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雨空の下 枝垂れた、 柳の枝をきみに送る。 ひとり闇夜の中 泣いたけど、 追いつけないのです。 雨がやまない近道は、 歪んだ月が浮かんでいた。 携帯はもう繋がらないけど、 忘れられず、 いまさよならを。 宵闇の空、 影がぼやけて、 歌うことすらできずに。 枝垂桜を 見た思い出は、 君とどこかへ、 朽ちて消えた。 雨空の下 歩いて、 離れ離れになるのでしょう。 懐かしい景色が見えたけど、 近づけないのです。 あそびたりなく かげふんで つかまえ にげられ たのしくて ころんで いたくなり めがくらんで うごけなくて きみをすくえず 宵闇の空、 影がぼやけて、 疑うこともできずに。 枝垂桜を 見た思い出は、 君とどこかへ、 落ちて消えた。 昔日の泡沫、 闇が巣食い蠢く。 雨はもうやまないけど、 この先で、 きみを待っている。 宵闇の空、 影がぼやけて、 疑うこともできずに。 枝垂桜を 見た思い出は、 君とどこかへ、 落ちて消えた。 宵闇の空、 影がぼやけて、 疑うこともできずに。 枝垂桜を 見た思い出は、 君とどこかへ、 落ちて消えた。 雨空の下 枝垂れた、 柳の枝をきみに送る。