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I.蒼穹は青く澄んだ。 策を曳いて、解を遺していた。 冥海に線を引いた。 不可抗力は手綱を引いた。 境界は見えなくなった。 紛い物は、応えに近づいた。 類推を繰り返した。 己の身勝手さを嘆いた。 II.応答は深く沈んだ。 枷を聴いて、何かを願っていた。 啓蒙は此方を向いた。 あの日蒔いた種を憂いた。 蒼穹は青く澄んだ。 策を曳いて、解を遺していた。 冥海に線を引いた。 不可抗力は手綱を引いた。 III.境界は見えなくなった。 紛い物は、応えに近づいた。 類推を繰り返した。 己の身勝手さを嘆いた。 応答は深く沈んだ。 枷を聴いて、何かを願っていた。 啓蒙は此方を向いた。 あの日蒔いた種を憂いた。 IV.例えば、誰かが青空の美しさを識り、価値を示したときには、 あなたと相容れない法則の使者を、この声で届けよう。 法則は意匠を貫いて、灯と混ざる夜半の夢を見ていた。 楽園を飾る僅かな追憶ですら許されぬというのか? XVIII.例えば、神様が天秤の螺子を狂わせて、誰かの辜を裁くとき、 あなたの愛情さえ奪ってしまえば、叫びはどちらへ向くの? 法則を掌に寄せれば、結末はどこまでも死に急いでいるようで、 掟の果てを追う波の粒を蔑み続けるしかなかった。 V.諡は徴に化けた。 因果は移ろいだ。 失せ物を書き記した。 醜悪は黒影を継いだ。 唄は秩序を飛び越えた。 常なる遺産を生んだ。 VI.鍵を置いた桁を忘れた。 恣意の眼差しを見つけた。 寂れた桟を渡った。 或る場所に名前を付けた。 まるで御伽の様だ。 偽の追憶を赦した。 VII.悲しみは どうして僻み続くの 思い出も まぼろしも いつか鄙びてゆくの 願い事と 隠し事 みんなが追い求めてる ささやかな ともし火は いつも隣にいるんだ XV.今はまだ 言えない言葉だらけで 呼び声と 歌声は いつも救われなくて その景色を ふるさとを 元から作り直して 空をみて 月明かり どこかの君も見ている VIII.諍いの重さを悔やんだ。 起こり得ない事を探した。 怯者から錨を抜いた。 記憶の中の花がさいた。 まだ救えていた。 嘘言を招いた。 声明無き未来を夢見た。 崇拝に憾みを溶かした。 時の渡りと共にぼやけた。 ただ悲しかった。 IX.如何してなの? 如何してもなの? 私の所為なの? あなたの所以なの? 如何してなの? 如何してもなの? 私の所為なの? 如何して? X.災害は長く続いた。 狼籍の中、霹靂が已んだ。 例外は奈落へ落ちた。 狂信者の落伍を望んだ。 曖昧な呼吸を止めた。 奇跡なんて、何処にも無かった。 終焉が剣を抜いた。 邂逅は二度許されなかった。 XI.曖昧な呼吸を止めた。 奇跡なんて、何処にも無かった。 終焉が剣を抜いた。 邂逅は二度許されなかった。 災害は長く続いた。 狼籍の中、霹靂が已んだ。 例外は奈落へ落ちた。 狂信者の落伍を望んだ。 XII.前提の足りない清濁は、 流浪の無い霊を呼ぶ。 弔いの仲も腑に落ちず、 何かが間違っていた。 弔いを数えた旅路に、 寂れた言葉を結ぶ。 輻輳探す陽炎の羽は、 何処かへ堕ちてしまったよ。 XIII.涸れた二粒の慰めを、 浮浪者と謳う宵の月、 誂えと僥倖 応えと顧みる、 美醜も在らず。 明日が無いifの慰めと、 伽藍堂へ続く宵の月、 探せど探せど虚を顧みる、 青薔薇の花。 XIV.栞に翳すイデアと、 見境の無いカルマと、 踵置く罪の味も、 遍く遺されるだろう。 栞に綴じた勉めと、 岬に埋めた啓示と、 重ね合わせた誤解も、 また元に戻るのだろう。 XVI.薄明りの意味を識った。 先達からの試練を踏んだ。 知らぬ星の光が微笑んで。 守秘義務に花を手向けた。 間違いの作為を壊した。 侵されず居た悟りを轢いた。 逃げ続けていた。 XVII.空回る綾を叫んだ。 旧態の城を折り曲げた。 喪いし篝を破った。 ひどく静謐な歩みが弛んだ。 水に溶けた翠を撫でた。 指図の跡が永く薫った。 XIX.それは道路に根を張った、 重力加速度のようであり、 遠ざかれば遠ざかる程、 終末の符号となる。 それは虚辞のテレスコープが、 内から語り掛けるようであり、 数多なれる軌跡辿れど、 現には戻れはしない。 XX.誰もそこにいない事を、 誰にも教えられなくて。 それは諍いの果、 過去を見棄てし物の怪。 誰も望んでいないモノを、 誰の手にも渡せなくて。 榊󠄀の蝶番は、 跡形もなく壊れた。 XXI. Lalala...(歌詞表示なし)