: 589
携帯を恐れて、 憂鬱な時過ごす、 語り掛けるその通知さえ、 耳障りで仕方なく、 空騒ぎ続けても、 雨は止むをことを知らず。 光を発せば、 恐怖が一人踊る、 一塩の喜びも、 闇深くへ消えました。 らんざつに絡まる音の中、 時計の針を戻す、 彼は誰時 満ちも欠けもせず、 月はまだそこにいた。 アラームが音を上げて、 不快な夜曲が鳴る、 目的を失う愚かさが、 耳障りで仕方なく、 底なし沼の底に、 辿り着いてしまったよ。 ひとつまみの血が、 身体中に溢れて、 穢れた池の泥を、 周囲に振り撒きました。 らんざつに絡まる音の中、 時計の針を戻す、 彼は誰時 満ちも欠けもせず、 全て無意味な所為です。 らんざつに絡まる音の中、 時計の針を戻す、 彼は誰時 満ちも欠けもせず、 全て███な所為です。 滴る赤い水を、 飲んでしまったのか。