いずれ消え去る夢の跡が見えていた、 風に揺られて人の影は無くなる。 泥む色に身を任せては潰えて、 いつかの夢を思い出していました。 出鱈目なようで、確かにそこにある。 抑揚を間違えた、人々の声が聞こえていた。 たとえ幻だとしても、 忘れたくないよ。 人混みの中に紛れた。 ひとつだけの隠し事。 頻りに動く君の跡が見えていた。 仮想上の出来事だと分かっていた。 訪ねた場所はもう、 ガラクタになっていた、 失くした記憶を得た、 寄る辺無い者の世迷言。 星々は地に堕ちていた、 人は泣いていた、 夜が明けるまでの間、 黄昏るのは如何様か? たとえ幻だとしても、 忘れたくないよ。 人混みの中に紛れた、 全て無意味な所為です。 星が融けていく、 終わりを迎えていた。