全て結の所為です。
ᚐ | 40 | |
737 | 厭うもの悔やんでも、 投げうつか?そして非を捨て廃めば、 無意味を晒せ解きえぬものを、 縺れ糸揺る儘に。 祈りすら届かんやらば、 動くのか?ただ喚き散らすか? 答えを探せ 見知えぬものを、 その意を貫き通せ。 欲した孤独 ただ悔やんでも、 模した程加て。 ただ君が、 諦めるか? 愚か者が。 生命を張れ。 そうだ。 ただの人間だろうが。 今願いすら叶わんやらば、 死ぬるのか?ただ嘆き濡らすか? 答えを糺せ 解らぬものを、 その身で確かめ通せ。 模した蟲毒 ただ加ても、 欲した程悔やむことも出来ず、 このまま。 全てあなたの所為です。 そして遅く ただ辛んでも、 圧した程結わいて。 模した蟲毒 ただ加ても、 欲した程悔やんで。 ただ君が、 諦めるな。 愚か者が。 生命を張れ。 そうだ。 全て結の所為です。 揺蕩うは結ぶ糸。 解れても風の向く儘。 |
ᚑ | 24 | |
531 | 邯鄲たる衰微を憶え、 奇しくも澱み眩み。 失言的に熟れた果実に、 亭々せし而已ぞ知る。 騒然たる失意を求め、 向わせ夥しく。 暫定的な呉れた開けゆり、 遺恨と結う悲しけり。 無理な言葉と、 意識を問う。 吐露すされば満たされゆ。 それは苦言を呈させぬと、 声を高に張り上げる。 故に叶わば腐ることなど、 とうに思い出せぬのです。 それは所以と示されるも、 曰くただ的外れで。 意味もなく今嚥下を返す、 喉は燻れているのです。 暗澹たる救いを受けて、 末路を只管辿る。 理知的だけと云えたあなたに、 肉薄すわたしは誰? 眩暈のする帳の隅で、 偶像と向き直る。 眼の光手を伸ばしたら、 冷酷へと落ちてくの。 澄んだ言葉と、 ぎこちなさで、 ただ助けを求めたよ。 それは苦言を呈させぬと、 声を高に張り上げる。 故に叶わば腐ることなど、 とうに思い出せぬのです。 それは所以と示されるも、 曰くただ的外れで。 意味もなく今嚥下を返す、 喉は燻れているのです。 ただ征かれることも出来ず儘、 明け方の星、 砕ける月と、 全て結の所為です。 それは苦言を呈させぬと、 声を高に張り上げる。 故に叶わば腐ることなど、 とうに思い出せぬのです。 それは所以と示されるも、 曰くただ的外れで。 意味もなく今嚥下を返す、 喉は燻れているのです。 ただ吹かれることも出来ぬなら、 今縺れ糸掴んでも、 放さずに。 風の止むまま。 |
虹蜺 | 30 | |
708 | 然れば、 上辺を全だとして、 揺らす影落としている。 然れば、 飽かし絆すものなら、 浮足立つ儘で。 為れば、 赦されることもなく、 過ぎ去る角練り歩く。 為れば、 轡を宛がう度、 繰れた糸を結わく。 雨に流される、 恣意と時雨には、 何の意味も与えられず。 靉靆泛れて、 光芒と生れど、 意思と奪うは揺れた灯に。 光り、 舞うよ。 七つ輝いて。 故に、 龍を、 天に、 褪せる。 ただ歪みは、 生まぬ不虞で、 彩った意味、 影送り。 笑った。 あなたのすぐ側わたしの足跡。 無意味な夏の終わりを告げる蝉。 二人ぐしゃぐしゃに濡らす酷い顔。 降りし霖に記憶を混ぜて。 零した雫を掬うマンホール。 何時からか狂いだす時計の針。 ゆらゆら揺れる夕日への便りに。 何処までもわたしの儘のわたし。 助けて助けて助けてあなたと。 助けて助けて助けてわたしと。 赦して赦して赦しての意味と。 殺して殺して殺しての訳。 あなたは見ていたわたしが死ぬのを。 何も出来ないただ見つめるだけだ。 彼は、 上辺を彼だとして、 照らす海堕としている。 彼は、 余し弥立つもの尚、 身罷るそれ罪と。 彼れは、 満たされることもなく、 希死念慮としてもまだ。 彼れは、 安い心地の既知で、 触れた人を結わく。 泣いてた。 あなたのすぐ側わたしの足跡。 無意味な夏の終わりを告げる蝉。 二人ぐしゃぐしゃに濡らす酷い顔。 降りし霖に記憶を混ぜて。 零した雫を掬うマンホール。 何時からか狂いだす時計の針。 ゆらゆら揺れる夕日への便りに。 何処までもわたしの儘のわたし。 助けて助けて助けてあなたと。 助けて助けて助けてわたしと。 赦して赦して赦しての意味と。 殺して殺して殺しての訳。 あなたは見ていたわたしが死ぬのを。 何も出来ないただ見つめるだけだ。 雨に流される、 恣意と時雨には、 何の意味も与えられず。 靉靆泛れて、 光芒と生れど、 意思と奪うは揺れた灯に。 光り、 舞うよ。 七つ輝いて。 故に、 龍を、 天に、 褪せる。 ただ歪みは、 生まぬ不虞で、 彩った意味、 影送り。 光り、 舞うよ。 七つ輝いて。 故に、 龍を、 天に、 褪せる。 ただ歪みは、 生まぬ不虞で、 彩った意味、 影送り。 笑えたよ。 |
アレキシサイミア | 18 | |
397 | 何が好きで、 何がしたいのかも忘れて。 私のこと、 憶えた儘。 覚えてなくて。 でもそれも、 君のため。 君はいつも正しく。 私を導くのだろう? なら信じて生くだろう。 何を食べて、 味のしないガムを喰む様に。 色褪せたの。 記憶の裏。 私は何処? でもそれも、 君のため。 君が喜ぶのなら。 それはきっと正しいだろう。 なら私を殺して。 堕とす泪も嗄れ朽ちて。 孤独の中、 酷く凝る。 賣れたぐちゃぐちゃの笑み貼り付けて。 あなたに微笑むだけ。 堕とす泪も嗄れ朽ちて。 孤独の中、 酷く咽る。 死んだぐちゃぐちゃの夢繰る糸で。 あなたに微笑むだけ。 |
ᚒ | 23 | |
561 | 今夜の闇とこの静けさに、 瞬く星に一つ願いを。 ただ夜も更けり明ばむ空に、 祈るあなたに一つ願いを。 もし願わくば遺恨も絶てず、 朝焼け色にこの声届け。 この夕焼けに架けるのならば、 想うわたしに二つ願いを。 端はまだ来なくとも、 模倣遍く憧れて、 恋えるあなたに縺れを。 真昼の夏と焦がれた故意に、 泣く蜩に一つ願いを。 ただ日が沈み暗がる空に、 咲くあの人に一つ願いを。 もし眠れずに寂しさの儘、 五つ願いを叶えるならば、 一つ願いが毀れるならば、 巡るあの日に七つ願いを。 故にまだ恐くとも、 希望得ぬ儘黄昏れて、 放えるあなたに結わいを。 もし消えた熄えたこの想いすら、 いま腐り艸り鎖り行くなら、 ただ願う。 ただ希う。 全てすくえる様に。 いま果てるは輝るこの願いすら、 この世界世廻世か意の涯に、 あなただけもし死ぬのなら。 全て結の所為です。 明くる想いとこの静けさに、 幽き問に一つ願いを。 ただ気を衒い白ばむ空に、 掃ける誇りに一つ願いを。 空回りする二つ呉たら、 東雲色にこの音届け。 この夕暮れに架けるのならば、 想うわたしに幾つ願いを? 既にただ足掻けども、 暁に喘ぐ声欠いて、 辷るわたしに虚う。 才能だとか見て呉れだとかもう、 気にせずに、 ただ好きだけを、 この声一つだけ届け。 ただ祈る祷るこの身一つで、 ただ喰らう暗う啖わん物を、 ただ恨む。 移ろい悔やむ。 統べるあなたの所為で。 もし消えた熄えたこの想いすら、 いま腐り艸り鎖り行くなら、 ただ願う。 ただ希う。 全てすくえる様に。 いま果てるは輝るこの願いすら、 この世界世廻世か意の涯に、 あなただけもし死ぬのなら。 全て縺れの鍵です。 今夜の闇とこの静けさに、 瞬く星に一つ願いを。 ただ夜も更けり明ばむ空に、 祈るこの糸結わいたままで。 |