軸の無いㅤ。
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350 | 羅列され過ぎた窓辺の浅慮さ、 あるいは探求の皮を被った蒙昧さが、 ただ今まで、私の首を絞め続けた。 境を異にすべき相貌は交わり、 現にその潮流は進行相を取っている。 こと排他的俗姓信仰領域において、 前述を厭うことさえ許されるというのなら、 温かい息を吐き、それを復路と見做した存在は、 (軸の無いㅤ。) |
SURFACE | 95 | |
2443 | 愛されぬ君、 凪と月夜の渦、 嗜みの仮面は意味を捨てられずに、 遠く碾く影が眠る大穴、 忌むエヌを見つけたが。 罪の無い見識を寝過ごし、 シータにて推敲の時を経て、 余剰の愁いも気急に咲く、 二兎が盗る草熱れ。 乞う雌滝、 長閑な字も頸の根まで託つ。 こむら返る葉も世の常に会い、 停まり白む懺悔にて、 媒介の名を心得よ。 宣言の下で嗤う検閲者は、 空に隕ちた星の名も知らないで、 二進数の和が見せるこの景色を、 今直ぐ立ち去れ。 形の無い憾みや妬みも、 恣意たる名前が付いて仕廻うのに。 吐息を決く由来も威儀も花柳に曝されて、 綴りとフェイブルは泣きじゃくるかと諮う。 ともすれば執刀も逸うから。 事勿れが足を掬う暁、/因循姑息のバイアス、 影印の雨跡に花を。/未知数が指し示す。 澱の意味を知る果て、/天誅! 跳梁は仮、 機微すら辿れないのなら、/誘うは諱、 捲土は枯れて死に至るでしょう。/飛び去った影はかく語りき。 意趣が御寝んなる栖さえ、 未熟ばかりで満ち濔ちる見えぬ色紙点、 外軌を征くレンマを祓い、 軋む声も歪んで届く。 (日向 怪異 意識 山肌 今 名 宇 梅花 支配下 蛾 一意 萩 意味 台座 葉 徒花 差 亜 期待値 怠惰 西日 矢 瓦解) 聢と機を絶つ謂れが、 静寂にも身を隠しても、 暦の下に溺れないで! 鋒が刺す美しき物も、/紅葉も徒然なるままに、 伝を覆す悍ましき物も、/孰れそこに咲くはずの花、 遠く夢幻となる画面を背にして、/誰かと誰かの消えゆく過ち、 思い出すのは、いつも──。/全てあなたが──。 炯々たる滅私を降り続く澪、 逆巻く鳳凰の探春も、 冷罨欠く標本すらもパスティーシュを想い、 高らかな疳性などはあなたの所為で。 追随者が終焉に立つ所以なら、 それは軸の無い 磉態錯です。 |
日々創傷 | 28 | |
499 | 別かつ日に根ざす意味を食み、 涼し気な隅に擲つ。 黎明の時に印を付け、 定理に気付いて。 今宵、一人。 逃避行を助く、 (手遅れと知りながら)罵詈が飄と発つ。(夜を孕んだ眼差しが) 惜しむべき日を。 そぞろに燃えて纏わり付く、 列を成す春の野。 果てに見えど消える諡、 事象は冀を見せない。 届かない、涙伝う頬、 響動きは創傷と化し、 いつかは忘れられる影絵、 手と手は離れて。 明日を、待って。 何を償い、 (瑕疵が機を塞いでも)他意は意図を剥ぎ、(解法の無い想いすら) 隔たれた日を――。 素知らぬ振りでまた逆巻く、 連鎖する曙。 肺に言葉が満ちる刹那、 軸はその場所に無い。 そぞろに燃えて纏わり付く、 列を成す春の野。 果てに見えど消える諡、 事象は冀を見せない。 隠れたあらゆる本性を、 意味も無く解き放つ。 どこへ行けども死期は間近、 苦楽は忘れてくれ。 軸の無い■より。 |
懐旧 | 4 | |
104 | 滅ぶとも知らぬ世の詩は、 街行く一葉の舟と化して、 差し向けられる怪火に 逆らう暇に、 はたと雨は止まる。 遇いも晴らすはずの踏襲や、 甘露を侵す手は枯れたようで、 かの感涙すらも幻なら、 肥える記憶など要らない。 かくあると聞いた誰かも、 仮の字を火に捧ぐだけ、 人一人生きてなどない此処で、 何を求められるのか。 矜持に泣き叫ぶ猩々も、 キの騙る由では石と同義、 きっと悦も感じられず 賽は投げられて、 そこにあなたが立っている。 慣例と似て病を追う春は、 憐れだと乱雑に顰めたようで、 まだ影があるなら戸を開けてと、 明日を告げながら泣いていた。 雷霆の波を抜ければ、 影印の雨跡が其処に在るが、 掠れた言葉には触れないで、 今でもあなたを探してる。 傘を穿つ双眸は何故、 寂しさを覚えているか。 隠喩の内側で冀う者は、 軸の無い だけ。 啼かない傀儡も旅立てる子も、 どうしようもなく無口なはずで、 軛が噛み付く歩みに、 異を唱えながら、 新たな名が追ってきた日は――。 表面をなぞるだけの痕跡も、 十五に調うべき懐旧も、 嘲る所以こそ其処にあらじ。 反転する日は遠のく。 |
SURFACE[improve] | 5 | |
131 | 愛されぬ君、 凪と月夜の渦、 嗜みの仮面は意味を捨てられずに、 遠く碾く影が眠る大穴、 忌むエヌを見つけたが。 罪の無い見識を寝過ごし、 シータにて推敲の時を経て、 余剰の愁いも気急に咲く、 二兎が盗る草熱れ。 乞う雌滝、 長閑な字も頸の根まで託つ。 こむら返る葉も世の常に会い、 停まり白む懺悔にて、 媒介の名を心得よ。 宣言の下で嗤う検閲者は、 空に隕ちた星の名も知らないで、 二進数の和が見せるこの景色を、 今直ぐ立ち去れ。 形の無い憾みや妬みも、 恣意たる名前が付いて仕廻うのに。 吐息を決く由来も威儀も花柳に曝されて、 綴りとフェイブルは泣きじゃくるかと諮う。 ともすれば執刀も逸うから。 事勿れが足を掬う暁、/因循姑息のバイアス、 影印の雨跡に花を。/未知数が指し示す。 澱の意味を知る果て、/天誅! 跳梁は仮、 機微すら辿れないのなら、/誘うは諱、 捲土は枯れて死に至るでしょう。/飛び去った影はかく語りき。 意趣が御寝んなる栖さえ、 未熟ばかりで満ち濔ちる見えぬ色紙点、 外軌を征くレンマを祓い、 軋む声も歪んで届く。 (日向 怪異 意識 山肌 今 名 宇 梅花 支配下 蛾 一意 萩 意味 台座 葉 徒花 差 亜 期待値 怠惰 西日 矢 瓦解) 聢と機を絶つ謂れが、 静寂にも身を隠しても、 暦の下に溺れないで! 鋒が刺す美しき物も、/紅葉も徒然なるままに、 伝を覆す悍ましき物も、/孰れそこに咲くはずの花、 遠く夢幻となる画面を背にして、/誰かと誰かの消えゆく過ち、 思い出すのは、いつも──。/全てあなたが──。 炯々たる滅私を降り続く澪、 逆巻く鳳凰の探春も、 冷罨欠く標本すらもパスティーシュを想い、 高らかな疳性などはあなたの所為で。 追随者が終焉に立つ所以なら、 それは軸の無い 磉態錯です。 |