雪乃トケル
海の氷る世界になりましたが、 | ||
結んで解けた木漏れ日は、 灯す影を消すので、 雪が降り水場で音を奏でてるのか、 湯の沸く音が心地良くて、 御手玉で遊んで、 次に来る明日に踊るまで、 冷たい風を感じながら。 海の氷る世界になりましたが、 雪を踏み歩いてます。 夏の頃に想いを馳せながら、 曇りの空の下遊びましょう。 まだ夢に見ていたあの頃は、 霰の中消えるので、 斜め後ろ見つけた、 歌を聴くのです。 彼岸の傍には近づけず、(彼岸に私は居るのです。) 電車に揺られながら、(元気で過ごしてます。) 不審な物に手がのびて、(悪い事には近づかず、) 気が付いたらもう呑まれてた。(楽しく過ごして欲しいです。) 海の氷る世界になりましたが、 雪を踏み歩いてます。 忌々しい位な十露盤と、 鯨のその声に泣くのです。 童歌の意味など、 どうでもよくて、 飛んで征く雪虫が、 目に入るので。 海の氷る世界になりましたが、 雪を踏み歩いてます。 隠せない過ちが苦しくて、 貴方の痕を追いかけるので。 海の氷る世界になりましたが、 雪を踏み歩いてます。 零と壱に表す真理値は、 虚実だけ埋もれて逝くのです。 結んで解けてた木漏れ日は、 影を消して往くのです。 |
君の名を忘れたよ | ||
いつもの帰り道 五時半の鐘の音 夕日は沈み落ち 視界が暗い夜道 家に続く道に 穴がありました 頭をうちつけて 意識が飛んだ そして君の名を忘れたよ あたたかさも切なさも ただ眠り続けて朝が来て まだ脳が欠けている そして腕がねじ曲がったよ 動き方もわからなくて でも 痛いこと はわかる様で 神経を切り落とす そして何もかもなくなって 声すら出なくなってたよ モウオワリダネ?ステラレルカナ? 声だけは聞こえてた そして君を思い出しても 瓦落苦多には遅すぎたね 熱く燃えてる炎の中に 身を放り投げられた 焼かれてる音がした 痛みに悶えていた。 |
あおいくらげ | ||
ここは どこなのか きみは だれなのか ただ ゆううつ なきやまぬ しょうじょの うでは おちてゆく あおいくらげの おおきな しょくしゅにさ つれていかれて こわくなるけど うごけない かえれないな みどりいろに ひかる そらに あぁ かろうじて よめるもじ いみをしらない こえのおと みしらぬしょうじょに 「あそびましょう」 さそわれ ただ てをひかれ つれていかれ ちいさなこうえんに きました しげみに かくれた ほそく せまい みちがあった しょうじょは そそくさと むかうので おいかけると ちいさな どうくつが あって なかを のぞきこんで みとれた これは げんじつなのかと うたがった ただ きれいな あおいくらげが うかんでた それだけ しらぬしょうじょは あなに とけていった たすけられず なさけないなと あざわらう くらげを みた ばらばらな しょうじょは つれていかれて ぼくは いきてる めのまえで きえた しょうじょを みつめる ぼくは なにも わるく ないと あんじ し なさけなくて こわくなるけど うごきたい 縺溘☆縺代◇縺?↑ 忘れてしまうさその前に 叶えたくて 右の脚が動かなくて 泣いてた ねぇ 本当馬鹿だよな馬鹿みたいだよな 綺麗事で 所 詮 僕 は 弱い ん だな かえれないな こわくなるけど うごけない 情 け な い な |
あかいくらげ | ||
あ ほら また そのひとみ が。 まだ ぼく みつめ て。 きづ けば とけてました。 ただ。 ただ、 誰の 所為でも、 無いのだろう。 まだ人の所為にして。 繰り返し。 終わらない。 きっと夢の中で 泳ぐの。 みじめな僕を見捨てるなら いっそ結末を見られたくなかった 遠ざけられてくその距離に 右の脚が動いてはなかった ばらばらな ぼくは どこかへきえて かれは のこされ なにもない どこかとおくを みつめる ぼくは なにも わるく ない と あんじ し なさけなくて こわくなるけど うごけない 縺九∴繧後↑縺?↑ 終わるのならば会いたくなかった 貴方の腕に抱かれてたかった 遠のく意識にその声に きっと信じても意味などなかった たった一度でも聞いてみたかった |
頭蓋の杭 | ||
頭蓋に杭を打ち込まれまして 違和を感じ額を触り そっと 蓋を開けてみますと 血が流れ出てきました 首に鎖を捲かれていまして 脚に枷が付いていまして 指は もうどこか消えまして 痛みだけ残りました 暇つぶしに針を刺されて 哭く声がさぞ嬉しいようで 目玉を抉り取られました 膝を 逆に折られました 無残な姿鏡に写り 腕を伸ばしたらちょんぎれた 頭蓋に杭を打ち込まれまして 違和を感じ額を触り そっと 蓋を開けてみますと 血が流れ出てきました 友達も連れてこられていました(何故だか) 酷く傷つけられていました(連れて こられてしまいました) 話し 掛けようとしてみると(友達もいたよ) 口を縫われました(怖かったです) 少し希望が見えてました(友達が) 逃げ出せるかもしれないのです(ここから逃げ出そうとしてました) もう痛いのは嫌なのです(協力をしてしまいました) 早くここを出たいのです(早くここを出たいのです) 脚を踏み外し物音鳴り(協力がばれてしまったので) ばれて真っ二つにされました(脚をぐちゃぐちゃにされました) (頭蓋に杭を打ち込まれまして) (違和を感じ額を触り) (そっと 蓋を開けてみますと) (血が流れ出てきました) (頭蓋に杭を打ち込まれまして) (違和を感じ額を触り) (そっと 蓋を開けてみますと) (血が流れ出てきました) (頭蓋に杭を打ち込まれまして) (違和を感じ額を触り) (そっと 蓋を開けてみますと) (血が流れ出てきました) (頭蓋に杭を打ち込まれまして) (違和を感じ額を触り) (そっと 蓋を開けてみますと) (血が流れ出てきました) |
しろいくらげ | ||
痺れた腕と、 雑じる意識と、 支配された脊髄と、 刺さる痛みと、 高らかな声。 懐かしみさえ。 隠しあった嘘、誠。 咲乱れても。 継ぎ接ぎな歌が響く。 知らぬまま藍に呑まれて いつの日か飛び立つと、 意味立ての音に 喰われて 空からビルが建つ。 踏切の音が鳴る。 宙に浮くそれを今、 拒んでる。 明日の事すらも、 涙すら嘘らしく。 火種の色は今 黒く染まる。 もう元に戻れないと 涙目に人は写る。 意味立ての言葉すらも、 流れてって。 モウイチドが欲しくても 戻れない渦に呑まれ。 しろいくらげに呑み込まれ 嗚呼 人を溶かしていく。 鈍い悲鳴が響く 支配された体は 動かずに。 明日はいつなのか。 これは現実なのか。 色も温度すらも わからぬまま。 悲鳴と残響を 覚えたまま。 |
メダカのむれにおそわれる | ||
まどを あける けいたいを もつ すてられた ごみに とじこもる きずの なかに みずが しみてく いたみは わからなかった ああ メダカのむれに おそわれる かたあしを たべられて しまった でも メダカのむれは ぼくのこと みのがして くれました メダカのむれに ながされる ひだりめを こわされて しまった でも メダカのむれは ぼくのこと おいかけて くれました はいのなかに みずがみちてく にぎやかなこえが はなれていく そこのほうに からだがおちる せきしょくに そまっていく ああ メダカのむれに おそわれる かたあしを たべられて しまった でも メダカのむれは ぼくのこと みのがして くれました メダカのむれに ながされる ひだりめを こわされて しまった でも メダカのむれは ぼくのこと おいかけて くれました ああ メダカのむれに おそわれる かたあしを たべられて しまった でも メダカのむれは ぼくのこと みのがして くれました メダカのむれに ながされる ひだりめを こわされて しまった でも メダカのむれは ぼくのこと おいかけて くれました |
純粋 | 216 | |
5371 | 嗚呼 いつか 消えてゆく 希望論を さぁ。 (右のみ) 甘い果実を 一つ届けた ありふれた 物語の中 息絶えず伸ばす 指の先では あなたの髪を梳かすのです 口づけて それじゃあ/粉雪の またね/寒さを分かつ けれど歩き/これからの 出せなくて/別れを惜しむの キミの体温をさ/酷く切ない 深く/この正しさにさ 愛しました/それ故の罰を下されたら (左のみ) まだ足りない けれど 忘れないよ キミの吐息を ひたすらに 逃れられるなら それを望むのでした それじゃあ/甘い果実を またね/一つ届けた けれど歩き/ありふれた 出せなくて/物語の中 キミの体温をさ/息絶えず伸ばす 深く/指の先では 愛しました/あなたの髪を梳かすのです 口づけて まだ足りない/粉雪の けれど/寒さを分かつ 忘れないよ/これからの キミの吐息を/別れを惜しむの ひたすらに/酷く切ない 逃れられるなら/この正しさにさ それを望むのでした/それ故の罰を下されたら |
今冬だけど夏恋しいよねって歌 | ||
モノラルな音が流れ 歌声になる時に 劣等感が痛み出して 風向きを揃え 明日もここで会おう 貴方はもう居ないけど。 木漏れ日に誘われて 遠い声を聴いていた。 草の色は冷たく 廃れてゆくエコロジー。 蝉の声が五月蠅い あの日常が潤しく。 日に焼けた肌の色が 貴方の好みだった。 土の香りが染みてく 花色に塗った。 夏の歌が嫌いだと 口先で歌うけど、 その時が続くことが、 何より良かった。 明日もここで会おう 貴方はもう居ないけど。 木漏れ日に誘われて 遠い声を聴いていた。 草の色は冷たく 廃れてゆくエコロジー。 蝉の声が五月蠅い あの日常が潤しく。 明日もここで会おう 貴方はもう居ないけど。 木漏れ日に誘われて 遠い声を聴いていた。 |
1126.mp4 | 33 | |
382 | 差し出された愛しさよ。 埋めるのは虚と麗 期待したい不可思議。 生み出された等しさを、 殴り描く悲しさよ。 痛い。痛いさらばと。 そして今までの罪償いを。 またあなたのさ、想像をして。 蛍光管のチラつく部屋で、 鏡越しに今を祟る。 あぁ或る日から幻想に消え、 解れだしたら心臓を射る。 ワガママな儘滑らせてく空想に… 逃げてゆくのです。 |
たのしい ずんだの 使い方 | 10776 | |
303870 | ここはどこ わたしはだあれ そんな二言で模倣をする にじり寄る その頂きは ひとつ僕にまた 問いただす 隠された その群青や すこし僕は また道を間違えて 征くゆくは その敵すらも ひとつ またひとつ殺すのだ! (そして僕をまた遊ぶのか。) やがて 崩れて落ちた脚は 虚ろ かき消した幻か 放つ その弓の行く先は すべて元にもどせたら けがす 意志に背いたソレは 燻 最低な幻や 叫ぶ 誰にも聞こえぬなら すべて世界のせいなら あなたがさ うたった歌が ぼくの存在を書き換えて 青くさい 僕に突きつけ 笑う それをまだ繰り返す 意味を問う あなたの歌に 冷たい涙が ちょちょぎれる 害を生み出した 盲目的が ひとり 人をまた殺すのだ! (そして僕をまた穢すのか。) やがて 崩れて落ちた脚は 虚ろ かき消した幻か 放つ その弓の行く先は すべて元にもどせたら けがす 意志に背いたソレは 燻 最低な幻や 叫ぶ 誰にも聞こえぬなら すべて世界のせいなら やがて 崩れて落ちた脚は 虚ろ かき消した幻か 放つ その弓の行く先は すべて元にもどせたら けがす 意志に背いたソレは 燻 最低な幻や 叫ぶ 誰にも聞こえぬなら すべて世界のせいなら もしも 君が消えたのならな 白く泣いたこの目にさぁ。 |
クソの曲を作りました!.mp4 | 53 | |
1045 | うんこ ぶりぶり はぁ うんこ 嗚呼 うんこ ぶり*5 うんこ マジ 本気 うんこ (感嘆) 下痢下痢下痢 |
リハビリに曲を作りました!.mp4 | 28 | |
801 | うんこ うんこ うんうんこ うんこうんこ うんうんこ 臭 うんこ まじうんこ うんこ ぶりぶりぶり |
これは… | 168 | |
2535 | /これはちんぽですか?? いや、ちんぽじゃないんです/ /じゃあなんですか??? それがわからないのです/ /じゃあ舐めてみますか… /これはせいしですか?? いや、せいしじゃないんです/ /じゃあなんですか??? それがわからないのです/ /じゃあ飲んでみますか… |
ツチノコはどこかへかくれたよ | 1778 | |
合作 | 44412 | ツチノコはどこかへかくれたよ 誰にも見つからず ウミヘビの言葉でさがしても 何処かひそめたまま 寂れた帰り道 走り抜けたい気持ちが 蝕んだ 前が見えなく なるほどまで 怖いのです やがて知らない帰り道 陽と共に落ちる影が 土を這う いくつもの声 音のほうへ 引き寄せられて 森の中 トカゲ追いかけて いつの間に 歩いてきた道は何処へ 次第に体が 縮みだす そして 指が消えて ツチノコはどこかへかくれたよ 誰にも見つからず ウミヘビの言葉でさがしても 何処かひそめたまま ツチノコはすみかへ帰ったよ 誰にも愛されず シマヘビがどこかで泣いてたよ けれどつかれていた 草臥れ痘痕も靨 走り抜けてた記憶が 水酸化 耐え難きこと 成る事まで こそばゆいので きっときっと帰らない 陰惨とした太陽 それは 病なのかも しらぬ野槌 孵るのです 森の中 霧だけ残して 静寂が 独り歩きをしている そこに誰も 居ないと 笑っている 今も それはいつのまにかきえてたよ 儚い夢の噺ですが それはかためをなくしていたよ 視界が眩むんだ それはことばがわからなくて あるきまわってたよ 浮世に荒ぶ灯篭の藍 未だに曖昧で ツチノコはどこかへかくれたよ 誰にも見つからず ウミヘビの言葉でさがしても 何処かひそめたまま ツチノコはすみかへ帰ったよ 誰にも愛されず シマヘビがどこかで泣いてたよ けれどつかれていた ツチノコは幽世を見つけたよ 何処か潜めた儘 |
ように。 | 46 | |
743 | 忘れないように。 隠さないように。 忘れたいように。 隠したいように。 描いたよるに。 擦れた宵に。 知り得たものに。 はなさないように。 いつかの頃に夢見た世界が ほだされて のまされて きえた。 思い出してよ 甘い幻想 糸を解いたら。 殺した日々が愛しいのなら 息を続けてた。 忘れないように。 隠さないように。 忘れたいように。 隠したいように。 描いたよるに。 擦れた宵に。 知り得たものに。 はなさないように。 |
夕、微光。 | 130 | |
合作 | 2484 | 知ってみたいの 絡み合って 欲しがって 震えそうになる身で 紡ぐ言に 慣れてしまったんだ 間違いは無いの 僕だけを 疑って 苦しそうにさ 悲しそうにさ 意を知れず 眼も見えぬ誰かが泣いた。 ずっと不明瞭 答えだけが 欲しかった 嗚咽・透過・賽とメロウ 泣きじゃくった 雨も燻る模様 反対にエンド 叫ぶ警報 泡散るよう 眠るようにさ 眠るようにさ 眠るようにさ... その先 教えて 刎ねる空想に 笑わないで 欠けてく君のように 何も知らないまま 朽ちるのかな まだ 大人の温度は要らないな ほら。 数えた 日々の廻る延長上 塞ぎこんでて何が分かんだよ ため息 再び流した 咲いた花 枯れてしまうことも 仕方がないこと 知ってたけど だけどさ...! 嘘が欲しかった。 経ってしまった 冷めたモノは 虚しくて 気にしないでなんてのも 酷なのかな 思い返すんだ 冥界の艇も 運ぶ時雨 嫌がって 痛むようにさ 痛むようにさ 痛むようにさ その次 忘れて 放つ空砲に 恐れて しまう感情に 声も知らないまま 死にたかった。 まだ 貴方の温度も (知らぬまま) 溺れて 嘘の愛情に 凍えて 痛む現状に 「声も知らないまま 生きなさいな。」 まだ 子供の温度で満ちたいな ほら。 |
全て雪解けの所為です。 | ||
いたずらに隠していた、 ただ見つめてた午前時は、 アナログを模した言の葉に、 惹きつけられてた。 如月の賢者達は、 不協を隠し、声はでず、 訊く術も無く見つめ治し、 夏は、訪れた。 虚空に書き連ねた 「アスノユメ」は、 暖かな午後を指し示して居るとて、 肥溜めのなかに夢見た 目が二つのナニカに誘われた。 夢の心地は彼岸の傍で、 花束を抱えて微笑んでて。 きっと忘れていた無常観は、 「愛していた」と言うのです。 踏切の上、サクラの宴、 全て外に落ちて空見るなら、 ずっと忘れていた春の風が、 雪を溶かして行くのです。 白い目のお天道は、 自暴自棄を吐き間違えて、 雨宿り影ささくれと、 土を食べました。 守りのない戦いは、「あきらめる」と声を揺らげて、 皮肉な事に明日が消え、 舌を切りました。 少し眉を見つめては、 何度目かの、初めての夢を見た。 ふわりゆんわり見つめてた。 雪だるまの首だけ転がった。 夢の心地は悲願の傍で、 花束を抱えて微笑んでて。 きっと忘れていた無常観は、 「愛していた」と言うのです。 踏切の上、サクラの宴、 全て外に落ちて空見るなら、 ずっと忘れていた春の風が、 雪を溶かして行くのです。 春の明け方、 夏の夕焼け、 思い出の数が消えてゆくなら、 「もっとたくさんわらいたかったな」 僕は此処にいないので。 僕は僕ではないので。 全て雪解けの所為です。 |
抵抗値 | ||
寒が刺さる 夜の頃に 賑やかが嫌いで 酷く窶たその顔が 虚無を見つめて 暗い部屋で赤の空に 雨を見つけまして 酷く甘い声が泣いて 窓を見つめて とうに君はどこかに消え 手招かれて目を覚ましても 愛想笑い誤魔化して 息を続けているのなら 心地よい音が流れ たとえ継接ぎな歌であろうとも 明日の人の影を見て 全て誰の所為なの 心地よい音が流れ たとえ継接ぎな歌であろうとも 明日の人の影を見て 全て誰の所為 全て雪に溶け |
それでよかった | ||
甘い黒い蜜が、 ポタリ、垂れ血の色を染めるので。 雪が降る夜に、 飽和しきっていた。 戯れな傘は誰の真似? 酷く酷似していたオリジナル。 心地よい音が聴けるなら、 それが、 それが、 それでよかった。 嘘に固められた、 記憶辿り、 見つけた虚像には、 感情がなくて、 疲弊しきっていた。 戯れな傘は誰の真似? 酷く酷似していたオリジナル。 心地良い音が聴けるなら、 それが、 それが、 それでよかった。 心地良い音が聴けるなら、 酷く酷似していたオリジナル。 戯れな傘は誰の真似? それで、 それで、 それがよかった。 それが、 それが、 それでよかった。 私が細胞ですか? 継接ぎだらけの私達が、 見知らぬ星が堕ちるのなら、 それで、 それで、 それがよかった。 模倣事だけ繰り返す。 人の世に隠れたホログラム。 心地良い音が聴けるなら、 いつか、 いつか、 信じたかった。 |
サクラ | ||
川の水が心地良くて、 雨模様、込み上げて、 思路の頃は終焉を告げ、 桜、揺れる。 幻想は儚く散りてゆき、 あの日見たもの志すもの。 遠くの方へ君は行くなら。 消える記憶さえ。 白に染まる視界の端、 揺れ動く影を見た。 時間が全て癒すなら、 其の日を待つ。 思想に及ばぬ偶像さえ、 夢現にも黄泉があるなら。 笑い声が遠く響くから、 風が冷たくて。 綻ぶ顔が一度見たくて、 空回る空と浅ましさ。 此の道をまちがえるのなら、 あぶらぜみがなくまえに。 夢に写るあの人の影には 桜並木、散りばめて。 宿した結露を染上げて。 「そのひもあかるいそらで」 |