漂う人の意識、 肺に取り込み咳をした、 火の無い所に煙を立て、 全て途絶えてく。 受動的に人目を避け、 その成れの果てがこの有様、 名の無い星が宵から出たとき、 見向きもされずと。 息を吸うのも、 一苦労、 例え空気があれど。 壁が迫りくるこの場所は、 とても居心地が良いのです、 先が無いことは、 わかっています、 それでも逃げ出せなくて。 絶えねば絶えねの精神は、 破滅を招き入れるのでした、 形骸化して、 毒に飲まれた、 出口は塞がれたのです。 漂う自己の意識、 こちらを見つめ憐れんだ、 雨音が鳴り響く世界で、 人を見做してく。 漂う自己の意識が、 鳥籠に幽寂を閉じ込め、 飛び立たなければならない時に、 何を信じるか? 息も絶え絶え 朽ち果てて、 彼はそこにいません。 絆を請け負う番人が、 描かれた偽のペトリコール、 名を似通せても、 いたずらに散る、 でまかせが殺めていた。 屍が戯言を喋る、 涙を流した賽の河原、 何故か潰えた、 祈る歌声、 でたらめは無に帰すのです。 次々と姿を隠し、 いつか無くなるのでしょうか、 気持ちが左右に揺られる、 全て無意味な所為です。 息を吸うのも、 一苦労、 例え空気があれど。 未熟であるのは知っている、 形を変え続けていたが、 とても惨めです、 自己を嫌った、 火種は燃え尽きていた。 絶えねば絶えねの精神は、 破滅を招き入れるのでした、 形骸化して、 毒に飲まれた、 出口は塞がれたのです。 熾火が増えていった、 辺りは灰に塗れていた。