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星は今日もまた輝いてる、 いつかに辿った光として。 届きそうに手を伸ばしてみて、 掴めないなんて知っているのに。 ささやかな嘘をつく、 綺麗な花束であるために。 誰かの心に響きたくて、 唯、 浮かぶ星の様に。 扉の手前で差した傘も、 風に運ばれる花弁も、 全てが軌跡と成りゆくなら、 そう思えていたならよかった。 雨は今日もまた降り続ける、 いつも通りな匂いを連れ。 拙い指で描いたノート、 何かの足しにはなれないまま。 あざやかな ぐうぞうは わたしに なりきれていますか? こころのおくで のぞむこえが まだ 見つからずにいて。 扉の裏側に在るものも、 華になぞらえた便箋も、 全ては軌跡と成りゆくから、 って信じて止まないだけ。 過ちも、後悔も、 ―過ちも、後悔も、― あした思い付いた答えも、 ―護りきれない弱さも。― 「それでいい」と、 唯、 子供騙しでしかなくて。 ――信じたくて―― 扉の裏側に在るものも、 華になぞらえた便箋も、 全ては軌跡と成りゆくから、 って信じて止まないだけ。 足下で閉じたままの傘も、 いつか芽吹いたその季節も、 全てが奇跡を為しゆくなら、 それを魔法と呼ぼう。 星は今日もまた輝いてる、 いつかに辿った光として。