: 4371
添える花弁と、 虚の行方。 糸の街灯と、 現の痛覚。 硝子の向こうで 梅は嘆いたら フィルムに凍えた、 美しく非ず。 琥珀勿れ、 耳は聞えず仕舞いで、 枯らす水と、 世を妬む声。 誤解は威に、 皮は辱にと、 背に歪んだ、 言葉を深く。 硝子の向こうで 梅は嘆いたら フィルムに凍えた、 美しく非ず。 琥珀勿れ、 耳は聞えず仕舞いで、 枯らす水と、 世を妬む声。 誤解は威に、 (鍵に駆らずとも) 皮は辱にと、 (世に伐らず去れども) 背に歪んだ、 (彼誰時に) 言葉を深く。 (逃げ道は無く)