痺れた腕と、 雑じる意識と、 支配された脊髄と、 刺さる痛みと、 高らかな声。 懐かしみさえ。 隠しあった嘘、誠。 咲乱れても。 継ぎ接ぎな歌が響く。 知らぬまま藍に呑まれて いつの日か飛び立つと、 意味立ての音に 喰われて 空からビルが建つ。 踏切の音が鳴る。 宙に浮くそれを今、 拒んでる。 明日の事すらも、 涙すら嘘らしく。 火種の色は今 黒く染まる。 もう元に戻れないと 涙目に人は写る。 意味立ての言葉すらも、 流れてって。 モウイチドが欲しくても 戻れない渦に呑まれ。 しろいくらげに呑み込まれ 嗚呼 人を溶かしていく。 鈍い悲鳴が響く 支配された体は 動かずに。 明日はいつなのか。 これは現実なのか。 色も温度すらも わからぬまま。 悲鳴と残響を 覚えたまま。