: 538
: 20
分かり合えない事に気付いて、 確かな不安を噛み締めて、 柵に妨げられて、 遥か彼方へ逃げた。 憂さ晴らしに涙が頬を伝う、 そんな日常を送って、 大袈裟な未知の感情は、 釣り合わず揺らめくのです。 居合わせた二人は其々に、 手がかりの差異を預けた。 庵を捨てた風来坊は、 互いに理想を崇める。 虚に乗じて空回る思いは、 もう、引き返せないけど、 覚悟した未来に向けて、 唯伝えた意思を改めて 応じた優しさに目を向けるなら、 少し前を向ける。 気まぐれの理由すらも、 自己満足などと騙るの? 杞憂に終わった日を思い出す。 似たもの同士と笑う。 秤にかけた 歴史の意味 瑠璃色の明日を待つ。 もう一度 応じた優しさに目を向けるなら、 少し前を向ける。 気まぐれの理由すらも、 伝えずに言葉を濁すの? 誰にも言えない悩みのタネも、 いつか諦めた夢も、 全て等しく 流れ落ちる。 そしてようやく見えたの 明日が! 虚に乗じて空回る思いは、 もう、引き返せないけど、 覚悟した未来に向けて、 唯伝えた意思を 絶えず。 虚に通じて辿り着いた未練の無い、 理想の道標。 嘗て見た夢を求め、 これでもう終わると笑うの 一等星に憧れては、 無気力に空想を重ねた。 足跡に書き連ねて、 直向きにまだ知らない世界へ 虚ろに気が付くまで!