全て風化の所為です。
雲[short] | 21 | |
357 | 夢を見ていた。 紅色の花が、 あちらを向き焦がれていた。 貴方は今どこ? 向こう岸に見える彼岸花と、 暁に燃える光の橋、 誰かの戸覚えは地に堕ちた、 蹲り途絶えました。 紅く染まった、 故郷の空が、 遠くなって、見えなくなって、 思い出が蘇る。 誰かの戸覚えは地に堕ちた、 暁に燃える光の橋、 向こう岸に見える彼岸花は、 全て風化の所為です。 |
雨[short] | 14 | |
181 | 忌わしき明晰夢の中で、 瑠璃色の景色に惑わされ、 はなせ、はなせ、と泣き叫べば、 ずれ落ちる投影図。 失くなった、 罵られた、 似ている若人の目。 どれも直線運動の、 様な型であり、 変形していく度に、 何を求めているの? 経過した罅が、 鉈で言の葉を撥ねた。 全て風化の所為です。 忌わしき明晰夢の中で、 |
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87 | インスト曲 |
雲 | 14 | |
273 | 夢を見ていた。 葵ろの華が、 道端に咲く花たちが、 萎んで萎れてた。 夢を見ていた。 紅色の花が、 あちらを向き焦がれていた。 貴方は今どこ? 向こう岸に見える彼岸花と、 暁に燃える光の橋、 誰かの遠吠えは地に堕ちた、 蹲り途絶えました。 青く染まった、 曲がり角の道、 錆びれていたはずなのに、 背景の街に溶けた。 紅く染まった、 故郷の空が、 遠くなって、見えなくなって、 思い出が蘇る。 誰かの遠吠えは地に堕ちた、 暁に燃える光の橋、 向こう岸に見える彼岸花は、 全て風化の所為です。 誰かの遠吠えは地に堕ちた、 暁に燃える光の橋、 向こう岸に見える彼岸花は、 全て風化の所為です。 飛散な情景から、 目を背けていたのか。 |
雨 | 13 | |
303 | 蟠りはまだ解けずに、 霞の中に放り込まれて、 付き纏うような気がしたので、 手首を裏返した。 忌まわしき明晰夢の中で、 瑠璃色の景色に惑わされ、 はなせ、はなせ、と泣き叫べば、 ずれ落ちる投影図。 失くなった、 罵られた、 似ている若人の目。 どれも直線運動の、 様な型であり、 変形していく度に、 何を求めているの? それは平衡感覚が、 溶けていく様であり、 音色を奏でる度に、 何かを求めていた。 赤子の手をひねる様に、 菜の花を摘み取って行く。 尊び現しかけていた、 話を遮って。 裏返しの愛情たちと、 螺旋状に伸びる花の先、 銀河に思い出を重ねた、 埒を明かさないまま。 失くなった、 言われぬとも、 淘汰する鐘の音に。 どれも直線運動の、 様な型であり、 変形していく度に、 何を求めているの? それは平衡感覚が、 溶けていく様であり、 音色を奏でる度に、 何かを求めていた。 経過した罅が、 鉈で言の葉を撥ねた。 全て風化の所為です。 どれも直線運動の、 様な型であり、 変形していく度に、 何を求めているの? それは平衡感覚が、 溶けていく様であり、 音色を奏でる度に、 何かを求めていた。 嫌な視線と、 華麗な情景から、 目を逸らしていたのか。 |
街路 | 10 | |
201 | それは夢の世界を写すようで、 閑散としていた景色が、 旱の先へと手を伸ばし、 灯りを求め彷徨うのでした。 それは鎌を振り翳すように、 枯れない歌を口ずさんだ。 深い傷を埋めるように、 そっと願いを込めた。 あれは蝶が優雅に飛んでいるみたいだった。 希死念慮が飛び去ってしまったので、 どこかへと旅に出ようと足を踏み出した。 細切れの街を遠目に見ながら、 青空の下、あなたの姿を追いかけて。 それはまるで夢の続きのようで、 グラグラと揺れて見えるのか。 光で目が眩み泣き崩れ、 指先を掴み手を取りました。 それは華奢な思いを捻じるように、 廃れない歌を口ずさんだ。 浅い絆を刔るように、 願いを胸に抑えた。 あれは蛾の群れが纏わりつくみたいだった。 希死念慮が飛び去ってしまったので、 どこかへと旅に出ようと足を踏み出した。 細切れの街を遠目に見ていた、 夕暮れの下、あなたの景見を追いかけて。 |