いずれ色彩が浮かぶまで。
雨傘をひとつ | 72 | |
1748 | 曖昧になる水平線、 波打つ鼓動が耳に響く、 ただ口ずさむその旋律は、 にわか雨のように消え去っていく。 黄色に光る夜空の月が、 物思いを空にしてくれたら。 小さな願いは届かず、 春風が吹き付ける日々でした。 扉は朝焼けとともに開き、 何処かへと出した手紙を想う。 暮れる記憶に鍵を差し込む、 名の無いあの日の言葉。 雨傘をひとつ、あなたの元へ、 そっと立てかけました。 濡れた街並みに見下ろしたのは、 暖かな楓の花で。 夢路に咲いた言の葉が落ちて、 ぽとり、光が灯り、 雫へ呼んでいたのは、 色彩が浮かんだからでした。 ノイズのような風に目を瞑り、 輪廻の雨には名前をつけた。 残り香が舞い、 咲き誇る空、 聞こえたなら返事して! 雨傘をひとつ、あなたの元へ、 そっと立てかけました。 濡れた街並みに見下ろしたのは、 暖かな楓の花で。 瞬いたこの目に映るものの 全てが白く覆われて見えた 温もりの果て 瞳の奥の 宝石を見つめていた 雨傘をひとつ、あなたの元へ、 そっと立てかけました。 濡れた街並みに見下ろしたのは、 暖かな楓の花で。 雨傘を閉じてただ駆けていた、 水色の猫の鳴く方へ。 私が求めていた何かが、 その先に見えたから。 寂しさを、少しだけ、 誤魔化すようにして。 振り返った先に見えていた、 その姿に会えるから。 引けない手を引き歩いた。 |
stay_tune. | 50 | |
1155 | 夕焼けに手を重ねた、 眩しすぎる記憶が目に見えていた。 日常は無機質に続いてく、音も影もなく。 温もりは何処かへと消える、跡形は消え去る。 短いこの言葉に私は何を思うのか? 僕は何も出来ない儘、 それすらも判らずに広すぎる世を彷徨った。 君のことを見ている他に無かったのです。 留まる、進めず、 歩いた、進んだ、 挫ける、出来ない。 追い掛け続けた。 逆さに傷つき、 直向な儘の、 願いは叶わず。 祈りは届かず。 その手を引き歩いて何処かへと、 何処迄も行けるなら貴方へと。 行ける迄遠くへと。 夕焼けに手を重ねた、 冷たく濁った身体で、 眩しすぎる記憶が目に見えていた。 触れることしか出来なくて。 何時迄も。 聞こえたなら出逢える、何時かにはきっと。 色彩は浮かぶでしょう。 いずれ色彩が浮かぶまで。 夕焼けに手を重ねた、 眩しすぎる記憶が目に見えていた。 |
colour | 22 | |
754 | 暮れる停滞した譫妄を、 二色の空が覆い隠す。 全てが消えた瓦礫の中で、 欠片を探し求めた。 流星を共に見た終着と、 手を繋ぎ彼方へ歩き出す。 赤い光で照らす邂逅に、 君の灯火は見えますか? 触れる冥界の伽藍堂は、 灰色の海が映る街で。 何時かを求める心の底で、 記憶を繰り返して。 赤い光で照らす邂逅に、 手を繋ぎ彼方へ歩き出す。 流星を共に見た終着と、 いずれ色彩が浮かぶまで。 |
Repeat/Repetition | 31 | |
790 | 歩いてく、歩いてく、ただそこに意味はなく。 風向きと、風向きと、偶然に身を委ね。 向かう先、向かう先など考えもせずに。 照らされる、照らされる儘に。 行くんだ。 見えない様に目を塞ぐ、 聞こえない様に紡いだ唄。 隠された意味は消えていった。 嗚呼、畏怖で紐は刃が向かうだけ。 見えない様に目を塞ぐ、 聞こえない様に紡いだ唄。 隠された意味は消えていった。 嗚呼、畏怖で紐は刃が向かうだけ。 歩いてく、歩いてく、只事に意味はなく。 風向きと、風向きと、運命に身を任せ。 向かう先、向かう先など存在もせずに。 押されている、押されている儘に。 途切れた様な音がした。 滅裂な思考を掻き集め、 繰返回路が組まれたことに気がついて。 抗いようもなく、 変化は無意味で。 それならばいっそ…。 見えない様に目を塞ぐ、 聞こえない様に紡いだ唄。 隠された意味は消えていった。 嗚呼、畏怖で紐は刃が向かうだけ。 視えない夜に芽を塞ぐ、 聴こえない世に紡いだ唄。 託された日々が時化ていった。 ほら、「いずれ██████まで。」 |
次夜 | 67 | |
1852 | 淡い雲を進む声、 凪いだ夢が溶け出していく。 冷たい蛍光灯の光、 見えたものは幻聴だけでした。 幽霊の啜り泣いた声、 どうせ誰にも聞こえやしないでしょう? 指の先でそっと掴んでみたよ。 いっそこのまま遠くへと、 逃げ出してしまおうか。 未だ見ない場所へ、 君の知らない幸せへ、 走り出すんだ。 駆け抜けてゆくんだ。 さあ。 さあ。 さあ。 初めての感情、 僕も知らない喜びを、 追いかけようか。 次の夜へ向かうんだ。 それじゃあ、 おやすみ。 深い岐路を進む足、 咲いた夢に微睡んでいく。 眠たい日常の温かさ、 消えたことは誰もわからない。 言霊に誘われた涙、 今あなたには見えているのですか? 両の腕できゅっと離れない様に、 思い出をただ繰り返す、 あのときのあなたを。 未だ見ない場所へ、 君の知らない幸せへ、 走り出すんだ。 駆け抜けてゆくんだ。 さあ。 さあ。 さあ。 初めての感情、 僕も知らない喜びを、 追いかけようか。 次の夜へ向かうんだ。 それじゃあ、 おやすみ。 |
practice_00 | 178 | |
1729 | インスト曲 |
practice_01 | 78 | |
807 | インスト曲 |
practice_02 | 21 | |
431 | インスト曲 |
息 | 40 | |
913 | 見つめた暗い画面の向こう 人と人との喧騒の言葉 一歩先で迷い込んでしまう 共感性から抜け出せずいる 怖気付いて口を塞ぎ込む 見えない刃と悪意に怯える 繭に籠って外を遮る 聞いた言葉を反芻している 脆くなった否定的な心 怒号ひとつで崩れ落ちてゆく 去ったことを悔やんでいる日々で か細い自我を直隠しにして 他人任せでふわり浮かんで 自己否定の毒に侵されて 信じ縋るやり方を忘れ 誰も彼もに離れられていく 歪んだ思い込みを抱えて 自分だけを犠牲にし続けて そっぽ向いた言葉で苦しんで 悩んで息を詰めてばかりいる 選択を忘れ藻掻きもせず 味方を逃げた孤独な子猫 行き場無くした憂鬱な声 触れさせまいと溜め込んでいる 幸福をどこかへ置いてきた 意味なく生きる空虚な毎日 ずっと悩み自分を縛るなら 未練なんてない方がいいのに 救いの手を振りほどくまでに 他人のことを気にかけすぎる そんな闇に沈んでいく夜を 音に乗せて言葉にしてみる |
ハロー。 | 13 | |
400 | 息が朽ちていく、 街が病んでいく。 只ひたすら真っ直ぐ鳴く影でした。 氷で満ちている、 腐りが舞っている。 未だ夢を信じて逝く愚かさで。 橋が見えていた。 あの日ドアを開けたことを後悔していた。 知りたくなかった、 叶わぬ恋をしたから。 信じられたこと、 希望になれた君の声をただ、 側で聞いてみたかった、 ありがとうも言えぬ儘。 波が死んでいく、 明日が病んでいく。 只ひたすら真っ直ぐ向く甲斐でした。 重りで満ちている、 番で舞っている。 未だそれを信じているのは愚かだ。 あの日ドアを開けたその手を止められたらな。 秘密の先には、 叶わぬ恋が残った。 信じられたモノ、 希望になれたきみの姿だけ、 ここにあるならよかった。 さようならも言えぬ儘。 あの日僕がしたこと。 叶わぬ恋を望んだこと。 君を追っていた事。 君に僕は聞こえますか。 |
0 | 254 | |
3928 | 呼吸を殺めた彼の者が、 声に従いあなたを探す。 蝋人形を綴り、 灰と化す街を歩いた。 灰と化す街を歩いた。 「どこにいるの」隔つ声がした、 「ここにいるよ」隔つ声がした、 時計の針が零時を示す。 時計の針が零時を示す。 朽ち果てた感情を殺す、 朽ち果てた感情を殺す、 目が一つ光る、 目が一つ光る、 追いかけて、 追いかけ続けた、 星彩の下でした。 星彩の下でした。 錆びついた記憶を消し去る、 錆びついた記憶を消し去る、 時が酷く光る、 時が酷く光る、 硝子に映る 孤影は進む、 いずれ色彩が浮かぶまで。 いずれ色彩が浮かぶまで。 |
Epilogue.[short] | 13 | |
332 | 街灯下の影が、 誰かを待つように雨宿り。 一人唄う鼻歌が、 旅人たちを引き寄せていました。 隠し事は仮面の裏に、 素顔は決して明かさぬように、 見透かす青い袖口が、 そっと唇を指で塞ぐ。 薄明かりが照らすだけの空間と、 ノイズにも思える風。 夜も帳を下ろしたなら、 歌声をどうか止めないで。 二面性は表裏一体で、 いつもあなたは見えていたんでしょう? 嘘をつくのは下手だからごめんね、 本当は寂しがりのくせに。 どこかで聴いた旋律を、 白黒の物語に乗せて、 止まない雨と、明けない夜。 |
次夜(CXXXII Ver.) | 31 | |
820 | 淡い雲を進む声、 凪いだ夢が溶け出していく。 冷たい蛍光灯の光、 見えたものは幻聴だけでした。 幽霊の啜り泣いた声、 どうせ誰にも聞こえやしないでしょう? 指の先でそっと掴んでみたよ。 いっそこのまま遠くへと、 逃げ出してしまおうか。 未だ見ない場所へ、 君の知らない幸せへ、 走り出すんだ。 駆け抜けてゆくんだ。 さあ。 さあ。 さあ。 初めての感情、 僕も知らない喜びを、 追いかけようか。 次の夜へ向かうんだ。 それじゃあ、 おやすみ。 深い岐路を進む足、 咲いた夢に微睡んでいく。 眠たい日常の温かさ、 消えたことは誰もわからない。 言霊に誘われた涙、 今あなたには見えているのですか? 両の腕できゅっと離れない様に、 思い出をただ繰り返す、 あのときのあなたを。 未だ見ない場所へ、 君の知らない幸せへ、 走り出すんだ。 駆け抜けてゆくんだ。 さあ。 さあ。 さあ。 初めての感情、 僕も知らない喜びを、 追いかけようか。 次の夜へ向かうんだ。 それじゃあ、 おやすみ。 |
monotone | 8 | |
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