術を全て失った。
゛(Short ver.) | ||
151 | 携帯の裏側を、 少し覗いたら、 ヒカリが漏れ出していたので、 すぐさまそれを壊した。 裏返しの布切れの側、 ひとりでは気付かれず、 雨水の音 響きながら、 糸を切り裂きました。 流れ出た蒼い液は、 淡く輝いて、 眼の中に入り込んだので、 眼が溶けてゆくのでした。 雨水の音 響きながら、 ひとりでは気付かれず、 裏返しの布切れの側、 術を全て失った。 |
Until | ||
472 | 誂えた、瑠璃のモラトリアム。 水泡の如く弾け、消え。 過去を捨てて、悔いて、 歩みを進められずにいる。 隣人に、常にコンプレクス。 有象無象になれず儘。 扉を閉ざしては、 正しく無為徒食の狂痴。 所以を求めては、 軈て、 朝日を浴びることになって。 過去は嫌いだ。 鏡の様に、自らを映すだけ。 嫌気が差して、 外を眺めて、 臆病さの雨霰。 惰性の儘に、 過ごす嚝日。 裏返しの忙し無さ。 変わりやしない、日常。 足跡を振り返り、悔やみ。 ただ成すが儘、 膜を震わせ、 虚しさ 背中合わせ。 ただ何もかも、 遅すぎただけ。 過ちはただそれだけ。 実に愚かで、 未熟な儘で。 物欲しさはただ哀れ。 こんなこと、 続けて 何になる? 考えても無駄だと、 思う。 ならば、後戻りは諦めて。 ただ、 生きていくだけ。 自業自得で、 術を全て失った。 |
Unclear | ||
751 | 離れて、書き留めて、 現れて、また、離れて、 揺られて、掻き消され、 いつまでも、 この儘で。 硝子越しに、眺めていた。 杭を打たれてまた、消え。 それでも尚、背を追いかけて、 暗中模索、また船を漕ぐ。 やがて、 雨は傘を突き、 頬を濡らすだけ。 そんな事ばかりで。 嫌になる。 何もかも。 潤けて、溶かされて、 また誰かが、堕ちてゆく。 降られて、雨霰。 徒花は、枯れ果てて。 離れて、書き留めて、 現れて、また、離れて、 揺られて、掻き消され、 いつからか、 此の儘で。 身体はまだ、バラバラな儘。 井戸の水は濁る儘。 毒にすらも、薬にすらも、 暮れど、未だなれやしないや。 荒ぶ、鐘の音が響き、 瑠璃を粉々に。 仲違いだらけです。 されど、また、 夜は明ける。 術など、最初から、 持ち合わせてはいないさ。 自ら、 切り開き、 見つけ出し、 手の中に。 乱れて、笑われて、 離れても、また、現われ。 切られて、空回れ。 そしてまた、恥晒せ。 離れて、書き留めて、 現れて、もう離れず。 揺られて、 絆されて、 いつかまた、 この場所で。/いつかまた、この場所で。(注:字幕が二つある。) |
゛゛(Short ver.) | ||
1385 | 絡まり、未だ動き出せずに、 井戸の中から水は枯れ。 毒に似た何かを垂れ流し、 腐る。その儘。 知らずに、喚き出す。 手紙は破れて、 予期せぬ蟠り。 乱れた儘のあなたの足跡、 鎖が解けて、バラバラバラバラ。 砕けた身体、数多の雨粒、 突き刺し、蕩けてく。く。く。く。 這いずり回り、 絶えず逃げ出し、 宛ら、 翳る月か? 降り頻る雨を見る度に、 術を全て失った。 絡まり、未だ動き出せずに、 |
゛ | ||
256 | 携帯の裏の、 フタを外し、覗いたら、 溢れ出した、 黒い光、 またやり直し、 また振り出しに。 ただ疎ましく、 ただ嫉ましく、 磨り硝子を通して見ていたの。 落ちたフタが砕けて、 元通りにならなくなったら、 黒い光が、 蝕み始め、 硝子越しの景色も淀んでゆく。 ノイズの雨が降り頻る。 逆さな儘の、 薄い布切れ。 そして何度も、 また繰り返す。 手紙は棄てられていた。 携帯を置いた儘、 暗い夜道を歩いたら、 溢れだした、 どす黒い水、 足を取られて、 数多、藻掻いて。 ただ緩やかに、 死を待つだけで、 与えられた責務も果たせずに。 漏れ出た液体に、 恐れを抱き、跪く。 あなたのことを、 ずっと見ていたの。 崇められた末路を、 見ていたの。 そして、未だ繰り返す、 逆さな儘の、 薄い布切れ。 ノイズが頬を、体を溶かす。 術を全て失った。 そして未だ、繰り返す。 逆さな儘の、 薄い布切れ。 ノイズが頬を、体を溶かす。 ██を全て失った。 鏡を覗いて、 悶え苦しんでいたのか。 |
無題枠ではありません。 | ||
75 | インスト曲 |