き出す。 彼らが目指した楽園とは? そして今の幻聴は? 帰らぬ人を見ては忘れていく、 未だ終止符を打てず。 甘い蜜にも、 虚像の群れが、 神経内で破裂して、 蝸牛で響きました。 今、確かに見えたのは、 腕が外れた模造品たち。 敵対する二つの生命が、 鏡をかたどるのです。 心を潰した職人すら、 灯篭の目を齧った。 根も葉も無い事を喋り尽くして、 矢を射るのですか? 狡く光るその羅針の下、 燃え盛る火種が吠え、 血液の循環が悪くなり、 視野が狭くなるのか。 負の連鎖はもはや歯止めを知らず、 独りよがりを知る。 人を殺したのもまた人で、 全て常世の所為です。 偶然を装うその糸は、 じりじりと歩み寄って、 ひとり、またひとりと消えてゆく、 全てあなたの所為です。

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2024-12-18(ver.1470)

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