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誂えた、瑠璃のモラトリアム。 水泡の如く弾け、消え。 過去を捨てて、悔いて、 歩みを進められずにいる。 隣人に、常にコンプレクス。 有象無象になれず儘。 扉を閉ざしては、 正しく無為徒食の狂痴。 所以を求めては、 軈て、 朝日を浴びることになって。 過去は嫌いだ。 鏡の様に、自らを映すだけ。 嫌気が差して、 外を眺めて、 臆病さの雨霰。 惰性の儘に、 過ごす嚝日。 裏返しの忙し無さ。 変わりやしない、日常。 足跡を振り返り、悔やみ。 ただ成すが儘、 膜を震わせ、 虚しさ 背中合わせ。 ただ何もかも、 遅すぎただけ。 過ちはただそれだけ。 実に愚かで、 未熟な儘で。 物欲しさはただ哀れ。 こんなこと、 続けて 何になる? 考えても無駄だと、 思う。 ならば、後戻りは諦めて。 ただ、 生きていくだけ。 自業自得で、 術を全て失った。