昼に泳ぐ月は屹度、誰にも見られることも無く 静かにほろほろ涙を流し地平線に墜つ 體、命尽きて虚をなづさふ今でも 心残りはあなた いつか、いつかキミが赦してくれるとそう思っていたの 本音を捜しているうちに迷子になっていた 振り返ることももうできないわ 欠けた體、ツキ 嫌い、好きだとか単純じゃないのよ 当たり前ね 蒸発した筈の感情の雨に 徒、身を焦がすだけ そっとカメラを下ろしたら 今迄貯めてきた記録の欠片を粉々にした後 思い付く限りの最悪のシナリオを書き殴る あなたに届くよう表と裏の総ての感情が入り混じる 絶対温度で定義される熱量 因果の網目に沿わせながら矛盾しないように 幽霊になった私が軈てバケモノになる 永遠の黄昏さえも征すアロディニア