さむい
Π | ||
2117 | 記憶の奥底にある、 唯一つのモノ。 幾つ言葉を紡いでも、 出口は見えない儘。 旅の行き着く先、 未だ観えずも、 何時か、何時かと信じ、 貴女と過ごした時さえも、 忘れてしまわぬ様に。 いずれ椛の葉は散り行き、 雪は解け季節は巡るが、 僕は今でも辿り着けず、 彷徨い続けるだけ。 旅の行き着く先、 何も見えず、 だけど彼方を目指し、 貴女と過ごした時さえも、 忘れてしまうのかな。 |
SMI2 | ||
861 | アンテナが照らす暗い夜、 道筋が崩れた山登り、 理由も理解出来ぬ儘、 お祭りに出かけました。 あなたはまだそこに居ますか? 子供の頃の記憶とか、 私のことは覚えていない。 寄り道をしました。 水面の意味はどこ? 肝が冷えたの、 気づかず居た、 全て寒気の所為です。 |
ΠΠΠ [short] | ||
もう何年たっただろうか、 今でも忘れずいる。 穴の開いた心の形では、 言葉も紡がずにいた。 穴が開いてしまった事さえも、 もう遮られていて。 その柔らかく温かい手が、 私を包み込むの。 記憶無くしたあの日のこと、 あなたを亡くした夜のこと、 浅はかな考え達は、 何時か、 断ち切れるの? 心地良い風が吹いた日の、 無くした記憶達が、 形を変えて降りかかって、 掛け替えのない、 癒しになるの。 好きな事だけをして、 ただはしゃいでいた時、 いつか目を覚ましたなら、 その顔をみて、 思い出してくれますか? |
A | ||
2017 | 中身のない詩の裏、 恥もせずに釘を刺す。 達者になるのは口先だけで、 痛みも忘れている。 研磨したところで何もせずに、 上辺だけの夢語り。 痺れて弾けていた磨りガラスは、 雲に紛れていました。 妄想の中で似通っては、 醜く感情を露にする。 固く結んだ糸を解くのは、 あまりにも易いようで。 痺れて弾けていた磨りガラスは、 右往左往した末に、 研磨したモノを振り翳しても、 既に全て色褪せていて。 揺れた。 |
しずむゆうひをみていた | ||
19400 | しおれた アスファルトのうえで かれたはなが ふまれて すぎていった きせつはいま どこかにすてられた あめのもとで うたれて ゆびでそっとなぞって ばらまかれた インクで とばないとりは ねむる めぐる ひびのなかで まばらに みえたのは ふと ふりかえってみると しずむゆうひをみていた そらに うかんでいた おちて かわにながれ ふと ふりかえったらもう そこにはだれもいなくて きえた きおくは きえていても きづくことはなくて さまよってた シャボンだまに うつるがゆうひみえた めぐる ひびのなかで まばらに みえたのは ふと ふりかえってみると しずむゆうひをみていた そらに うかんでいた おちて かわにながれ ふと ふりかえったらもう そこにはだれもいなくて もう このよには いなくて だれも おぼえてなくても くろいとりが はばたき とおくへ とんでいった めぐる ひびのなかで まばらに みえたのは ふと ふりかえってみると しずむゆうひをみていた そらに うかんでいた おちて かわにながれ ふと ふりかえったらもう そこにはだれもいなくて めぐる ひびのなかで まばらに みえたのは ふと ふりかえってみると しずむゆうひをみていた |
GarageBandです。 | ||
インスト曲 |
フィーネ | ||
2064 | 横断歩道に聳える、 机の上を背負ったら、 躓いた両の手が、 微かに揺れ始めると云う。 鳴き出して収まらずにいて、 潜んでいたから、 息を止め、 近づいても、 耳を澄ましてた。 煎餅が砕けても、 それを食べる事も恐れずに、 ゴム足を外したら、 不快な音が響いていた。 私が湿り続けて、 フィーネさえも忘れたら、 そこにいた人達は皆、 涙を流していますか? 真っ逆さまに落ちゆくように、 アルミ缶を蹴飛ばしたら、 見つけた探し物は、 妙な感じがすると云う。 神経を抜き取ったら、 沈む夕日も見えなくて、 操り人形まで、 あと一歩でした。 飛びついた貝殻は、 八方塞がりのままでいたが、 灰皿の揚力で、 5×9=45は笑っていた。 私が湿り続けて、 フィーネさえも忘れたら、 そこにいた人達は皆、 涙を流していますか? 苗が飛ばした祈りは絶えず、 程よい水は闇の中。 平らに零れた剣の先。 見えていますか? 私が湿り続けて、 フィーネさえも忘れたら、 そこにいた人達は皆、 涙を流していますか? 私が湿り続けて、 フィーネさえも忘れたら、 そこにいた人達は皆、 涙を流していますか? エンドロールまで。 |