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途切れていた路地裏を指し示す鍵は、 等間隔の電柱の狭間に落ちて。 行先々、交互に色付けられた空が、 人という人を誑かしていた。 忘れもしないあの夜、 双六の向こうなる、 支離滅裂な三段跳の状を、 俯瞰しました。 泥濘探り、 三叉路すら無しと知れども尚、 渡り行く時間軸に、 高鳴るセルは在すか? 永久に終わりはしないのです。 空箱の端の位置だけを指し示す、 予測されるは不変のアルファ・アルゴリズム。 街に浮かぶ惑う星が足下を掬い、 擦り減らした黒は徒労に終わる。 小さな識別子に甘えられないのならば、 それ自身と逆位相の差は、 賢明な判断です。 橋渡し、 五里霧中を貫ける筈の、 紺青に染まる伝書鳩、 孰れは何も成さぬ儘。 ひとつとも飛ばしてはなりません。 観測者の端には、 漸近する無数のアナログ線。 ガチャリと落ちる頸、 メタを呼び戻しました。 泥濘探り、 三叉路すら無しと知れども尚、 渡り行く時間軸に、 高鳴るセルは在すか? 桟橋渡し、 五里霧中を貫ける筈の、 紺青に染まる伝書鳩、 孰れは何も成さぬ儘。 ひとつとも無視はできないのです。