茶会おちゃちゃ
にしん.mp4 | 23 | |
511 | いつもの 帰り道の 踏切の上で 焦げていた 『鰊』の 缶詰が 電車に 轢かれていた いつか みてた 友達に 似てた ので 仕方なく 食べた とき 喉の奥が 焼けた 偽りの『鯡』を 打遣ると 直ぐに 水たまり 舐めた 泥の味が 鼻を 刺し 胃液ごと 床へと 吐き出した 涙目で 夜空を 見遣ると 月が 雲に 隠れてた 道路の 端で 蹲り 永遠と 怖くて 身震いした |
全てわたしの趣味です。 | ||
273 | 埃被った硝子板に、 誇り驕った三連符。 希釈された骨抜きは、 絵巻物には写さない。 ポルックスの前で、 マンドラゴラは枯れる。 境目無い天の川の下、 生みを漂う人マニア。 なろうものを責める意味立てには、 隈と界の堰を切る。 最後まで振り切って、 割れ物を演じる。 魚で資格を書いてました。 全てわたしの趣味です。 |
たらのゆきがふりつづく | 118 | |
2855 | たらの ゆきが そらから うみへ ふりつづく ぼくたちも ゆうきを あわせて こぶし ふりつづく むかしの おもいでを ふりかえると ぼくは なにひとつも きみに して あげられなくて やりなおしたくなる かなわない おもい ひび くりかえすと まえ すすめなくなる なにひとつも せずに つき みているだけで あるけなくなっていた あゝ たらの ゆきが そらから うみへ ふりつづく ぼくたちも ゆうきを あわせて こぶし ふりつづく あゝ ただの ゆうきが まどから そとへ ふりつづく あゝ ぼくも ゆうきと あわせて きもち ふりほどく あゝ たらの ゆきが そらから うみへ ふりつづく ぼくたちも ゆうきを あわせて こぶし ふりつづく あゝ ただの ゆうきが まどから そとへ ふりつづく あゝ ぼくも ゆうきと あわせて きもち ふりほどく |
にしん_long.mp4 | 71 | |
1813 | いつもの 帰り道の 踏切の 上で 焦げて いた 『鰊』の 缶詰が 電車に 引かれて いた いつか みてた 友達に 似てた ので 仕方なく 食べた とき 喉の 奥が 焼けた 偽りの 『鯡』を 打遣ると 直ぐに 水溜まり 舐めた 泥の 味が 鼻を 刺し 胃液ごと 床へと 吐き出した 涙目で 夜空を 見遣ると 月が 雲に 隠れてた 道路の 端で 蹲り 永遠と 怖くて 身震いした いつもの昼下がりに ふと窓の外を眺めてた 私の『友達』と 屋上に惹かれてた いつか見てた あの夢に似てたので 暫く見てた時 窓の外に消えた おどろいて 手摺りに乗っかると 直ぐに血だまりが見えた 折れた足が胸を刺し 胃液ごと床へと吐き出した 涙目で廊下を走ると 虫が異様に鳴いてた 叫び声が聞こえても 階段を止まらず下ってた 何時までも 奈落を 落ちると ずっと 影だけ 眺めた おさまらない 不幸の 波 意識ごと 床へと 投げ出した さよならを告げると突然 視界に飛び込んできた 泥だらけの『缶詰』が 平然と地面に置かれてた |