こわがりなりそこない。
00a | ||
さびれた地下街の先で 捨てられた注射針 あかい傘を さした少女 ぼくは穴を のぞく こわがりなぼくは きみを巻き添えにしたんだ なりそこないで だめなぼくの 血はあおいろだ するとかれは笑みをうかべ しろいハコを指さす ぼくはかれの言うとおりに ノイズをたべたんだ こわがりなぼくは きみを巻き添えにしたんだ なりそこないで だめなぼくの 血はあおいろだ こわがりなぼくは きみを巻き添えにしたんだ なりそこないで だめなぼくの 血はあおいろだ |
00A | ||
さびれた地下街の先で 捨てられた注射液 とつぜん恐怖心にかられ 引き返そうとしたら あかい傘をさした少女が こちらをみつめていた。 くらい森をぬけた先で 捨てられた注射針 ぼくは助けを求めたが もう手遅れだった こわがりなぼくは きみをまきぞえにしたんだ なりそこないで だめなぼくの 血はあおいろだ するとかれは笑みを浮かべ しろいハコを指さす 手も足も とかされ きえて かれは何かをしゃべる ぼくはかれの言うとおりに ノイズをたべたんだ 嗄れたのどをうるおすように ぼくはクギを打ち込む どこかとおくにきえてしまい ぼくは穴をのぞく こわがるぼくを なぐさめてくれた かれはどこに? なりそこないで だめなぼくの 血はあかいろだ こわがりなぼくは きみをまきぞえにしたんだ なりそこないで だめなぼくの 血はあかいろだ こわがりなぼくは きみをまきぞえにしたんだ なりそこないで だめなぼくの 血はあかいろだ |
00b | ||
この我楽多なうたで ロコツに匂わせて しかめっ面にのせたコトバ てをつないで歩いてた かぜがふいた あなたのミミモトで こわがるぼくのカオをみて うれしそうに哂う 泣きたがりあのコのナマクビを たべていたなんて もうみんなこわれてしまった すてられた傘のほね もうみんなこわしてしまえ 「なりそこないでした。」 こわがりぼくのカオをみて うれしそうに哂う 泣きたがるあのコのハラワタを たべていたなんて こわがるぼくのカオをみて うれしそうに哂う 泣きたがりあのコのナマクビを たべていたなんて この我楽多なうたで ロコツに匂わせて |
00B | ||
意味のないコトバでも また妄信されて 過ぎ去った過去に罪をかさね 愚行の果てにあるものは? この我楽多なうたで ロコツに匂わせて しかめっ面にのせたコトバ てをつないで歩いてた かぜがふいた あなたのみみもとで こわがるぼくのカオをみて うれしそうに哂う 泣きたがりあのコのナマクビを たべていたなんて もうみんなこわれてしまった 捨てられた傘のほね もうみんなこわしてしまえ 「なりそこないでした。」 こわがりぼくのカオをみて うれしそうに哂う 泣きたがるあのコのハラワタを たべていたなんて こわがるぼくのカオをみて うれしそうに哂う 泣きたがりあのコのナマクビを たべていたなんて この我楽多なうたで ロコツに匂わせて たわけ者であふれた 地下へとつづく道で 咲いた花もいつしか散って 霊界に連れ去られていく うみは荒れる すべてが崩れてく こわがりぼくのカオをみて うれしそうに哂う 泣きたがるあのコのハラワタを たべていたなんて こわがるぼくのカオをみて うれしそうに哂う 泣きたがりあのコのナマクビを たべていたなんて とまらず流れる血液が からだを染めていく なりそこないでだめだけれど 役に立てたかな この我楽多なうたで ロコツに匂わせて 過ぎ去った過去に罪をかさね 愚行の果てにあるものは? 歩いていた 夢の中 ドアの先につづく道 悔いを残さぬよう前を向いた さらに深く潜る かぜがふいた あなたのみみもとで こわがるぼくのカオをみて うれしそうに哂う 泣きたがりあのコのナマクビを たべていたなんて もうみんなこわれてしまった 捨てられた傘のほね もうみんなこわしてしまえ 「なりそこないでした。」 「こわがりでごめんね」と言うぼくは なりそこないですか? |
00c | ||
いざなわれたハコの中は 繰りかえしおわらぬ夢 しぼり取られ のどをからし 声のひとつもだせぬまま おわりをただ いのるようにと もがきながらも 目をくりぬいてた こわがって はしって 夜がきて みえない目から あせをたらす 「なりそこないでごめんね」と 転がりおちた 地下道の先へと |
00C(Short Ver.) | ||
いざなわれた箱の中は 繰りかえしおわらぬ夢 しぼり取られ のどをからし 声のひとつもだせぬまま 終わりをただ いのるようにと もがきながらも目をくりぬいていた こわがって はしって 夜がきて 見えない目からあせをたらす 「なりそこないでごめんね」と 転がり おちた 地下道の先へと |
00d | ||
「あれはなんだ」と 疑惑の目にさらされたままで こわがるきみの声が とても気の毒に思え たわむれすら ゆるされぬような ハコの中でした どれだけあがいても ぬけだせないなら そこにいる意味もなく ただ待ちつづけるだけの日々 なりそこないの ぼくをゆるしておくれ |
00e | ||
大衆の方に目をやった だれかにみられた気がする 目をついばむ音がきこえたので いそいで外に出た 目を覚まして 見た景色 地面がなくて ころんでしまった こわがりなぼくはそこに 足をふみいれた そこは深く息はくるしい どこかなつかしかったんだ |
夢寐 | ||
二度と会わないと 約束したはずなのに そうやって見つめて 内側から腐っていく あなたの背後に 道なんてもうないから 後ろ指さし ひとりぼっちになっても なぜ追いかけ なぜ逃げるの 足跡消え 背後を見る 幽霊になってもう一度 存在を知らせることが出来れば この痛みを分け合って そこに居たことを証明出来るかな 夜が明けるのを ひたすら待ち続けていた 小さく光る なにかを追いかけていく だれもそこには居ないことを教えたくて それを知ってしまえば あなたは離れていく わたしに似た シルエットの まがいものを 見つめていた 幽霊になってもう一度 存在を知らせることが出来れば この痛みを分け合って そこに居たことを証明出来るかな 草木が揺れる山の中には 轍の道しるべが 心地よい歌 顱骨の中で 無駄な骨を折る 冷えた青色の空を見れば あなたは走ってゆく 戯れに書いた夢の中を 逍遥していた なぜ追いかけ なぜ逃げるの 足跡消え 背後を見る 幽霊になってもう一度 存在を知らせることが出来れば この痛みを分け合って そこに居たことを証明出来るかな なぜ追いかけ なぜ逃げるの 足跡消え 背後を見る 幽霊になってもう一度 存在を知らせることが出来れば この痛みを分け合って そこに居たことを証明出来るかな 幽霊になってもう二度と そこに戻ることは出来ないけれど 痕跡を残すため 爪を光らせてもがき苦しんだよ 牙を光らせてあがき苦しんだよ 針を光らせて抗い続けたよ |
紺碧 | ||
赤にまみれた 混沌の果てに 迷い込んだのはあなただけで 見て見ぬふりをし続けていた やがて瓦解する 白く 白く 程なく霞み 影すらも溶かしました 差し引きを巡る紺碧が 揺れ動くように 近く入った前轍すらも 踏み砕かれ 黒にまみれた はじまりの先に 迷い込んだのはわたしだけで なにも変わらず笑うあなたに 哀れみを感じ ひどく せまく 閉鎖された場所で あなたは狂うのか 浅薄の沼が 過ぎにし方を濁しました 手を返しなくのでしょう? こわれた声に目をそらして 戯れるので 青く光る踪跡すらも 晦ますのです 差し引きを巡る紺碧が 揺れ動くように 近く入った前轍すらも 踏み砕かれ |
迷 | ||
わたしがみたあおい鳥は たしかに片目がなかったんだ すべてを見透かされたような そんな目をしていた かれをおいかけてたりゆう ささいなことだけれど いまはもうそれをわすれてくれと ふしぎなことを言った 迷い込めばでぐちはなく きおくも薄れてゆく にどめはないと思わせて だまそうとしていた じかんのハザマにとじこめられ 浮遊しつづけてるカラダ あのばしょに近づいてはいけない かえれなくなってしまうから じくうのゆがみにおいつめられ ひへいしつづけてるカラダ あのひとに近づいてはいけない もどれなくなってしまうから こわがるなら ここにおいでよと 誘いこまれていった 功名なてぐち なりそこないな 讒言されて/あなたを謗り コトバを失う ネオン光る地下の街で 昔日のおもかげは 猫も杓子もあざわらい パレオフォビアと化す じかんのハザマにとじこめられ 浮遊しつづけてるカラダ あのばしょに近づいてはいけない かえれなくなってしまうから ゆめから覚めていたはずのずがいこつ あのひにみた白と黒 たたずむ じかんのハザマにとじこめられ 浮遊しつづけてるカラダ あのばしょに近づいてはいけない かえれなくなってしまうから じくうのゆがみにおいつめられ ひへいしつづけてるカラダ あのひとに近づいてはいけない もどれなくなってしまうから |