全てあなたの意味です。
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携帯が鳴り止まず、 頭を抱えるのなら、 見切りをつけて忘れたのなら、 明くる日は見えぬでしょう。 黒い板だけ踏みしめて、 その感覚だけで歩んでいる。 高の知れたその波では、 意味など無いのでした。 夢現が廃れ、 思考が止まるのは何故? 支柱に絡まる朝顔には、 明くる日が見えていた。 高の知れたその波では、 その感覚だけで歩んでいる。 黒い板だけ踏みしめて、 全てあなたの意味です。 |
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537 | 携帯が鳴り止まず、 頭を抱えるのなら、 空の頭蓋を回しても、 子供だましの音が鳴るのみで、 見切りをつけて忘れたのなら、 明くる日は見えぬでしょう。 埒のない蟠り、 重力に身を任せて、 赤らさまな壁に近づいて、 狼狽するのでした。 黒い板だけ踏みしめて、 その感覚だけで歩んでいる。 高の知れたその波では、 意味など無いのでした。 夢現が廃れ、 思考が止まるのは何故? 辺り一面の壁から、 異邦の子守歌が聞こえても、 支柱に絡まる朝顔には、 明くる日が見えていた。 意味の無い行動を、 信じて信じるのなら、 未だに訪れぬ安息と、 共に死に至るでしょう。 高の知れたその波では、 その感覚だけで歩んでいる。 黒い板だけ踏みしめて、 全てあなたの意味です。 あなたが意味を失うなら、 あなたは何者なのか? 高の知れたその波では、 その感覚だけで歩んでいる。 黒い板だけ踏みしめて、 全て ◌ の意味です。 形など無かった。 |
アーテル | ||
懐かしい思い出だけが、 頬を濡らす。 記憶を手繰り寄せ、 街並みを思い出す。 臨んだ景色はまた、 重ね続けるほど、 見蕩れ続けるほど、 色あせてゆくように、 意味を失う。 浮かばれないあなたは、 目を閉じている。 見慣れた写真立てを眺めて、 息を吐く。 望んだ景色はまだ、 いとおしくあるのに、 せつなくもあるのに、 あの頃の心が、 どこか眩しくて。 それは欠け続けて、 調和は崩れて、 空想の中でひとり、 満たされていた。 それは欠け続けて、 調和は崩れて、 空想の中でひとり、 満たされていた。 |
回帰[short] | ||
あへだむあにすいもうぃみおなたな 忘れないよ、 嘘でもいいのだと 願うみたく語り出した、 うおらぢあにさひあにすいもうぃみ 町の隅の、 此処で熱心に集めた 欠片の名前すら、 廃退 永別 諺 情報 気にせず進む両足を、 草藪の中に放り込め。 形だけのモノでなければ、 迷う筈もなく、 道なき道を切り拓け、 臆しもせず とまどいもせず、 意味を持って立てに行くんだ、 失わないように。 |
回帰 | 27 | |
562 | あへだむあにすいもうぃみおなたな 忘れないよ、 嘘でもいいのだと 願うみたく語り出した、 うおらぢあにさひあにすいもうぃみ 町の隅の、 此処で熱心に集めた 欠片の名前すら、 廃退 永別 諺 情報 気にせず進む両足を、 草藪の中に放り込め。 形だけのモノでなければ、 迷う筈もなく、 道なき道を切り拓け、 臆しもせず とまどいもせず、 意味を持って立てに行くんだ、 失わないように。 いさやほうぇになかのぬおじょだくち 彼方響く、 墓地を飛び越えて 形骸化したその思いと、 えてかきおとたこぬりのこけざん 「分からないよ、 其処にできた庭に 花を添えに行くだけなの」 廃退 永別 諺 情報 何時か全て朽ちるけれど、 今はひたすら道を進め、 何処かに幽か残っている、 君の影を見て、 蜘蛛の糸は垂れているの、 千切れもせず ためらいもせず、 這いずり方を思い出して、 いつかきっとまた。 気にせず進む両足を、 草藪の中に放り込め。 形だけのモノでなければ、 迷う筈もなく、 道なき道を切り拓け、 臆しもせず とまどいもせず、 意味を持って立てに行くんだ、 失わないように。 |
模倣、辞めます。 | 40 | |
757 | んな訳ねえだろ、 ア ホ |
エヌ (type:forgery) | ||
未来を悟った賢者紛いの 寒さを準えて、 私の手を引く鳥の明滅を 肯定している。 されど時は過ぎ、 開けた口は塞がれど。 どうか、どうかと、 懇願するも良し。 水中で目を開けるように、 そっと耳を塞ぎました。 代わりは誰ですか? エヌの数なのでしょうか? 糖衣を齧りました、 食道を想いました。 廊下は接続端子の巣穴の 水晶玉のよう。 無機物が脳を蝕んで、 粗筋を忘れた。 それは昔より、 気付かなかったシンパシー。 意を問われ、 答えは吃ります。 寒天を外せたのならば、 1×3=3の勢いで。 代わりは誰ですか? エヌの解と聞きました。 糖衣は溶けて増した、 幸福を感じました。 |
i³[prototype] | ||
雫が垂れていた、窓から。 理由を求め立ち上がる。 意味を立てても応えなどわからない。 机上だけでは、空論に終わるだけの。 大層素晴らしいその、凡庸な雨模様。 降り積もる瘡蓋が、 剥がれなくなってしまっていたよ。 そのウスノロにさよならを、 言えなくて、癒えなくて。 形など無い筈でも、憾みはどろりと。 快楽から、逃げられないのでした。 夢か現かすらも知れず、只管微睡む愚かしさは。 あなたの意味になるのでしょう。 |
◌◌[short] | ||
指定席にす座っている、 胎の中の子供気分。 暮れるまで謳歌したミミクリー、 流れた先は滝壺。 井の中へ、 逃れて暮らし、 憎んたものは何処へ? それは空いた穴を埋め、 肥らせた挙句沈ませる、 目が覚めて運命を知る。 そうして罰を知る。 使い方を、 何処かで間違ってしまいました。 全てあなたの意味です。 指定席にす座っている、 |
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295 | 四辺形の囚われの身、 只の噂じゃありません。 板を拾い捨てては拾い、 肉体も動かせない。 ならず者は何処を見てる? 楽な言葉で生きている? 泣き方も分からないままに、 今だけを見つめている。 出しゃばらず、 暮らしを続け、 連鎖が続いているの。 それは空いた穴を埋め、 肥らせた挙句沈ませる、 目が覚めて運命を知る。 そうして罰を知る。 それはエンゲル係数の、 増加を知らせる警告も何も、 出してはくれません。 道理で目が痛む。 無関係の気分でいる。 だからあなたは変わらない。 煮えた心、動かぬ体、 歯軋りしかできません。 指定席に座っている、 胎の中の子供気分。 暮れるまで謳歌したミミクリー、 流れた先は滝壺。 井の中へ、 逃れて暮らし、 憎んだものはいずこへ? それは空いた穴を埋め、 肥らせた挙句沈ませる、 目が覚めて運命を知る。 そうして罰を知る。 それはエンゲル係数の、 増加を知らせる警告も何も、 出してはくれません。 道理で目が痛む。 使い方を、 何処かで間違ってしまいました。 全てあなたの意味です。 それは空いた穴を埋め、 肥らせた挙句沈ませる、 目が覚めて運命を知る。 そうして罰を知る。 それはエンゲル係数の、 増加を知らせる警告も何も、 出してはくれません。 道理で目が痛む。 硬いものを、 指先で触り続けている。 形は消えていた。 |