足の音が、 此方に近づく、 短慮に餌を啄み、 去って行った。 霧の先は、 闇夜に包まれ、 賽銭箱が睨んだ、 電気ケトルは? 心を忘れた達磨の目、 冷え切って音を立て転がった。 嘘吐き達は丸飲みされ、 愛は報われました。 渡独の別離は乖離され、 信号機は奪われ地に堕ちる。 ずっと前から気づいていた、 全てみんなの所為です。 見つめられて、 体が痺れる。 姿形変えられて、 窓を濡らす。 霧の先は、 終夜の宴で。 もがく腕や足はもう、 意味をなさない。 美しき音に縋っても、 いつの間にかそれは消えていた。 表裏の繋がりすらも、 理不尽に思えました。 渡独の別離は乖離され、 信号機は奪われ地に堕ちる。 ずっと前から気づいていた、 全てみんなの所為です。 渡独の別離は乖離され、 信号機は奪われ朽ちてゆく。 ずっと前から傷付いていた、 全て の所為です。 それはいつも、 霧に覆われて、 悪夢に魘されたまま、 終わるのです。