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あの日の枷が外れて、 投げた言葉の揺らす風に乗りて、 足りない鍵を探しに、 檻の中へ入って行くのでした。 割り切れない諍いを、 戯言に置き換えては忘れてゆき、 知りたがる欲望は、 果ての漣に遠く馳せるのです。 忘れらる空に言葉を置き、 縋ることも文に認(したた)めて。 劣情に病みまた口遊む、 忌まわしき別れの歌。 線分でわけたあなたの影が、 ゆらり、揺れ動きました。 言霊の謂れが結んだのは 通じあう想いでした。 微かに見えた閃光は、 道の先を照らしつつ、 併せられた答えは、 あなたの所以だと叫びました。 羅針盤の森を抜け出して、 漂う瞳を空に融かす。 なぜ見ているの? 異を立てたのは、 身を投じた彼岸花。 線分でわけたあなたの影が、 ゆらり、揺れ動きました。 言霊の謂れが結んだのは 通じあう想いでした。 あからさまな罪を償って、 子供心を思い起こした。 置き去りとなる逆さ鏡は 朝焼け空貫いて。 線分でわけたあなたの影が、 ゆらり、揺れ動きました。 言霊の謂れが結んだのは 通じあう想いでした。 線分を越えて掛け合わせれば、 刹那、目が眩みました。 構造が紡いでいたのは 廃れたあなたの顔でした。 星空が宙返りした。 子は母と邂逅を果たした。 月の光に信ぜれば、 あの頃に戻れますか? あなたと出会えますか?

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2024-12-18(ver.1470)

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