全て希望の所為です。
星彩 | ||
23644 | 誰もいるはずない、 月相の未知、 夜廻りの歌、 どれだけ遠く、 離れてても。 そんな心象を映し、 星の海、 揺蕩う神秘。 いつもいつも、 思い描く、 ロシュの限界と、 ラグランジュに愛され、 知りたくも無い、 輪廻の意味を知る。 腐る海王星の環の中へと、 偏角を濁した。 死兆星が哭く、 幾許かの重力崩壊の外を、 電子が飽和して、 泡沫と玩んだ。 数多遍し船、 人恋し、 星巡り哉、 ただ浅ましい、 不可解でも。 そんな憐憫を絆す、 人恋し、 電磁スペクトル、 絶えねば絶えね、 キミの灯よ、 変光星に迷い、 ラプラスの共鳴を、 準えるだけで、 サブミリ波。 月の姫の孤独、可視光線にて、 伏角を諭した。 夢物語なら、 それでもよかった黄道座標直下で、 陽子が懺悔して、 速度勾配を覓ぐ。 在す冥王星の卦の中では、 側角が切り抜き、 死兆星が咲く。 行く末の斥力崩壊こそ、 中性子の涙さえ、 泡沫を泥む。 |
屍 | 220 | |
6803 | 「死人に口なし」と言われて、 歯を食いしばるのでしょう? 悦に入る火葬の場、 意味という名の子供騙し、 偽善者(おまえ)の事を憎んでいた、 彼のけりをつける為。 響く人の悲鳴とは? 無法者(かれら)とは何者か? 新たな標的に、 縊て縊て縊て今、身罷るのです。 現世を怨む短六度、 葬られて無法者(かれら)に苛立つ、 「死人に口なし」と言われて、 歯を食いしばるのでしょう? 既に息の根は絶え、 臥薪嘗胆すら出来ない。 己の弱さに落ち込んだ、 無法者(かれら)の死に様が見たくて。 疑う緋の正体は? 被害者(わたし)は何に悩むか? 後世に委ねても、 彼は「明日も知れぬ者に自我は無い」と。 翡翠に荒む長六度、 躰の肉が焦げて逝こうと、 灰に消えゆく情念は、 全てあなたへの怨み。 逆らおうとしてまでも、 無法者(かれら)に■■■を伝えたい。 嬲り、屠り、思念体となり。 復讐を誓うでしょう。 現世を怨む短六度、 葬られて無法者(かれら)に苛立つ、 「死人に口なし」と言われて、 歯を食いしばるのでしょう? 灰に消えゆく情念は、 全てあなたへの怨み。 |
廃/興 | 136 | |
合作 | 5778 | 廃れた商店街の中、 寂れた古地図に、 離別心の囁く音が、 月面へと響き出す。 探す彼女の背中と幻想が、 夜空に消えて嘆き出す。 永い明日を永遠に待つ、 磊塊した二つ岩。 酔狂に身を窶し、 足跡辿り、 衒う偽物は愛を騙る。 やがて外堀は埋められて、 行く末を拒まれる。 指し示す時計の針、 歩き疲れ底へ沈む。 蜩鳴く、 夕立の空。 帰路を彷徨う傀儡の視線から、 目を背けてはならないのです。 語ることすら憚られる、 あの日の記憶を繰り返す。 二つに分かれ異彩を放つ、 極度のユーサネイジア。 乱雑するカタルシスの誘惑が、 意志を持っても意味が無く。 世界に語る浮世の翼。 泥酔するペシミスト。 乖離され、 手を解き、 足元を掬い、 倣う馬の骨は息を巻く。 そして名残りも見出せぬ儘、 歯車は狂い出す。 望みなど無い結界の先、 叶えたい願いは唯一つ。 歩む少女の瞳に映る、 刹那に旅立つあの娘の屍(すがた)から、 目を逸らしてはならないのです。 星空の下、 決意を宿し、 向かう先は広き名月。 あの人を探しています。 想いを伝える為。 望みなど無い結界の先、 叶えたい願いは唯一つ。 歩む少女の瞳に映る、 刹那に旅立つあの娘の屍(すがた)。 密林に蠢く針の跡、 星彩澄み渡る空の彼方。 想いを綴り別れを告げた。 迫り来る科学技術の宿命から、 逃れることは出来ないのです。 |
エム | 1477 | |
合作 | 62041 | 真っ白に揺れている、警告を探し出し。 心成す儘鳶の顔、彗星の重なる千夜。 蛹割れない爪で、何を引っ掻きだして。 遮断桿の上飛び越し、 昨日が遊んだ。 真円の暦と、 それに傅く色。 踵踏まずにて、等号形が。 第一質料と、止揚の意味は、 集まりデンチを巻きました。 幾千の標識が阻むのは、 数多のエムですか? エラーコインは棄てられました、 希望は見えますか? 赤巫女様の耽り、マイクロの冷たい目。 有為転変の緑青は、危険の文字を表して。 速度制限の中、シグナルの霤は。 信号機が途切れていた、 警報機の音。 藁人形が止まる、 還元剤の風で。 星に還る様に、稗は呑まれて。 路線バスたちは影を求めてた、 7×7=49の墓場です。 幾千の標識が阻むのは、 数多のエムですか? エラーコインは棄てられました、 希望は見えますか? 古めかしい凹凸は均すべき。 さもなくば零細の恐れあり。 錆びつく標識達は、 斯く語りき。 幾千の標識が阻むのは、 数多のエムですか? エラーコインは棄てられました、 希望は見えますか? 幾千の標識が阻むのは、 数多のエムですか? エラーコインは棄てられました、 希望は見えますか? 絶望は終りますか? |
フラクタル | 130 | |
合作 | 5296 | 夜明けに見た慟哭に 憂い労う嘲笑が、 また紛らわしく苛立たせ 奮い立たせているのです。 酔い癡れたことはあるのですか。 偶然なのか? 必然なのか? 夜桜舞うその畦道が、 木漏れ日になる峭刻となる。 朝焼け空に輝く 淡く微笑む星の詩、 春が終わり夏の花が咲く 痣となり残るのです。 血塗られたことはあるのですか? 憂鬱なのか? 爽快なのか? 夜桜舞う中その道を、 彷徨いの果て後悔をする。 細流を腕で掻き乱した、 故に深海まで佇んで、 幾つか魁星に泪して、 ひぐらしが鳴いたのです。 細流を腕で掻き乱した、 故に深海まで佇んで、 幾つか魁星に泪して、 ひぐらしが鳴いたのです。 |
春宴 | 254 | |
合作 | 9787 | 花見酒に凍えた空、 呑み明かし酔い潰れて、 浮世に咲く薄紅色、 月夜に思い耽る。 烏兎怱怱と時は進み、 盃に垂れ流るる。 蟠るは桜吹雪、 酒乱に溺れるのです。 雲隠れして、 月に望んだ。 染み入り狂うのは、 春の酒でした。 瞞しに淀み続け、 桜を欺ける様に、 モノクロに褪せる音色、 酒に揺られ、 記憶に遺る。 千鳥足にも満たない、 乙女を惑わせる程に、 口先に雫滴る、 春の訪れ、 全て希望の所為です。 花見酒を飲み干す月、 深海へと溺れ逝く。 未知を恐れ足が竦む、 星は生まれ蕩ける。 有象無象の酒の苦味、 盃へと注ぎ込む、 心酔した此の世の末、 恣意的に振るうのです。 雲隠れして、 酒に溺れた、 染み入り狂うのは、 春の酒でした。 酒に溺れた、 譫妄せし売人の、 声を枯らして喚いた、 朝が間もなく来る。 瞞しに淀み続け、 桜を欺けるは… モノクロに褪せる音色、 酒に揺られ、 記憶に遺る。 千鳥足にも満たない、 乙女を惑ゎせる程に、 酔いが醒める卯の刻に、 悔い改めるのでしょう。 |
Gerbera | ||
合作 | 3532 | 明日春を告げるなら、 韓紅の花が咲いた。 花が枯れるなら、 星へとなるのでしょう。 痛むわたしの身体すら、 思い出せず灰となる。 走馬灯の光に 身を任せて。 足跡を残し、 歩いて逝く。 あなたが来るのが、 少しだけ、 遅すぎた。 その日見た夜景、 紺瑠璃色で、 夜が明けるのが、 悲しいようであり、 絶え間なく鳴り響く、 受話器から声がする。 その日見た山は 雪が溶けていて、 肌寒く晴天でした。 雪が溶け来る桜の開花。 春にはガーベラの花が咲く。 眠い目をこすりながら、 生きる為にわたしは日を浴びた。 終わりは突然で、 直ぐに消えてしまう。 継ぎ接ぎの脚は痛む、 それなのに触れていたい、 微かな光すらも、 消えてしまう。 おかノウエ カレらは イツも ワたシを ヤサしイ ことバで ハゲマシテクレタ。 その日見た夜景、 紺瑠璃色で、 夜が明けるのが、 悲しいようであり、 絶え間なく鳴り響く、 受話器から声がする。 その日見た山は 雪が溶けていて、 肌寒く晴天でした。 雪が溶け来る桜の開花。 春にはガーベラの花が咲く。 造られてる心の、 最初は何時も感動で、 いつしか灰になるまで、 信号を送るのか。 その日見た夜景、 紺瑠璃色で、 夜が明けるのが、 悲しいようであり、 絶え間なく鳴り響く、 受話器から声がする。 その日見た山は 雪が溶けていて、 肌寒く晴天でした。 雪が溶け来る桜の開花。 春にはガーベラの花が咲く。 目を開けた先に、 ガーベラが咲いた。 |
酩酊 | 164 | |
合作 | 6185 | 薄れゆく記憶の中夜空を見て、 孤高のアトリエに身を隠す。 鍵の無いトビラに手を押し当てて、 あの月を想い続けた。 未練のカケラを掬い押し込めては、 星の砂時計は進みゆく。 「此の夜が久遠と続けばいいの、」 刹那に溜息を吐いた。 私の心は傷も癒えずに居た。 WHERE IS ME? 酔い痴れた記憶の中、 深層に落ちて、 墓跡に刻まれた意味を知る。 虚ろに消える意識をずっと、 追いかけ続けているのでしょう? 閉ざされた瞼の裏貴女を見て、 否定し続けた自由主義者(リベラリスト)。 風の吹く窓辺に座り込んでは、 あの星を追いかけていた。 未練のカケラを掬い押し込めては、 星の砂時計は進み逝く。 「此の夜が久遠と続けばいいの、」 刹那に溜息を吐いた。 歪んだ私欲に溺れ続けていた。 驟斐>逞エ繧後◆險俶・カ縺ョ荳ュ(酔い痴れた記憶の中) 深層に落ちて、 墓跡に刻まれた意味を知る。 虚ろに消える意識をずっと、 追いかけ続けているのでしょう? 酔い痴れた記憶の中、 深層に落ちて、 墓跡に刻まれた意味を知る。 虚ろに消える意識をずっと、 追いかけ続けているのでしょう? 酔いが醒め現の果て、 日和見をして、 欺瞞に溢れた意味を知る。 涙と消えた、全てを消した、 続く未来はもう無いのです。 酔いが醒め現の果て、 日和見をして、 欺瞞に溢れた意味を知る。 涙と消えた、全てを消した、 続く未来はもう無いのです。 |
×× | 39 | |
合作 | 731 | フラスコから夜月を覗く、 黄昏と美酒を手元に、 理解されずに沈む都、 儚き者の運命。 何を恐れ、何を求める? 壁の銀河に手が届くまで、 よくある墓は私を向いて、 認めるのでしょう。 宥め合い、 喉を枯らして、 形を変形させた。 星を万有引力で、 繋ぎ合わせてる、 調べれば調べる程、 謎は深まるのでしょう。 星が回送列車から、 飛び降りる通り、 二人きりの時はもう、 終わりを指し示すのでした。 曲がり角のその向こう側、 文字の刻まれた文書が、 流れに乗り軈て滅びる、 釘を刺されてたのだ。 音の鳴らぬ深海の底、 渡る少女の影を追い、 鍵を開ける様に後ろをつけ、 憐憫を絆す。 何年も、 打電をされて、 要約が終わりました。 これが私の出したあの、 問の答えであり、 慄けば慄く程、 信号は動くのです。 なのに君達は裏切った、 信じてたのに。 期待してた僕はもう、 誰も信じられない。 足跡辿り、 後をつけた「あの人」も、 全て偽善者なのです。 これが私の出したあの、 問の答えであり、 慄けば慄く程、 信号は動くのです。 なのに君達は裏切った、 信じてたのに。 期待してた僕はもう、 誰も信じられない。 暖かい場所を、 自分のその手と足で、 見つけ出そうとしたのか。 |
領域 | 108 | |
合作 | 2886 | 矜持を拒んだモノに、 慄いて逃げ出して行くのは何故? 虚像が映り出すのは、 数本の放物線の欠片。 未来を刻む時計は、 焼け焦げた墓標の中で動く。 孤高な星の破片は、 地上での道標となるだろう。 針が時を進め軈て「今」は消えるだろう。 天球は今、姿を変え何処か遠くに、 タナトスは死を望む者に力を。 この領域を超えた先に見える景色は、 黒の広がる果てであるのだろう。 運命を退くモノが、 惨劇を引き起こしているのは何故? 模造を繰り返すのは、 幾千の焦燥感の欠片、 過去を刻む時計は、 錆び落ちた箱の中で朽ていく。 未練を遺し時計は、 感情すら削ぎ落とし消えるだろう。 針が止まり朽ちた先に「過去」は消えるだろう。 天球は今、扉を開けどこか遠くに、 タナトスは死を拒むモノに祟りを、 この領域を超えた先に見える景色は、 白く揺らめく無へと消えるだろう。 天球は今、再び此の場所に戻って、 タナトスは姿を消し夢は崩れ、 この領域も冷えた指を包み込んでは、 全てをゼロへ還し凍てつくでしょう。 |
運命、命と共に。 | 44 | |
701 | 月明かりが差し込む窓に、 紛れもなく佇む星達が、 反転して消えていった。 全て希望の所為です。 止まぬ雨は人知れず、 誰かの足跡を消して、 指先に感じる温度、 全てが懐かしい。 大空に羽ばたく君を、 見守ることしか出来ず、 最期は声も聴けぬ儘、 骸と化すのだろうか。 月明かりが差し込む窓に、 紛れもなく佇む星達が、 反転して消えていった。 全て希望の所為です。 咲いた花は何時か枯れ、 揺らいだ水面に消えていく。 あの時の記憶辿って、 来た道戻るだけ。 微かに覚えている唄、 口ずさむことも出来ず、 開いた口を縫い合わせ、 棺の中で眠った。 闇を照らすあなたの声が、 あの世での道標となるから、 迷わないで此方へ、 全て包み込んでよ。 月明かりが差し込む窓に、 紛れもなく佇む星達が、 反転して消えていった。 全て希望の所為です。 あの日消えた君を追いかけ、 何千と時をかける少女の、 最期に言った台詞は、 全てあなたの所為です。 |
片道切符握りしめてまた逢おうよ、運命に身を任せ。 | 131 | |
3829 | ふわり、響くその歌声、 近寄って聴いてみる。 懐かしいあの日の思い出に、 また想いを寄せ。 暖かなその人の温もりを、 僕はまた感じるの。 虚ろな眼に映る硝子玉、 幻驢芭を衒う。 どうして、星は堕ちる? 誰一人悲しまずに、 君が居ない、 世界の中心にまでも、 別れを恐れている。 暗い茂みのその奥までも、 足を踏み入れ、 懐かしいあの音楽に、 また 耳を傾ける。 あのひみたそのすいせいを ぼくは またみているだろう ここちよいおとだけをほら ぬきだしているのか どうして、神は居るの? 人は死ぬ、何れの日か。 僕が居ない、変わらない空の下でも、 君は過ごして行くの。 意味の無い、 明日など要らないと君は、 泣きながら、 そう言ったのです。 ただあなただけを信じ ていたのでしょう。 叶わない夢の中が、 あなたへの道標で、 笑顔も泣き顔も 今掴みに行こうよ、 私も逢いたいよ。 空の下君に逢うよ、 彼の世への電車の中、 片道切符 握りしめてまた逢おうよ、 運命に身を任せ。 ふわり、響くその歌声に、 涙を流した。 |
†.Phantasm.† 【Very short.】 | 16 | |
408 | 幾千の歴史のファンタズム、 酷く弱くて脆く 失われた筈の メランコリー、 全て希望の所為です。 |
心火 | 47 | |
合作 | 793 | 離別した三面鏡に、 指が重なる時、 吝かな刃物に切られて、 血を流してしまった。 依怙贔屓の糸車から、 零れた猖獗に、 思い出が犇々と流れ、 身を隠したのです。 非を認め、 黙り続けて、 根も葉も無くなった。 全てを消して笑い合い、 水に流され征く 意味を立てたこの意思は、 固く閉ざされた儘。 堕ちる火を囲むようにと、 蝋が崩れ落ちる、 艶やかな光に誘われ、 蝸牛で響き合った。 揺らめいた陽炎を追い、 その場を後にする、 彼方へと走り出した先、 灰へと化すのでしょう。 怒りから、 身を守る為、 微笑を繰り返す。 誰かの遺す足跡に、 影を落として行く、 固唾を飲み待っていた、 全て希望の所為です。 全てを理解した上、 嘆き続けているが、 その声が届く余裕は無い、 全てわたしの所為です。 もう一度、 描き続けた、 牢から飛び出して。 火種が消えるその前に、 堕ちたクレバスから、 淡い光が漏れ出た、 全て希望の所為です。 欠片を落としたパラドクス、 覚めぬ夢を見続けている、 全てを燃やし、 自分も消える。 全てあなたの所為です。 心火は肥大して、 焼きつくしてしまった。 |
衝天のツバサ | 30 | |
602 | 羽をもぎ取られて、 地に堕ちた不屈の夢は、 螺旋の牢獄に、 囚われた静謐の意思。 涙流した日は、 君の温もりを求める。 始まりのチャイムが、 心を奮い立たせるの。 巡り逢えた絆 確かめることで、 私、強く命を燃やすから! 波に飲まれて、 声を荒げながらも、 空を飛びまわる翼は、 運命 斬り裂いて逝く。 愛を叫ぶよ、 胸に想いを込めて。 限り無いこの空の下、 この身懸けて翔ぶんだ。 |
××× | ||
合作 | 2995 | 焼け焦げた両足で、 天界へは入れずに、 苦いだけの水は、 零れて消えていく。 焼け焦げた両足で、 地底へは入れずに、 温かなその手には、 視神経の一部がある。 左目の無い四十の 調印を押された人を、 不気味な雀が、 喰らうのでした。 不快な音が聞こえて、 善悪が絡まる、 過疎化したこの領域は、 持続性の毒があるのです。 願いたいコトだけを願い、 祈りたいコトだけを祈り、 目を開けた時はまだ早く、 死を待つのでしょう。 全て希望の所為です。 焼け焦げた両足で、 信号を鳴らしていく、 気が付けば底には、 黒い水しか無かった。 焼け焦げた両足で、 紺碧の空を見る、 意味を立てる貴方は、 彼の世に存在しているのです。 闇になり光になって、 険悪な顰蹙達が、 奥底で藻掻いて 死ぬのでした。 また緩やかに翻して行く、 みんな止め方もわからずに、 行く末のわからぬ道を、 孤独でまた歩くのです。 不快な音が聞こえて、 善悪が絡まる、 過疎化したこの領域は、 持続性の毒があるのです。 願いたいコトだけを願い、 祈りたいコトだけを祈り、 未練色の桜吹雪が、 彼を待つのでしょう。 |
夢現の記憶。 | 125 | |
合作 | 3508 | 雁字搦めに絡まる、 試作を繰り返しあの天に立つ。 仄めかす緋色の記憶の欠片を、 少女の心を抉りました。 灯火を追いかけて、 古びた鳥居の真下通り過ぎて、 不安を生み出して、 心を燻るのです。 月明かりに照らされて、 不死鳥が飛び立つ跡、 ガチャリ、嵌め込む音、 幻想の中、月の姫が笑う、 恋に縋り砕け散る。 孤独を枯らす血液は、 駄作を変化をし土へと堕ちる。 甦るテトラフォビアの憂鬱を、 ぼくらの体を潰しました。 安らぎを追い求め、 頭上を貫いて故死に至る。 尽きる事も分からずに、 枯れて消えるのです。 フレームから覗き込む、 刹那に終わるのなら、 グシャリ、潰れる音、 夢現で恋の、 洗脳に揺れ、 不可思議に罠を掛ける。 |
DESIRE | 119 | |
3703 | 破片を掻き集め、 怪訝そうに見つめるの、 栴檀を蝕む心には、 旧弊な事ばかりが物語る、 哀切な暁光が、 人の目を晦ますのでした。 アノマリーを創り上げ、 物が腐敗する、 残響が鳴り響く、 ハレーションの元で。 攪拌した孤独な雨垂れが、 遊離して絡まるが、 酔余した密売商人が、 惻隠して消えました。 偶力に操られ、 光が無くなる、 真空放電した蜜だけが、 器から崩れてしまいそうで、 遮断機が降りてきて、 人が一人飛び込んだ。 漏れ出た紅い液が、 窓に着いて怖いのに、 口の中に入り込み、 別のモノと混ざり合う。 別離した無数のシグナルが、 残光と共に消え失せて、 ほうき星から流れる音楽は、 全て希望の所為です。 攪拌した孤独な雨垂れが、 遊離して絡まるが、 酔余した密売商人が、 全て希望の所為です。 トンネルのその先に、 少女は待っているのか。 |