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天の鍵 滑る双の指、 青空の端で 眠り覚ます音。 見下した 瞳の先では、 祈る言葉を 届かんとする。 負を押し付けられ、 全てを受け入れ、 静かに止める、 又、寂寞哉。 書物の儘 暮れるなら、 何を信じるのですか? それはロゼの徴を為して、 白に呑まれ、 冀う誰かの希に、 翼が揺らいでいた。 雲の窓 閉ざす四つの指、 有為を得ないと 嘆き起こして。 憐憫は休ませ 抱えて、 舞い降りて尚 悩乱をする。 正を仕立てられ、 全てと結ばれ、 厳かを纏い、 只、演者の様。 神格へと 謡われた、 信仰心の所為なのですか? それはロゼの徴を為して、 白に呑まれ、 冀う誰かの希に、 翼が揺らいでいた。