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誰も気づいていない場所から、 誰にも気づかれぬ様に。 誰も気づかないふりをしてる、 あなたはどこにいるの? 何もそこにいない筈なのに、 何かの光が射してる、 何を見ることも叶わないなら、 わたしはなんだというの? それは耳から砂を零す様だった。 脊髄という名の化合物が、 自ら四肢を操って、 やがて我々を蝕み続け、 真似事を始めるのです。 誰もそれに気付かないことを、 誰かに教えたくて、 誰もがそれに支配されてる、 あなたもおなじように。 何もそこにいない筈なのに、 何かの音が聞こえる。 何も隠していない筈なのに、 わたしをさがしているの。 それは遠い惑星に堕ちる様だった。 名の無い星という名の悪意が、 自らの作為をもとに、 やがて我々を引き裂き始め、 干渉を始めるのです。