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夜明けに見た慟哭に 憂い労う嘲笑が、 また紛らわしく苛立たせ 奮い立たせているのです。 酔い癡れたことはあるのですか。 偶然なのか? 必然なのか? 夜桜舞うその畦道が、 木漏れ日になる峭刻となる。 朝焼け空に輝く 淡く微笑む星の詩、 春が終わり夏の花が咲く 痣となり残るのです。 血塗られたことはあるのですか? 憂鬱なのか? 爽快なのか? 夜桜舞う中その道を、 彷徨いの果て後悔をする。 細流を腕で掻き乱した、 故に深海まで佇んで、 幾つか魁星に泪して、 ひぐらしが鳴いたのです。 細流を腕で掻き乱した、 故に深海まで佇んで、 幾つか魁星に泪して、 ひぐらしが鳴いたのです。