: 2064
横断歩道に聳える、 机の上を背負ったら、 躓いた両の手が、 微かに揺れ始めると云う。 鳴き出して収まらずにいて、 潜んでいたから、 息を止め、 近づいても、 耳を澄ましてた。 煎餅が砕けても、 それを食べる事も恐れずに、 ゴム足を外したら、 不快な音が響いていた。 私が湿り続けて、 フィーネさえも忘れたら、 そこにいた人達は皆、 涙を流していますか? 真っ逆さまに落ちゆくように、 アルミ缶を蹴飛ばしたら、 見つけた探し物は、 妙な感じがすると云う。 神経を抜き取ったら、 沈む夕日も見えなくて、 操り人形まで、 あと一歩でした。 飛びついた貝殻は、 八方塞がりのままでいたが、 灰皿の揚力で、 5×9=45は笑っていた。 私が湿り続けて、 フィーネさえも忘れたら、 そこにいた人達は皆、 涙を流していますか? 苗が飛ばした祈りは絶えず、 程よい水は闇の中。 平らに零れた剣の先。 見えていますか? 私が湿り続けて、 フィーネさえも忘れたら、 そこにいた人達は皆、 涙を流していますか? 私が湿り続けて、 フィーネさえも忘れたら、 そこにいた人達は皆、 涙を流していますか? エンドロールまで。