全て幽霊の所為です。
幽冥 | ||
46137 | 融けた祈りとペンデュラム、 水晶の夜に灼かれた荊を抱いて、 十六夜を待つ。 静寂の夜闇に抱かれる、 後ろの正面は誰だ。 何処までも続く水平線の彼方、 あなたはもう何処にも居ないから。 それでも其処に居るとしても、 もう何も言わなくていいから。 夢む月影、その裏で咲(わら)えばいいよ。 如何して、如何して、如何して、 何故憎んだんだ。 唯対象、自分と対称。 それでも、 愛していたのは何故? ザイデル収差で翳した未来は、 何処を如何しても消えてしまうの。 ラプラスの悪魔に呑み込まれ、 軈て私が私である意味も失くなるから。 そうして何事も無く、 世界は潮汐の子守唄に落とし込まれ、 愛し愛された記憶さえ忘れて。 俯きがちな暗夜の畔に、 病魔に溺れた一つの心、 行く宛てもなく彷徨い歩いて、 辿り着いた先の摩天楼。 吹雪く花瓣が纏わり付いて、 二律背反のオノマトペ。 アルウェーン波が耳を傾ければ、 軈て炎は體(からだ)を求めますが、 時既に遅し、髄の奥深く迄、 融かし尽くされた還るべき場所は何処へ、 徒空(そら)を摇蕩う放蕩者も これ以上悲しみを隠し通せず。 ザイデル収差で翳した未来は、 何処を如何しても消えてしまうの。 ラプラスの悪魔に呑み込まれ、 軈て私が私である意味も失くなるから。 そうして何事も無く、 世界は潮汐の子守唄に落とし込まれ、 愛し愛された記憶さえ忘れて。 ザイデル収差で翳した未来は、 何処を如何しても消えてしまうの。 ラプラスの悪魔に呑み込まれ、 軈て私が私である意味も失くなるから。 そうして何事も無く、 世界は潮汐の子守唄に落とし込まれ、 愛し愛された記憶さえ忘れて。 |
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割れた硝子の向こう側、 脚の無い自分が立っていた。 認めたくないその事実、 無常に體を切り裂いた。 私の還るべき場所は、 薄暗いあの山の隅の樹の下、 誰も来ない墓の下で。 キミの跫を待ち侘びています。 寂しさで躯が浮いてしまいそう。 此乃體に刺さった、 破片を抜き取り参います。 逖くに視える陽炎が、 薄氷の夕暮れを喚ひ熾す。 彼方に消えた翳を、 追いかけて光の余韻で、 私は軈て可視光線になるの。 未だ誰の目にも留まらぬ、 此乃空虚、存在。 ふわふわり、蒼穹を飛んだら。 御星様に為らずに幽霊になるんだよ。 是で又。 キミと憑き合えるのです。 冷たくて燃える氷の其乃體、 其処に天国などは有りませんでした。 全て幽霊の所為です。 |
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仄から街灯の明かりの下の、 鮮やかな息吹を断つ。 針は尚も見目麗しく、 ポツリ、また滴り落ちて、 萌しは見せない、キミ雲隠れ。 震える心、微睡む。 陰口の合間、爛れた肌膚で、 寂然と熱は生まれる。 グシャグシャに潰された人魂は、 硝子色に染まる真秀場。 干戈を交える死出の旅路いつか、 此乃體、罪に浸され、 灼き尽くされる。 其くらいなら未だ現世の、 恋で身を焦がしたい。 止め処無く流れゆく音の行く先、 深夜の交差点、中央。 意志薄弱の月を仰げば、 償えぬ輪廻。 飽和した透過した、 何を見た不知火の、 逸脱をした譫妄した、 切り裂いた體。 軈て自我は融けて、 記憶も削げ落ちてしまうのでしょう。 あなたの所為で。 悲しみは音も無く、 忍び寄るパラノイア。 唆される煙を撒く、 咲いた夜に。 そして哭き止む、零になる。 誰が慰めている。 まだ夢を見るオートマタ。 歯車が軋る。 狂い出した、息をした、 瞬いたアルギエバ。 伝聞ば草葉の陰で、 跫を待ち侘び。 静かに息を止め、 約束を交わしたのです。 全て幽霊の所為です。 |
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双の翼は折り取られて、 飛び出せずにいたけど、 言い掛けの言葉、 未だに飲み込んでいるだけ、 其れで幸… 僕が此の世にもう居ないこと、 誰にも知られたくなくて、 屋上から見下ろした、 君の似姿追いかけたって、 壊れた體さえ、 消える陽炎が 届かない怪電波は、 屹度消えてくれない。 脅かす影湛えた、 涙の猜疑感じて、 拐かした道つれ黒い翳、 浮足がたつ儘空へと、 気づく綻びを縫い合わせても、 液は止まらず。 虹彩に深く杭打ち込めば、 さざめく命の光にも、 枯れ葉舞えば、 木枯らし吹く理も、 あぁ、夢の中はキミは咲うのに。 何時からこの世界は、 氷雨の中に在る。 或る幽明境を異にする、 蛙鳴蝉噪の礼賛者、 融けるキミの心音、 混ざる大気打ち震えて、 死ぬでしょう。 壊れた體さえ、 消える陽炎が 届かない怪電波は、 屹度消えてくれない。 今でも間に合うのか、 分からないけど、 全て幽霊の所為ですが、 微笑みました。 |
rsvpn | ||
10069 | ありふれてる死を遠ざけても、 偲ぶれど篠突く雨は降る。 無限に続く渦の中で鷹は、 旋回する微睡みを。 色界は卑下、月影は皓、 悪辣片手にヘドロは嗤い出す。 死骸逆巻く十三番目の被疑者。 そのエランヴィタール。 トドメの辿々しい逸楽の世界。 紺青に沈む今生の別れに咲いた、 あなたの頭蓋に咲いた、 彼岸花を節穴の目に捧ぐ。 目に余る蔭、黝い棘 行く手を遮る不穏の嵐さえ。 秘匿の間人、陵に溶け込む マロニエの花咲きし頃。 仄めく悔過を愛して卒塔婆。 誰彼構わず呪い殺さば またツギハギの花、意中の鳥、 閉じ込めてしまわば雲ぞ恋し。 ありふれてる死を遠ざけても、 偲ぶれど篠突く雨は降る。 無限に続く渦の中で鷹は、 旋回する微睡みを。 逃げられません? 逃がしはしない。 胃液で融けるは優しき 日々のテトラトリ✕テトラ。 裸の特異点に事象の命をもぐ。 あなたの所以を取り出す。 語り手を殺… |
リンネテンセイ | ||
11755 | 侘しさ感じますが、 何処にも見ぬ景色。 去来程の死を、 迎へ入らば、 思慕は彼方。 逢ひ見ての月、 春の宵醒むる寝待月。 徒、いたづらに時が満ちるのを、 憂し世の明け離れぬ程に、 往ぬ風花。 満ち満ちて征く君の、 罘の科在れど、 鬻ぐ魂は、 夕暮れに沈む。 秋霖を呑む、 潮の魄。 往く河の流れは絶えすして、 本歌取りの言の葉紡ぎつつ、 仰ぐ艮の刻響く、 さすらば生ふ。 紐解く銀、玉の緒の、 想い絶へてしなくは、 死ぬる事あらまし、 浅まし此の心在らず、 花ぞ散る。 |
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インスト曲 |
江湖度身、春裳之久多摩鞍、鹿島立 | ||
暁降(あかときくた)ち、 針(はる)持ち露に濡れなむ。 誰(た)触れなな歴草(そほき)濡らそ。 著(いちしろ)し徴(しるまし)、 天陰(ひし)く空ゆ 日な急病(あたゆまひ)。 永遠(とことわ)恋な 往にし方秀(ほ)つ方の 背肉空国(そししむなくに)、 江湖を度(わた)る身なろ。 夢路(いめじ)の荊(うまら)、 薄氷(うすらひ)、夜の程ろ 露に濡れ草枕(くたまくら)。 鹿島立ち。 あの背の其乃向こう。 響(ゆら)叢らばしか火、 唄音(うたね)ゆ瀬鎖す 浮漂(なづさ)ひ、片掛く、言寄さす 盟神探湯(くかたち)為(せ)す 。 永遠(とことわ)恋な 往にし方秀(ほ)つ方の 背肉空国(そししむなくに)、 江湖を度(わた)る身なろ。 夢路(いめじ)の荊(うまら)、 薄氷(うすらひ)、夜の程ろ 露に濡れ草枕(くたまくら)。 鹿島立ち。 あの背の其乃向こう。 |
彼/此 | ||
トラツグミ忍び声、 焼け焦げたあなたの声が、 似姿を見えたので、 七階の窓辺を、 飛び越えられない儘、 時が過ぎ蝋燭のある、 タルギフケル東京パラサイト、 存在意義のヒエラルキー。 底無しの暮らす小屋、 幽けき月は哂う、武者震い。 上目遣いで蔑む此処はパレイドリア。 だっぱくが身体を蝕む、 怯えるフリで辱めた洗面器の狭間を縫い。 寂れた三叉路にて、 不可視の悪夢が大口を開けて、 待ち構えてる。 フーリエの輪廻が、 盗られる蜜の味捥がれる腕の先、 溢れたネビュラフォビア夜明けの合間、 カトブレポスの見つめる方へ、 手を取って歩みを進めるもにちりょうげ、頽の廃。 とくかんに身を任せる様では何も成し、 成し遂げられないのです。 疑いの霧は晴れども信頼の甕は満たせぬ儘に。 底無しの暮らす小屋、 幽けき月は哂う、武者震い。 上目遣いで蔑む此処はパレイドリア。 だっぱくが身体を蝕む、 怯えるフリで辱めた洗面器の狭間を縫い。 |
幽冥 (CXXXII Ver.) | ||
20133 | 融けた祈りとペンデュラム、 水晶の夜に灼かれた荊を抱いて、 十六夜を待つ。 静寂の夜闇に抱かれる、 後ろの正面は誰だ。 何処までも続く水平線の彼方、 あなたはもう何処にも居ないから。 それでも其処に居るとしても、 もう何も言わなくていいから。 夢む月影、その裏で咲(わら)えばいいよ。 如何して、如何して、如何して、 何故憎んだんだ。 唯対象、自分と対称。 それでも、 愛していたのは何故? ザイデル収差で翳した未来は、 何処を如何しても消えてしまうの。 ラプラスの悪魔に呑み込まれ、 軈て私が私である意味も失くなるから。 そうして何事も無く、 世界は潮汐の子守唄に落とし込まれ、 愛し愛された記憶さえ忘れて。 俯きがちな暗夜の畔に、 病魔に溺れた一つの心、 行く宛てもなく彷徨い歩いて、 辿り着いた先の摩天楼。 吹雪く花瓣が纏わり付いて、 二律背反のオノマトペ。 アルウェーン波が耳を傾ければ、 軈て炎は體(からだ)を求めますが、 時既に遅し、髄の奥深くへ迄、 融かし尽くされた還るべき場所は何処へ、 徒空(そら)を摇蕩う放蕩者も これ以上悲しみを隠し通せず。 ザイデル収差で翳した未来は、 何処を如何しても消えてしまうの。 ラプラスの悪魔に呑み込まれ、 軈て私が私である意味も失くなるから。 そうして何事も無く、 世界は潮汐の子守唄に落とし込まれ、 愛し愛された記憶さえ忘れて。 ザイデル収差で翳した未来は、 何処を如何しても消えてしまうの。 ラプラスの悪魔に呑み込まれ、 軈て私が私である意味も失くなるから。 そうして何事も無く、 世界は潮汐の子守唄に落とし込まれ、 愛し愛された記憶さえ忘れて。 |
花に情 | ||
昼に泳ぐ月は屹度、誰にも見られることも無く 静かにほろほろ涙を流し地平線に墜つ 體、命尽きて虚をなづさふ今でも 心残りはあなた いつか、いつかキミが赦してくれるとそう思っていたの 本音を捜しているうちに迷子になっていた 振り返ることももうできないわ 欠けた體、ツキ 嫌い、好きだとか単純じゃないのよ 当たり前ね 蒸発した筈の感情の雨に 徒、身を焦がすだけ そっとカメラを下ろしたら 今迄貯めてきた記録の欠片を粉々にした後 思い付く限りの最悪のシナリオを書き殴る あなたに届くよう表と裏の総ての感情が入り混じる 絶対温度で定義される熱量 因果の網目に沿わせながら矛盾しないように 幽霊になった私が軈てバケモノになる 永遠の黄昏さえも征すアロディニア |