: 371
: 19
威嚇する光源が、 裏から迫り来る。 常世へと逃げようと、 その声は追いかけるので、 書き留めた虚構の言葉を、 吹聴し続けるスペクテイター。 目の奥は悪意に満ちて、 在る筈の無い裏を返して、 当たり障りの無いモノも、 曲解しては揚げ足を取り。 理解できず離れていく、 一度きりの機会を逃し、 欲望が先走る後、 死ぬでしょう。 全て自惚れの所為です。 徘徊を続けるも、 あまりに稚拙です。 それから明け方、 窓を開け、 再び試みてみたが、 都合の良い愛想へと、 変動し始めたファシリテイター。 嗚咽の声響き渡る、 赤い部屋に閉じ込められて、 生き永らえる術すら、 笑い飛ばしてしまうのか。 和解できず豹変する、 均衡はとうに崩れて、 僅かでも命乞い、 既に遅くて、 全て傾斜の所為です。 書き留めた虚構の言葉を、 吹聴し続けるスペクテイター。 目の奥は悪意に満ちて、 在る筈の無い裏を返して、 当たり障りの無いモノも、 曲解しては揚げ足を取り。 理解できず離れていく、 一度きりの機会を逃し、 結託した愚者たちが、 嘘を暴いていくのでしょう。