: 11746
侘しさ感じますが、 何処にも見ぬ景色。 去来程の死を、 迎へ入らば、 思慕は彼方。 逢ひ見ての月、 春の宵醒むる寝待月。 徒、いたづらに時が満ちるのを、 憂し世の明け離れぬ程に、 往ぬ風花。 満ち満ちて征く君の、 罘の科在れど、 鬻ぐ魂は、 夕暮れに沈む。 秋霖を呑む、 潮の魄。 往く河の流れは絶えすして、 本歌取りの言の葉紡ぎつつ、 仰ぐ艮の刻響く、 さすらば生ふ。 紐解く銀、玉の緒の、 想い絶へてしなくは、 死ぬる事あらまし、 浅まし此の心在らず、 花ぞ散る。
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侘しさ感じますが、 何処にも見ぬ景色。 去来程の死を、 迎へ入らば、 思慕は彼方。 逢ひ見ての月、 春の宵醒むる寝待月。 徒、いたづらに時が満ちるのを、 憂し世の明け離れぬ程に、 往ぬ風花。 満ち満ちて征く君の、 罘の科在れど、 鬻ぐ魂は、 夕暮れに沈む。 秋霖を呑む、 潮の魄。 往く河の流れは絶えすして、 本歌取りの言の葉紡ぎつつ、 仰ぐ艮の刻響く、 さすらば生ふ。 紐解く銀、玉の緒の、 想い絶へてしなくは、 死ぬる事あらまし、 浅まし此の心在らず、 花ぞ散る。