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只者を縛る対の廊下、 異分子の相を曳き分ける。 高望みこそ好き²馴れど、 蜘蛛糸は裂けぬのだ。 等分割された物差しを、 或る事情の拠所とする。 伝え得る事は二色の煌めき、 磊落を寄せず。 螺子を殺め、 縷骨を噛んだ、 また君に逢いたいな。 それは道路に根を張った、 重力加速度のようであり、 遠ざかれば遠ざかる程、 終末の符号となる。 それは虚辞のテレスコープが、 内から語り掛けるようであり、 数多なれる軌跡辿れど、 現には戻れやしない。 嗚呼、 線路から外され、 数え唄の記憶へは、 戻れなくなってしまったよ。 全てあなたの所以です。 明日には明日の風が吹くと、 荒ぶに向う見ずのような、 愚策はさながら水と油の様、 非現実の蟠り。 終点を知らない貨物車は、 双眸の庭を探し続ける。 殊更に転ぶ賊が離く、 「福音は未だ来ぬ」と。 虞を刺した 我知り顔、 唆る方角を虚と知るか? 顰に隠れ 瑠璃色を待つ、 また君に会えるかな。 それは道路に根を張った、 重力加速度のようであり、 遠ざかれば遠ざかる程、 終末の符号となる。 それは虚辞のテレスコープが、 内から語り掛けるようであり、 数多なれる軌跡辿れど、 現には戻れやしない。 嗚呼、 嬰児に忘れられ、 虚像にも拒まれて、 居場所を失ってしまったよ。 全てあなたの所以です。 それは概念の組が交わって、 象った行方を調べ上げ、 近付ければ近付くほどに、 価値を失ってゆくの。 道筋は掌に、 取り柄は斜め後ろに。 拵えを待つ領域には、 誰が堕とされるだろう。