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気が附けば追い掛けていた。 重い憧れを抱いていた。 断行をした。 何も見えず。 雨模様。 這い蹲って、 夢を 追い掛け続けた、 其れは、 物語の世。 輝いて見えた景色は、 夢の中で。 罵倒に苦しんだ。 承認欲求が、 嫌う己の首を絞めた。 泡沫は見つけてくれた。 嬉しかった! 見つけ出した! 居る意味を。 「さあ、」 忌み(意味)を為せ(成せ)。 例え其れが異質だったとしても 誰が何と言おうとも 全てわたしの時だ。 月(陽)は昇らず。 禁じられた海域の詩も、 励ましの言の葉も、 何時か消える。 わたしは一度殺された。 邂逅の中で 飛び降りた。 あなたに解りますか? 信じれますか? わたしの事。 朝月夜が此方を見て、 突き落とされたのでした。 水底から送る言葉。 沈む街灯。 其の誤ちは、誰の所為でもない。 慈悲など無いの。 白鳥は首を斬られ、 亦、 始まる已なのです。 幾度終わろうが、 そう、 一からやり直せばいいの。 見つけてくれて、 本当にありがとう。 是からも、どうか。 夢を見せて。 全てわたしの時です。