全て。
豆腐[short] | ||
156 | 四つの口を囲み、 唱えては咽び哭く、 目が回る語呂で、 日日咢うのですね。 糸が途切れ、 途切れ、 途切れては、 届かない夢を見る。 甘すぎる羊羹、 形を得て色づくピクセル、 破壊と創造、 ガラスが割れたら危険です。 |
豆腐 | ||
232 | 四つの口を囲み、 唱えては咽び哭く、 目が回る語呂で、 日日咢うのですね。 箱の中を覗き、 サイコロが振られたら、 穴を空け組み立てる、 0と1の0です。 糸が途切れ、 途切れ、 途切れては、 届かない夢を見る。 甘すぎる羊羹、 形を得て色づくピクセル、 破壊と創造、 ガラスが割れたら危険です。 三つの色を混ぜて、 円周率に重ね、 醜いアヒルの子も、 0点のテストです。 後手後手な勝利と、 風に吹かれ揺らぐ雪女、 ひかりが刺した、 タバコは体に悪いです。 息が途絶え、 途絶え、 途絶えては、 烏になる夢を見る。 甘すぎる羊羹、 形を得て色づくピクセル、 破壊と創造、 ガラスが割れたら危険です。 |
Edition | ||
589 | 誰もそこにいない事、 誰もが知っている、 誰かがそこにいる事、 誰も知らない。 誰かがそこにいたなら、 何かが変わるのか、 誰もそこにいないから、 きっとわからない。 それはヒトとは似ても似つかない何かでした。 /それは形のないものでした。 淀んだ海の中を泳ぐ、 出来損ないの魚もどきに、 手足が生えてきて、 ヒトを名乗り出したのです。 誰もそこにいない事すら、 誰もが皆知っているが、 誰かがそこにいる事を、 知る者はいない。 私がここにいること、 /悲しさと共にあることを、 気付いて欲しかった /誰かに知って欲しかったのに、 |「届かぬ死」 誰も気付いてないはずなのに /誰も気付かないから、 |「果てに」 誰かが見つめてる。 /死ぬしかなかった。 |「気付いてた」 それはヒトの形を模されたレプリカでした。 /それは形のないものでした。 淀んだ海の中漂う、 成り損ないのヒトもどきの、 脊髄が膨らんで、 意思を持ち始めたのです。 |
藍色と弾み | ||
193 | 静かに靡く、 白い旗、 それも、警鐘の音でしょうか。 静かに歩く、 道の先、 それも、憧憬の芽でしょうか。 蓋の無い箱の中を指差している。 そこに、ただ一つ 残されたアシタバも枯れてゆく。 誰もそこにはいないのに、 重力に逆らった。 蓋の無い箱の中を指差している。 そこに、ただ一つ 残されたアシタバも枯れてゆく。 誰もそこにはいないのに、 重力に逆らった。 |
似た者同士不定形 | ||
442 | インスト曲 |
+ 〓 × | ||
614 | 誰も知らない物語を隠していた いままでとこれからが繋がって 永遠に終わりません のらりくらり瑠璃色 汚く濡れた茜空に 心を見出した [みらひいりにとか]を無視 のらりくらり瑠璃色 汚く濡れた茜空に 心を見出した [みらひいりにとか]を無視 のらりくらり瑠璃色 汚く濡れた茜空に 心を見出した [みらひいりにとか]を無視 数年前の話なので忘れました 誰かがハサミを振り回したら 元に戻らなくなった のらりくらり瑠璃色 汚く濡れた茜空に 心を見出した [みらひいりにとか]を無視 |
DSC_3108.AVI | ||
222 | インスト曲 |
ラビシュ | ||
737 | 縺れている路線図が読めず、 歩き方がわからなくなる、あなた方はどこに? 家路につき、バサリと羽ばたく、 右の方で人目を避けてカラスが鳴いた。 山奥の、 誰も知らない谷底の獣の、 滅茶苦茶に響く声が、 私を呼ぶのです。 ごぶりと溢れ、ゴミの振り。 撃つも煮るも焼くもなすがままに。 グチャリと潰れ、埋め立て地。 私を囲む、機械、嫌いです。 そして足蹴にされながら生きるのです。 腕の欠けた𤯔が落ちていく、 犯し、 穢し、 蝕み、 殺す、 鵺的エゴイスト。 自我が途切れ為す術もなくて、 暗い、 深い、 闇の底へと、 身体が沈む。 いつまでも終わることなく、 睨む光が痛く、 破茶滅茶に動く腕が、 私を挽くのです。 どぷりと溢れ、黄泉の国。 刺すも裂くも戻すも意のままに。 グチャリと千切れ、肉塊に。 五匁六分の身に余ります。 今も天炯目様は見ております。 夢も、 癖も、 腕も、 飢えも、 全てあなたの所為です。 まだ穏やかに夜は明けず、 誰一人として数えきれずに、 また一つ新たな星が、 夜空に増えるのでしょう。 ごぶりと溢れ、ゴミの振り。 撃つも煮るも焼くもなすがままに。 グチャリと潰れ、埋め立て地。 私を囲む、機械、嫌い。 どぷりと溢れ、黄泉の国。 刺すも裂くも戻すも意のままに。 グチャリと千切れ、肉塊に。 五匁六分の身に余ります。 だばりと溢れ、水たまり。 掃き捨てられて着の身着のままに。 ヌチャリと滲み腐敗黴。 お似合いですね、まだ生きているので。 人を殺すあなた方も同じですよ。 |
騒音対策 | ||
249 | 諦めるは破綻、 自意識無き屍が燃ゆ。 憾みも消えた果ての、 塵ほどの後悔を。 ふしだらに慰み、 抗うのなら、 全て██の所為にするな。 煩いのなら耳を塞げばいい。 醜いのなら目を背ければいい。 下卑た世界が憎いのなら、 此の世から居なくなればいい。 |
常しえの道 | ||
1379 | いつの日か夢見ていた。 あなたがそこにいない、 なんて信じられず。 いつの日か夢見ていた。 静かに融けゆくモノ、 それすら見えずに。 いつの日か忘れていた。 あなたの声も顔も、 元より無かった様に。 いつの日か忘れていた。 確かに掴んでいたはずなのに、 消えた。 いつも、 隣、 そばにいて、 声を聞かせてよ。 あなたは今どこで何をしていますか? 聞こえているならどうか答えてよ。 やおら飛び立つ羽も幸せに見えたら、 何もないはずの世に、 生きていられるのはどうして? いつの日か隠していた。 鏡の中に映る、 虚像が手を振る。 いつの日か隠していた。 今更嘘だなんて、 言い出せずにいた。 いつの日か失くしていた。 心の裏を過る、 不可逆的な今日も。 いつの日か失くしていた。 もうそこにはいないはずなのに、 見えた。 今も、 隣、 そこにいて、 笑ってみせてよ。 あなたは今どこで何をしていますか? あなたは今どこで何をしていますか? どうせ変わることなんてできないはずなのに、 おぞましく、愚かしく、 生きていられるのはどうして? あなたは今どこで何をしていますか? 聞こえているならどうか答えてよ。 やおら飛び立つ羽も幸せに見えたら、 何もないはずの世に、 生きていられるのはどうして? |