全て空白の所為です。
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2253 | 蒼い輝きの裏、 渇望の坩堝、 窓の光に踊らされ、 離調したパルスを放つので、 甘く響く秒針が、 嘲笑うのです。 金釘で打ち付けて、 箱に詰められた、 後ろ暗い衝動も、 吹けば飛んでゆくのです。 夢へと堕ちゆく夢を見て、 囁きに耳を貸す、 昏い底に足は届かず、 露の如く消えました。 揺らめく赤い光へ、 誘われるように、 渇いた羨望の根が、 熱量を零し果てぬようにと、 源に瞳を向け、 瞬きが止まりました。 生じた深い闇に、 浮かび揺蕩うならば、 四肢の先を見失って、 神経が絡みました。 昏い底に足は届かず、 囁きに耳を貸す、 夢へと堕ちゆく夢を見て、 全て空白の所為です。 夢から醒めゆく夢を見て、 時計の針巻き直す、 白い果てに指は届かず、 全て██の所為です。 不可視の指先が触れて、 操られたのか。 |
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1739 | 警戒色の心の根に、 冷たい刃が刺し込まれて、 四方を睨む氷の瞳に、 手足はもぎ取られた。 目覚めの音色は遠く響き、 往来を往く木偶を避け、 損得勘定の針が揺れて、 無理が押し通る。 結論の上、 鏤刻を重ね、 蛞蝓は風化しゆく。 それは諸行無常の鐘が、 響き渡るが如く、 抗うことすら為せぬまま、 永久に凍りつくのです。 それはシーザーコードの上、 明かされるように、 藻掻き喘ぐ叫びですらも、 助けにならないのです。 俎上に載せられた責任を、 能ある鷹が啄めば、 困窮という名の袋小路で、 遠謀へ墜ちる。 二の次に置かれた慰みも、 三つ角に姿を消して、 未完の大路を抜けた先に、 温情があるの? 彼方の旅路、 酸い夢を見た、 蛞蝓は今何処に? それは諸行無常の鐘が、 響き渡るが如く、 抗うことすら為せぬまま、 永久に凍りつくのです。 それはシーザーコードの上、 明かされるように、 藻掻き喘ぐ叫びですらも、 助けにならないのです。 這いずり回り、 意味を成すことを止めました。 全て空白の所為です。 それは諸行無常の鐘が、 響き渡るが如く、 抗うことすら為せぬまま、 永久に凍りつくのです。 それはシーザーコードの上、 明かされるように、 藻掻き喘ぐ叫びですらも、 助けにならないのです。 温かい場所を、 心ない足音が、 踏み荒らしてゆくのか。 |
欠落 | ||
1034 | 誰もそこに居ないこと、 誰より私が知っている、 誰もそこに居ないのに、 なぜ私は見ているの? あなたはもう居ないこと、 私が誰より知っている、 あなたはもう居ないから、 私はここに来たの。 物の怪が人の皮を着て、 泥に塗れた異端者、 どんな言葉で繕っても、 この空白は埋まらないの。 ラジオノイズを背に受けて、 摩天楼から身を投げる、 それでも何も終わりやしない、 人でなしの宴。 今もそこに居ないこと、 今も私は信じられなくて、 今もそこに居ないのに、 なぜ私は見下ろすの? あなたがもう居ないこと、 今も私は信じられなくて、 あなたがもう居ないから、 私はここを去るの。 人でなしがミメシスを纏い、 嘘で塗り固めた背教者、 いくら意味を重ねても、 この欠落は満たされないの。 繧ォ縺代※貍上l繝ヲ繧ッ繧ウ繧ウ繝ュ縺ョ蝎ィ縺ッ 繝√ヨ閧峨ヮ繧オ縺ウ縺滄ヲ吶j縺ョ繧オ荳ュ 諢丞袖繧呈干繧、縺ヲ繧ゅΑ縺溘&繧後k縺薙→縺ェ繧ッ 逕倡セ弱↑隱俶ヱ縺檎ァ√r隱倥≧ 繝ヲ繧、繧、縺、縺昴l繧貞沂繧√i繧後k縺ョ縺ッ 蜿悶j郢輔▲縺ヲ隱、鬲泌喧縺吶↓縺ッ繧ゅ≧ 雋エ譁ケ縺ィ繧、繧ヲ蜷阪ヮ閧峨↑縺ョ縺ァ縺励◆ 蟆代@髟キ繧、繧ウ縺ィ蝨ー繧エ繧ッ縺ォ繧、縺吶℃繧ソ 莠コ縺ァ縺ェ縺励′莠コ縺ァ縺ェ縺励r蝟ー繧ヲ 蝣輔■縺溘k繝「繝弱→縺セ縺滂セ槭◎繧ヲ縺ァ縺ェ繧、繝「縺ョ 繝√↓蠖ゥ繧峨l縺溘ヰ繝ウ繧ア縺」縺ィ縺ョ荳ュ 縺昴ヮ蟾ョ縺ッ繧上★縺九↓邏吶ヲ繝医お縺滂セ槭°繝ゥ 豁サ縺ィ繧、繧ヲ邨先忰縺吶i螟ア縺」繧ソ 雋ャ莉サ繧呈戟縺」縺ヲ遘√ワ蝟ー繧峨≧縺ョ 陬上ぐ繧翫Δ繝弱ワ縺ゥ縺薙∈騾昴け縺ョ繧ォ 遘√ヮ蛻昴a縺ヲ縺ョ螳カ譌上ヮ縺ォ繧ッ 物の怪が人の皮を着て、 泥に塗れた異端者、 どんな意味で繕っても、 この欠落は埋められないの。 ラジオノイズを背に受けて、 摩天楼から身を投げる、 それでも何も終わることない、 人でなしの宴。 ラジオノイズを背に受けて、 摩天楼から身を投げる、 死すら訪れることない、 人でなしの逝く末は何れか? 頭から堕ち 華が咲く、 誰が望んだ結末か? それでも何も終わらなかった、 独りきりの歩み。 |