川の水が心地良くて、 雨模様、込み上げて、 思路の頃は終焉を告げ、 桜、揺れる。 幻想は儚く散りてゆき、 あの日見たもの志すもの。 遠くの方へ君は行くなら。 消える記憶さえ。 白に染まる視界の端、 揺れ動く影を見た。 時間が全て癒すなら、 其の日を待つ。 思想に及ばぬ偶像さえ、 夢現にも黄泉があるなら。 笑い声が遠く響くから、 風が冷たくて。 綻ぶ顔が一度見たくて、 空回る空と浅ましさ。 此の道をまちがえるのなら、 あぶらぜみがなくまえに。 夢に写るあの人の影には 桜並木、散りばめて。 宿した結露を染上げて。 「そのひもあかるいそらで」