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ふと、目が覚めるような、 不思議な感覚を憶えた。 空は不穏に凪いでいて、 見れば日が沈みかけていた。 夕暮れに鳴るサイレンが、 早く逃げるべきだと、 伝えようとした事に、 気付けずに、 もう遅いのです。 遠い夜空から 尾を引いて、 別れがまた 近づいてくる。 魂よ、 ただ安らぎと共に、 目を閉ざして、 と祈るのでしょう。 暗い穴の奥へ、 ふらふらと歩みを進めて。 目を閉じて 耳を塞いで、 揺れが収まる時を待った。 めのまえで てまねきされて にぎるのが こわくて せをむけて はしりだしたら こえもあげず たおれてました 遠い夜空から 尾を引いて、 別れがまた 近づいてくる。 魂よ、 ただ安らぎと共に、 目を閉ざして、 と祈るのでしょう。 空を舞う光を、 未だ忘れられず、 花を摘み 空を見上げて、 吹く風に身を任すでしょう。 遠い夜空から 尾を引いて、 別れがまた 近づいてくる。 魂よ、 ただ安らぎと共に、 目を閉ざして、 と祈るのでしょう。 遠い夜空から 尾を引いて、 別れがまた近づいてくる。 魂よ、 ただ安らぎと共に、 目を閉ざして、 と祈るのでしょう。 そして、また目が覚める、 不思議な感情を抱いて。