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歩いてく、歩いてく、ただそこに意味はなく。 風向きと、風向きと、偶然に身を委ね。 向かう先、向かう先など考えもせずに。 照らされる、照らされる儘に。 行くんだ。 見えない様に目を塞ぐ、 聞こえない様に紡いだ唄。 隠された意味は消えていった。 嗚呼、畏怖で紐は刃が向かうだけ。 見えない様に目を塞ぐ、 聞こえない様に紡いだ唄。 隠された意味は消えていった。 嗚呼、畏怖で紐は刃が向かうだけ。 歩いてく、歩いてく、只事に意味はなく。 風向きと、風向きと、運命に身を任せ。 向かう先、向かう先など存在もせずに。 押されている、押されている儘に。 途切れた様な音がした。 滅裂な思考を掻き集め、 繰返回路が組まれたことに気がついて。 抗いようもなく、 変化は無意味で。 それならばいっそ…。 見えない様に目を塞ぐ、 聞こえない様に紡いだ唄。 隠された意味は消えていった。 嗚呼、畏怖で紐は刃が向かうだけ。 視えない夜に芽を塞ぐ、 聴こえない世に紡いだ唄。 託された日々が時化ていった。 ほら、「いずれ██████まで。」