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誰かの声が、 助けを呼んでいた。 誰もが見て見ぬ振りをして、 影は融けて消えた。 塵の先では、 祟りがお目見えで、 有刺鉄線が巻き付いた、 皮膚は爛れていた。 孤独の迷路に囚われた、 盲信は酷く哀れなモノで、 嘘吐きたちを丸呑みして、 冒涜となりますか? 常に選択を間違えた、 茶番劇は間もなく幕を閉じ、 ずっと前から聞こえていた、 全てあなたの音です。 役目を終えた、 冬が解け始めた、 姿形もとうに忘れ、 床にこびり付いた。 塵の先には、 祟りが御出ましで、 暗闇に引きずられた者は、 首を落とすのです。 指先の末路を妬んだ、 プリズムの記憶は遥か彼方、 光と影の繋がりなど、 理不尽には見えぬでしょう。 除け者は踏み台にされて、 形有るモノはいずれ崩れる、 ずっと前から気付いていた、 全てあなたの音です。 常に選択を間違えた、 茶番劇は間もなく幕を閉じ、 ずっと前から聞こえていた、 全て■■■の音です。 それはいつしか、 塵に塗れていて、 悪夢であることを知らずに、 終わりを告げました。