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息が朽ちていく、 街が病んでいく。 只ひたすら真っ直ぐ鳴く影でした。 氷で満ちている、 腐りが舞っている。 未だ夢を信じて逝く愚かさで。 橋が見えていた。 あの日ドアを開けたことを後悔していた。 知りたくなかった、 叶わぬ恋をしたから。 信じられたこと、 希望になれた君の声をただ、 側で聞いてみたかった、 ありがとうも言えぬ儘。 波が死んでいく、 明日が病んでいく。 只ひたすら真っ直ぐ向く甲斐でした。 重りで満ちている、 番で舞っている。 未だそれを信じているのは愚かだ。 あの日ドアを開けたその手を止められたらな。 秘密の先には、 叶わぬ恋が残った。 信じられたモノ、 希望になれたきみの姿だけ、 ここにあるならよかった。 さようならも言えぬ儘。 あの日僕がしたこと。 叶わぬ恋を望んだこと。 君を追っていた事。 君に僕は聞こえますか。