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現実をみせて


全て夢の様でした。
https://youtu.be/WmlNay5cit4
天秤にかけて模倣

2022年3月31日


2024年2月20日0:37

: 5963

私の時も忘れて、 佇む光さえ消してゆく、 屍から飛び出せば、 破滅の鐘が此方へ近づいた。 落とされた賽を振るのは、 瞬く季節の移り変わりで、 描かれた扉をこじ開けて、 音の出ない魂は眠る。 結われた糸が解け始めた、 涙痕で塗れたノートの文字。 最期に見えた波の子供の、 息詰まる終わりの歌。 現実をみた君の眼が、 キラリ、涙を浮かべた。 月明かりの差す方は、 閉ざされた春景色でした。 幽かに浮く黒い星が、 夜の帳を食べ尽くして、 窓辺から見えた世界は、 夢の様だと嘆きました。 絶たれた糸を紡ぎ直して、 汲み取られた水を苗に溢し、 渇きの果てに、 野に咲いたのは、 慰む金色の花。 現実をみた君の眼が、 キラリ、涙を浮かべた。 月明かりの差す方は、 閉ざされた春景色でした。 結んでは開きを繰り返し、 疲弊した魂は土に還る。 鳴り止まない欲望の声は、 日の出ずる刻を求め。 現実をみた君の眼が、 キラリ、涙を浮かべた。 月明かりの差す方は、 閉ざされた春景色でした。 現実から目を逸らしたら、 ふらりと蹌踉めきました。 陽の光が差したのは、 解けだした雪景色でした。 夕空が裏返る、 日は月と重なる。 灯る星が紅く染まれば、 この時を戻せますか? またあなたに会えますか?

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2024-12-18(ver.1470)

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