もう何年たっただろうか、 今でも忘れずいる。 穴の開いた心の形では、 言葉も紡がずにいた。 穴が開いてしまった事さえも、 もう遮られていて。 その柔らかく温かい手が、 私を包み込むの。 記憶無くしたあの日のこと、 あなたを亡くした夜のこと、 浅はかな考え達は、 何時か、 断ち切れるの? 心地良い風が吹いた日の、 無くした記憶達が、 形を変えて降りかかって、 掛け替えのない、 癒しになるの。 好きな事だけをして、 ただはしゃいでいた時、 いつか目を覚ましたなら、 その顔をみて、 思い出してくれますか?