全て無意味な所為です。
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携帯を拾い上げて、 時刻を確認する、 気が付けば空も暗くなり、 影も見えなくなるので、 わざとらしく走り出して、 記憶もぼやけていたよ。 時の流れも解らず、 独り彷徨っていた、 歩を進めたその先には、 硝子が堕ちていました。 たたずんで見えた夢の中、 ひがんでた声を聴く、 再度なる唄 孤影の果、 乱れて弾けました。 溢れ出た黒い液と、 それを眺める私、 人伝に圧縮されていた、 音と同義だと知って、 やむ終えず調べてみたら、 黒く染まっていました。 発光する水を飲んで、 様子を確かめていた、 記憶と邂逅していき、 満たされているのでした。 再度なる唄 孤影の果、 ひがんでた声を聴く、 たたずんで見えた夢の中、 全て無意味な所為です。 再度なる唄 孤影の果、 ひがんでた声を聴く、 たたずんで見えた夢の中、 全て▇▇▇な所為です。 鳴り出した携帯に、 呼ばれていたのか。 |
ヌル | ||
国道沿いに咲く、微笑んでいるカリウムが。 斜め前の幽霊は、叡智を求めると言う。 顔を隠している、薄らいだ鳥の羽根が。 森の中に踏み込んで、 昨日と繋がる。 永久に不変の非と、 それを超える噂。 吊るされた唄も、いつか忘れられます。 物理定数と心臓が、 小石で声を混ぜました。 私は抉られていました、 最後はヌルでしたか? 幽世に閉ざされました、 嘘は見えていますか? 天狗が緩んでは、新しく列を成した。 睡眠中の標識が、声が聞こえないと言う。 痛みの言葉では、真実とは呼べないが。 月明かりが覚えていた、 消えて行った音。 虚実が示していた、 検証もしない儘。 暮靄の日々より、藁と共に行う。 夢の中は未だ偽で、 積分定理の名残です。 私は抉られていました、 最後はヌルでしたか? 幽世に閉ざされました、 嘘は見えていますか? 錆びている戯言は、廃棄されるべきか? 問い掛けることは無く、ただ朽ちて行った。 希少性バイアスは、斯く語りき。 私は抉られていました、 最後はヌルでしたか? 幽世に閉ざされました、 嘘は見えていますか? 私は抉られていました、 最後はヌルでしたか? 幽世に閉ざされました、 嘘は見えていますか? 無を見ていました。 |
ゆうやけこやけ | ||
夢見がちな道端で、 携帯ゲームが招く。 信じてますか? 穿つこの道、 声を頼りに歩く。 未だ覚えている記憶は、 いずれにせよ気味悪い。 海月が飛んだ、 晴れのち雷雨、 01の一括処理。 霈も雫もまだ無く、 露骨に見せびらかす。 鍵を操るは、 あなたの意思で、 好いと感じるのでしょう? 麻酔薬を。 人工的な杭を打ち込まれ、 中動的な足跡。 ガチャリと開く傷、 全て無意味な所為です。 答えは無く。 変化のない拘束は、 想像が足りないけど。 悴む右手、 閉まる入口、 やけに脆い城壁。 咲いた花を捨てる覚悟は、 わたしにはあるのですか? 売却されて、 廃棄されます。 あなたの所為なのですか? 雀の住処はもう見えず、 嘘吐きの証です。 行き場をなくして、 水彩画から、 喋り方を忘れた、 死者が惑う。 規則的にからだをふるわせて、 中動的な爪痕。 ガチャリと回る指、 全て無意味な所為です。 答えを視ず。 夕焼け小焼けで日が暮れて、 山のお寺の鐘が鳴る、 お手々繋いでみな帰ろう、 鴉と一緒に帰りましょう。 夕焼け小焼けで日が暮れて、 山のお寺の鐘が鳴り、 創造の木の実を捨て、 世界が一つになりました。 子供が帰った後からは、 丸い大きなお月様、 小鳥が夢を見る頃は、 空にはキラキラ金の星。 夕焼け小焼けで日が暮れて、 山のお寺の鐘が鳴る、 お手々繋いでみな帰ろう、 鴉と一緒に帰りましょう。 |
歯車 | ||
誰も知らない物語の終わりを、 誰が紡ぎ続けるの? 誰も知らないと騙り続けるなら、 伝えてくれたのは嘘なあの? あなたが信じた物語の終わりを、 あなたが紡ぎ続けるの? あなたも知らないと騙り続けるなら、 なにを伝えていたのだろう? それは嗤うフリをしているヒトの様だった。 格納されたその絡繰りが、 自らの意志で喚いて、 歯車となる人を集めて、 洗脳を繰り返すのです。 いつも知らない物語の終わりを、 いつもきみに聞きたくて。 いつも知らないと騙り続けるなら、 なにを逃していたのだろう? あなたが信じた物語の終わりを、 あなたが紡ぎ続けるの? あなたも知らないと騙り続けるなら、 なにを伝えていたのだろう? それは繰り返し嘆いた愚者の様だった。 格納されたその絡繰りが、 自らの意志で喚いて、 歯車となる人を集めて、 洗脳を繰り返すのです。 |
ヴェリテ | ||
不確かな形容の者を 忌み嫌う、 現を抜かす鳥の羽が 崩れていく、 思い込む程に怖くなる、 嘘か真か? 謂れは正か? 考えることも出来ぬ儘、 誰が為に唄を刈るのでしょう。 悔い改めぬ世迷言を 忌み嫌う、 上振れた確率を破棄し 夢を視た、 知ろうとすれば遠のいていく、 嘘か真か、 謂れが正か、 考えることも出来ぬ儘、 誰が為に唄を撒くのでしょう。 繰り返し啼いた筏が、 ふたたび川と混ざり、 独りでに囀るモノに、 流され動けぬまま。 繰り返し啼いた筏が、 ふたたび川と混ざり、 独りでに囀るモノに、 流され動けぬまま。 |
⁄ | ||
独り善がりの蛙は、知らぬが仏です。 透き通る世界では、刺激が足らぬのです。 右も左も忘れたが、 賽は投げられていました。 夕焼けが赤く染まるが、 人はまだ見えますか? 瑕疵をひとつ摘み出し、針で縫いました。 繰り返す世界では、ただ声は朽ちました。 右も左も忘れたが、 賽は投げられていました。 夕焼けが赤く染まるのは、 全て無意味な所為です。 |
⁄⁄ | ||
堪え、踏みつけられた罪を、 たぐり寄せた、不可視な言葉で。 えぐり取られ、崩れていました。 針は進み行く。 逸らされた、 孤影の悔いと、 濁る唄のアーカイブ。 それは、救難信号の様なモノであり、 残された希望は未だ、有りもしないモノでした。 視界が曇る、 歩み方も忘れて行く。 全て無意味な所為です。 堪え、踏みつけられた罪を、 |
隠し事 | ||
いずれ消え去る夢の跡が見えていた、 風に揺られて人の影は無くなる。 泥む色に身を任せては潰えて、 いつかの夢を思い出していました。 出鱈目なようで、確かにそこにある。 抑揚を間違えた、人々の声が聞こえていた。 たとえ幻だとしても、 忘れたくないよ。 人混みの中に紛れた。 ひとつだけの隠し事。 頻りに動く君の跡が見えていた。 仮想上の出来事だと分かっていた。 訪ねた場所はもう、 ガラクタになっていた、 失くした記憶を得た、 寄る辺無い者の世迷言。 星々は地に堕ちていた、 人は泣いていた、 夜が明けるまでの間、 黄昏るのは如何様か? たとえ幻だとしても、 忘れたくないよ。 人混みの中に紛れた、 全て無意味な所為です。 星が融けていく、 終わりを迎えていた。 |
熾火 | ||
漂う人の意識、 肺に取り込み咳をした、 火の無い所に煙を立て、 全て途絶えてく。 受動的に人目を避け、 その成れの果てがこの有様、 名の無い星が宵から出たとき、 見向きもされずと。 息を吸うのも、 一苦労、 例え空気があれど。 壁が迫りくるこの場所は、 とても居心地が良いのです、 先が無いことは、 わかっています、 それでも逃げ出せなくて。 絶えねば絶えねの精神は、 破滅を招き入れるのでした、 形骸化して、 毒に飲まれた、 出口は塞がれたのです。 漂う自己の意識、 こちらを見つめ憐れんだ、 雨音が鳴り響く世界で、 人を見做してく。 漂う自己の意識が、 鳥籠に幽寂を閉じ込め、 飛び立たなければならない時に、 何を信じるか? 息も絶え絶え 朽ち果てて、 彼はそこにいません。 絆を請け負う番人が、 描かれた偽のペトリコール、 名を似通せても、 いたずらに散る、 でまかせが殺めていた。 屍が戯言を喋る、 涙を流した賽の河原、 何故か潰えた、 祈る歌声、 でたらめは無に帰すのです。 次々と姿を隠し、 いつか無くなるのでしょうか、 気持ちが左右に揺られる、 全て無意味な所為です。 息を吸うのも、 一苦労、 例え空気があれど。 未熟であるのは知っている、 形を変え続けていたが、 とても惨めです、 自己を嫌った、 火種は燃え尽きていた。 絶えねば絶えねの精神は、 破滅を招き入れるのでした、 形骸化して、 毒に飲まれた、 出口は塞がれたのです。 熾火が増えていった、 辺りは灰に塗れていた。 |
メランコリー | ||
華胥の夢は、叶わぬもので、 銷魂を抱く様が、醜い。 淘汰されて、消えて行く、 落伍者とは? 成功者とは? 上見ぬ鷹を、倣っていた。 画餅に帰し、空に嘆いた。 卵見て時夜を求む、愚かさ。 旱に雨が、降る頃、 十日の菊、手遅れです、 腐り縄に、馬を繋いだ。 井の中の蛙、大海を目指した、 だが、徒花に実は生らぬのか。 葦の髄から、天井を覗いたが、 憑りつかれて、臍を噛んでいた。 |
だから、元に戻した。 | ||
隙を見せた傀儡と、 自害するネクロフォビア、 鏡を見つめても闇は、 消えない決まりでしょう? 手を翳したのなら もう、 逃げられないのです。 穴を開けた両の目から、 ドロドロと溢れ出し、 彼の御身を溶かし続けた、 言葉潰えぬ様に。 人を取り除いた詩が、 蔓延してしまった。 全て無意味な所為です。 だから、元に戻した。 |
⁄⁄⁄ | ||
穴の空いた言葉で、 思考をしても告げられず、 不確かな調べを、 次々と破棄してゆく。 穴の空いた言葉で、 火を鎮めることは出来ず、 不安定な物は、 姿見を覗いていた。 一議に及ばず、 枯れました。 篠突く雨が降り、 傾いた斜め十字、 斧を掲げて淵に入れば、 軽視されて、 身を投げるのでしょう。 穢れた夜を知り、 花咲いた丑三つ時、 右も左も判らない儘、 死に絶えるでしょう。 全て無意味な所為です。 穴の空いた視界で、 其のオアシスを探しては、 引き際を忘れて、 戻れなくなるのでしょう。 穴の空いた視界で、 世界の端をそっと見る、 暗闇の先には、 海だけが続いていた。 暖簾に腕押し、 待っていた。 エントロピーの増加が停止し、 時計の針は静止をしていた。 滴る水が、 ただ揺らいでいた。 篠突く雨が降り、 傾いた斜め十字、 斧を掲げて淵に入れば、 軽視されて、 身を投げるのでしょう。 穢れた夜を知り、 花咲いた丑三つ時、 右も左も判らないなら、 前進を止め、 すぐ去りましょう。 全て▇▇▇な所為です。 |
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終点駅への、 片道切符を、 影を追い掛けて、 辿り着きました。 薄暗いホーム、 掠れた標識、 はるか遠くから、 音が聞こえます。 トンネルを抜けた先に、 見えたモノは、 奥へと誘うよう、 こちらを手招きしました。 警報音が鳴りました。 辺りが赤に染まりました。 向こうへと行かせぬように、 遮断機が下りました。 空虚が前を通りました。 風を切る音が聞こえました。 何に触れてしまったのか、 全て無意味な所為です。 |
𑇐 | ||
589 | 携帯を恐れて、 憂鬱な時過ごす、 語り掛けるその通知さえ、 耳障りで仕方なく、 空騒ぎ続けても、 雨は止むをことを知らず。 光を発せば、 恐怖が一人踊る、 一塩の喜びも、 闇深くへ消えました。 らんざつに絡まる音の中、 時計の針を戻す、 彼は誰時 満ちも欠けもせず、 月はまだそこにいた。 アラームが音を上げて、 不快な夜曲が鳴る、 目的を失う愚かさが、 耳障りで仕方なく、 底なし沼の底に、 辿り着いてしまったよ。 ひとつまみの血が、 身体中に溢れて、 穢れた池の泥を、 周囲に振り撒きました。 らんざつに絡まる音の中、 時計の針を戻す、 彼は誰時 満ちも欠けもせず、 全て無意味な所為です。 らんざつに絡まる音の中、 時計の針を戻す、 彼は誰時 満ちも欠けもせず、 全て███な所為です。 滴る赤い水を、 飲んでしまったのか。 |
𑇐𑇐 | ||
305 | 感傷的な絵画の下、 峨峨たる稜線が並んでいた、 ミメシスの不気味なその声が、 はしかしいのです。 蟠る大蛇に憑かれてく、 冷淡さに隠れた瑕疵がある、 停滞の針も差せないなら、 憩いはないの? 繭を取り、 視界を食み、 蓼を蝕みました。 それは無神論者を、 模したモノであり、 夢から覚めた今も、 忘れられないのでした。 それは斎戒沐浴が、 指し示す通り、 身体中が燃え上がり、 逃げ場を失うのです。 梨花一枝春の雨を帯ぶと、 その姿に見惚れてしまうなら、 有為転変先導者になり、 蠢いていたよ。 カチカチとなる時計の音が、 忌々しくて仕方がないので、 微睡の中へ凭れこんで、 見栄を張るのでしょう。 繭を取り、 視界を食み、 蓼を吐き出しました。 それは無神論者を、 模したモノであり、 夢から覚めた今も、 忘れられないのでした。 それは斎戒沐浴が、 指し示す通り、 身体中が燃え上がり、 逃げ場を失うのです。 息を殺して、 あなたの跡を追い掛けた。 全て無意味な所為です。 それは無神論者を、 模したモノであり、 夢から覚めた今も、 忘れられないのでした。 それは斎戒沐浴が、 指し示す通り、 身体中が燃え上がり、 逃げ場を失うのです。 滴る水が、 川へと流れ込んで、 増えてしまったのか。 |
暗澹 | ||
757 | 誰もいない此処が怖くて、 いつもそこで君を待ってた。 誰もそこにいないのならば、 いつも何を聞いていたの? 付加価値は醜く衰退を招いた。 シアン化物を飲み込んでしまえば、 揺れて、飢えて、全て、 終わるのに。 淪落した者に背を向ければ、 曇り、澱み、戻る、 …筈でした。 いつも見てた夢が怖くて、 誰かの背中追いかけていた。 いつもの世界から離れて、 何を信じればいいのだろう? 不要な付加価値からは逃れられずに。 淪落した者に背を向ければ、 曇り、澱み、戻る、 筈でした。 シアン化物を飲み込んでしまえば、 揺れて、飢えて、全て、 …終わるのに。 不要な付加価値からは逃れられずに。 淪落した者に背を向ければ、 曇り、澱み、戻る、 筈でした。 シアン化物を飲み込んでしまえば、 揺れて、飢えて、全て、 …終わるのに。 |