全てあなたの観測者です。
観測者 | 152 | |
2748 | どこかを見つめるなら、 あなたがまた探す理由は無いのに、 そうして見つめたのは、 あなたがいた跡を確かめる為。 無いのに書いた音まだするなら 惹かれた音に写る。 無いのに霞む記憶の中 見ていた、見つめていたあの光まだ あなたを見つめたから、 誰もがまた辿る道も見えていた。 どうして見つめたのか、 あなたがいた。 間違えたのでしょう。 泣いた街に、 凪いだ風に、 波打つ夜に、 未だに。 泣いた街が、 凪いだ風が、 波打つ夜が、 明けるまで。 |
間違いは、 | 187 | |
2609 | 鏡に映った湮滅の影。 地縛の霊が、誰かに問いかけていた。 探すほど暗いもので、 探せども暗いままで。 忘れてくれ、全て 私の事。 間違いは、 醜いから。 徒花はいずれ、見失う。 連鎖の中で、誰かに追いかけられた。 辿れども、消えるのでしょう。 辿るから、消えたのでしょう。 忘れていい、全て 私はもう。 間違いは、 醜いのでしょう? 照らされ、 壊れた。 私ごと殺した。 全ての事象を書き記す様な、 想像を綴ってた。 |
曲名思いつきませんでした | 503 | |
7271 | 夏が過ぎていく 灰色の季節が 閉じ込められたまま 繰り返すだけ もう 届かないから そっと添えた小さな 青が僕の背中を 追いかけた。 音 その音のこと あなたなら きっとまだ解るのだろう 鼓動 ここなら そう どこまでも 続くのさ 忘れられるまで! 消えない でも 見えない それでも、ああ 誰かが遺したあの歌の 伝える言葉が 嘘だとして 流れる熱は 変わらないから。 雨が過ぎた朝 どこかの神様が 確かめていたから 繰り返すらしい 「まだ届かないかな」 そっと零した小さな 言葉 なぜか重ねて書いたんだ 音 この音 聴こえなくていいの きっとまだ判らないだろう 覆う心は そう 俤が 積もるのさ 忘れないでいて! 知れない でも 癒えない 叫ばせて ああ 僕らが遺したあの歌の 伝えた言葉が 嘘でもいいんだろう? 世界は 変わらないから。 消えないでいて 見えないでいた それでも 消えない でも 見えない それでも、ああ 誰かが遺したあの歌も 消えない でも 見えないんだ それすら嘘と 言ってくれよ 消えない でも 見えない それでも、ああ 誰かが遺したあの歌の 伝える言葉が 嘘だと判ってた それでいいんだよ 世界は 変わらないから。 |
畢竟 | 325 | |
8315 | 例えば、 歪められた五つの事象を書くこと。 即ち、 奇を衒った様な証を見る事。 例えば、 傷のついた二つの遺恨となる程。 即ち、 思考など事実には意味がないでしょう。 誰かが残した成果を指でなぞった。 誰もが望んでいた結末が、 全てを観測した果ての今、 これじゃ駄目だね、 何故、影 探すの? 所謂、 型の無い九つの不幸と錯綜。 何れも、 決まり切った様な口ぶりですが、 あなたが、 見つけられた一つの所以であること、 何れも、 無意味さを否定して保たれるでしょう。 誰かがやるべき事など疾うに無いのに、 誰もが何かを求め彷徨う。 全てが終わったこの世界では、 畢竟、人一人の 意図になるの。 足りないものなど何一つない畢竟で、 何故満たされない? 終わりが来るまで不測を探し、 何もない、 何者でも、 居られない! |
地平線 | 165 | |
2897 | 君が、ここにいるとするなら、 いつまでも、誰かを探しているの。 君が、ここにいるとするから、 いつまでも、誰かを思い出させる。 僕が、そこにいるとするなら、 どこまでも、何かを探しているの。 僕は、君を探しているのに、 どこまでも、遠く離れてゆくのは… 回転の所為でした。 夜空が描いた青さと、 街灯の傍で待っている。 あの道も今は同じ色に染まって。 失った一つの今日も、 過ぎ去れば何もない様に、 朝日に照らされて消える、 「そんな想いなら忘れようね。」二人きりで。 君が、ここを去るとするなら、 どこへでも、歩いて行けるのだろう。 僕は、進むことも出来ずに、 立ち尽くす。 信じられなかったのは… 永遠の所為ですか? 針は回り続けるだけ。 それだけが剥がれやしないの。 忘れることもできないまま焼き付いてる。 嫌いだと呟いてもさ、 本当は分かってる。でもさ、 終わりがいつか来るのならば… これでいいの。 影が伸びた先へ君は、 「また会おうね」と、手を振った。 見えなくなるほどに、暗く沈んでいく 続く地平線の向こう、 足跡を辿ればきっと。 眠れない夜の旅路で、 途切れたはずの闇でさえ、 僕らの中では忘れぬ様な、思い出だね。 |
20241130 | 70 | |
452 | 同じ風が、 吹くことは無い。 探し続けて、 彷徨っていた。 旅人に二度と、出会えなくても。 忘れぬように、 書き記している。 ただ一つの、 空を見上げた。 |