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造られたモノたちは、 描かれてる儘に、 それぞれの時を流して、 心を掴んでくる。 絵の中に在る感情、 願いが叶うフィクション、 何時からか問い掛けてきて、 捨てた夢を拾った。 注がれた作者の熱意が、 只管に闇に映るのだ。 人を引き寄せ、其の今描き、 運命のドアを開く。 暗い広い 部屋で奏でる、 懸命の秀作に、 見入っていた、 引き込まれてた、 全てわたしの時です。 人の夢は伝い、 これにそっと色落とし、 虚しさすら感じながら、 夢幻にしてゆく。 見える筈のない意味を問う者、 意味を殺してきた悪い声も、 押し留めて、零した時は、 また儚く揺らめいて。 四辺形の箱庭に映った、 ふと惹かれてた心、 また 操られ しかし自意識、 空想に身を任せて。 流れゆく時に誰かが、 「この物語の本意とは何か?」 過去に見つけた、感動をまた、 ここに映したくて。 暗い広い 部屋で奏でる、 懸命の秀作に、 見入っていた、 引き込まれてた、 全てわたしの時です。 四辺形の箱庭に映った、 ふと惹かれてた心、 また 操られ しかし自意識、 全てあなたにわたしの時を。