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見つめた暗い画面の向こう 人と人との喧騒の言葉 一歩先で迷い込んでしまう 共感性から抜け出せずいる 怖気付いて口を塞ぎ込む 見えない刃と悪意に怯える 繭に籠って外を遮る 聞いた言葉を反芻している 脆くなった否定的な心 怒号ひとつで崩れ落ちてゆく 去ったことを悔やんでいる日々で か細い自我を直隠しにして 他人任せでふわり浮かんで 自己否定の毒に侵されて 信じ縋るやり方を忘れ 誰も彼もに離れられていく 歪んだ思い込みを抱えて 自分だけを犠牲にし続けて そっぽ向いた言葉で苦しんで 悩んで息を詰めてばかりいる 選択を忘れ藻掻きもせず 味方を逃げた孤独な子猫 行き場無くした憂鬱な声 触れさせまいと溜め込んでいる 幸福をどこかへ置いてきた 意味なく生きる空虚な毎日 ずっと悩み自分を縛るなら 未練なんてない方がいいのに 救いの手を振りほどくまでに 他人のことを気にかけすぎる そんな闇に沈んでいく夜を 音に乗せて言葉にしてみる